◆Portable用アクセラレータへの挑戦◆



これも今となってはあだ花な企画なのですが,まあ挑戦の記録として公開する事にしました.

68000/16MHzのCPUを持つPortable,どう考えても非力です.TSさんは同じCPUを持つPowerBook 100を21MHzにクロックアップする事に成功されていますが,いろいろな不具合も生じてしまい(フロッピードライブやシリアルポートが使えなくなる等)決して実用的とは言えませんでした.
PortableはPDSを備えていますが,恐らくは需要が少なかったからなのと,消費電力の関係からか,専用アクセラレータはどこのメーカーからも発売されませんでした.

そこで目をつけたのが,Portableの原形と言われるコンパクトMacのSE.
SEのアーキテクチャーはPortableに極めて近いのです.CPUは68000/8MHzとPortableの約半分のスピード.そして,やはりPDSを備えて,こちらはサードパーティーよりアクセラレータが発売されていました.
これを流用出来ないだろうか…,と考えた訳です.

問題点は2つ.
(1) クロックスピードの違い(SE:8MHz,Portable:16MHz)
(2) PDSは共にEuro-DIN 96-pinであるが,ピンアサインは全く異なる

そこで,MicroMac Technology社から出ていたSE用アクセラレータ,Performer(68030/16MHz)を入手し,実験する事にしました.

これがその68030/16MHzアクセラレータです.


その他に準備したのは,フラットケーブル,コネクタ,基盤,IC等です.
このICに入っているフリップフロップと言う回路を用いて,Portableから出ている16MHzのクロック信号を8MHzに落として,アクセラレータに注入しようという魂胆です.


PortableとSEのPDSピンアサインを調べて,配線して…,とりあえず完成したのがこの変換ケーブル.
本当,大変でしたよ…


アクセラレータを装着しました.


で,結論ですが…,失敗しました.
乱れた画面の中にSad Macが表れました.
どうやらクロックの同期がうまく取れてない様子です.他にも原因があるかも知れません.

と言う訳で,この計画はここで頓挫してしまいました.
あと考えられる方法として,Portableのロジックボードの水晶発振子を8MHzにクロックダウンして,フリップフロップを介さずこのアクセラレータに接続してみるとか.
でも,その後全く進展していません.

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