◆純正ハードディスクを復活させる?◆



Portableの純正ハードディスクドライブはConner製の40MB(型番号CP3045)ですが,このディスクは壊れやすい事で有名でした.(笑)
そのため,現在生き残っているPortableでもこのハードディスクが既に「お亡くなり」状態である場合が多いと考えられます.
しかし,場合によってはハードディスクを復活させる事が可能なのです.とは言っても,壊れてしまったディスクそのものを直すのでは無く(残念ながら,私にはそのような技術はありません…),「代用品」を使う方法です.
もう少し詳しく説明しましょう.
Portableのハードディスクは3.5 inchのSCSIであり,その点は普通のデスクトップ機用ハードディスクと変わりありませんが,コネクタが特殊(34ピン)なのです.つまり,同じConner製のデスクトップ機用ハードディスクさえ手に入れば(これはPortable用ディスクよりはるかに多く中古市場に流通しています),基板を交換すれば「Portable専用ハードディスク一丁上がり!」となる可能性があるのです.(ハードディスクが壊れるのは大体機械部分の方で,電子回路を載せた基板はあまり壊れません.)
そこで秋葉原や日本橋を歩き回って,Conner製の3.5 inch SCSIハードディスクを探してみました.すると,型番号CP3040Aと云う40MBのデスクトップ用ハードディスクが見つかりました.このハードディスクはMacintosh Classicにデフォルト内蔵されていたものです.
CP3045とCP3040Aを比べてみると,外見は殆ど同じで,共に低電力型のドライブ(両方共+12VDC 250mA,+5VDC 275mA)である事が判明したのです.CP3040Aの基板を外し,CP3045の基板を載せると,見事!Portableで使えるハードディスクが完成しました.

左がデスクトップ用CP3040Aから作ったハードディスク,右がPortable純正ハードディスクCP3045です.外見は同じです.


左がCP3045の,右がCP3040Aの基板です.コネクタ部分に差異がありますが,その他は殆ど同じです.
ポイントは,基板に於けるねじ穴の位置と,ハードディスク機械部分とのコネクタの位置が全く同じ事です.


基板のスワップの方法です.とても簡単ですよ.
CP3040Aハードディスクの基板側を上にして,▲で示したねじを4本外します.T10トルクスを使いましょう.


ねじを外したら,そっと基板を持ち上げます.
図中▲と▼は基板とハードディスク本体を繋いでいるコネクタを示しています.ピンを曲げたり折ったりしないように慎重に引き抜いて下さい.
あとはCP3045の基板を取り付けてねじ固定すれば完成です.


一点だけ注意を. Conner製のハードディスク全てがこの方法でPortable用に出来るわけではありません.
基板のねじや本体とのコネクタの位置が異なる場合は,この方法が使えません.
のみならず,Porableに納まらない大きなディスクも存在します.(私もそんなハードディスクを買って来てしまい,損した事があります.)
低電力型のハードディスクならスワップ出来る可能性があると思います.(恐らく基板だけの違いで,機械部分は共通部品なんでしょうね.)

なお,この方法は「G's Rooters」のGenさんに教えて戴いたものです.有り難う御座います.

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