2019年度日本生化学会九州支部例会シンポジウム・特別講演のご案内

シンポジウム

「構造生物学の新展開」

 タンパク質のX線結晶構造解析は、結晶化技術の進歩や放射光などを用いた強力なX線源の開発により著しい進歩を遂げ、リボソーム粒子や膜タンパク質複合体などの超巨大分子の構造解析も可能となっています。それに加え、近年ではクライオ電子顕微鏡技術の進歩により、動的な構造変化を伴ない結晶化が困難な超巨大分子の原子レベルでの構造解析も可能となってきました。本シンポジウムでは、これらの最新の技術を用いたタンパク質やタンパク質複合体の構造解析例を、この分野における最先端の研究を続けている4名の研究者に紹介していただき、生命現象の基盤をなす重要な分子間相互作用の解明に関する理解を深めるための場としたいと考えています。多くの方のご参加をお待ちしております。

オーガナイザー:畠山 智充 (長崎大学)
日時:2019年6月8日(土)13:40~16:00(予定)
場所:長崎大学文教キャンパス 環境科学部・教養教育講義棟
参加費:無料(申し込み不要)

 海野英昭(長崎大学大学院工学研究科)
  「溶血性レクチンCEL-IIIの膜孔形成機構」

 田中良和(東北大学大学院生命科学研究科)
  「巨大タンパク質会合体ヘモシアニンの構造解析―結晶構造と電顕構造―」

 梅名泰史(岡山大学異分野基礎科学研究所)
  「光合成で働く光化学系II複合体の結晶構造解析に基づく機能解明」

 栗栖源嗣(大阪大学大学院理学研究科)
  「電子伝達タンパク質フェレドキシンと膜タンパク質との相互作用様式」

   
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