オピオイドの離脱法について

 非麻薬性鎮痛薬(オピオイド)であるレペタン、ソセゴン、ペンタジン、スタドールは依存症を形成しやすい薬剤として知られています。形成された依存症からの離脱方法について簡単に解説します。
 一般に、薬物依存における離脱は、重篤な麻薬依存などで禁断による虚脱などの生命に対する危険が予測されない限り、即時禁断を行うのが原則です。即時禁断した際の対症療法として以下の薬剤が使われます。例えば、不眠、焦燥、不安、振戦、痙攣などの禁断症状にはジアゼパム(セルシン、ホリゾン)の筋注や静注が用いられ、せん妄などの禁断症状にはハロペリドール(セレネース)やレボメプロマジン(ヒルナミン)、ドロペリドール(ドロレプタン)が用いられます。抑うつ症状にはイミプラミン(トフラニール)が用いられます。国内では、オピオイド系薬剤の漸減法や神経ブロックとドロペリドール(ドロレプタン)の併用療法、また、依存症形成が少ないといわれる抗うつ薬イミプラミン(トフラニール)の大量療法とオピオイド系薬剤漸減療法を組み合わせた報告もあります。
 オピオイド系薬剤の禁断症状は、延髄の青斑にあるノルアドレナリン作動性中枢神経系ニューロンの活性亢進によって生じます。米国では、中枢性α2-アドレナリン作動性受容体刺激により抑制的に働くクロニジン(カタプレス)を用いて、禁断症状を軽減させるという方法が多く報告されています。しかし、この方法で離脱完了した後でも不眠、被刺激性、不安、倦怠感、疼痛、疲労感、射精早漏、胃腸の過敏症などが持続することもあり、完全な離脱法とはいかないようです。