会議録

第二回 医療情報技術の総合的評価と推進に関する研究 班会議

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日時平成10年12月18日(金)18:00−21:00
場所KKR HOTEL TOKYO 松の間
出席者開原(国立大蔵病院)、前田(京都府立医大)澤井・赤坂(岩手医大)、水島(代;国立がんセンター)、山本(大阪医大)、高木(東京理大)、野上(厚生省)、長瀬(東京大)、山上(信州大)  (順不同、敬称略)
配布資料 資料1 皮膚科領域における遠隔医療画像伝送評価(赤坂、澤井)
資料2 研究報告資料#1−#7(澤井)
資料3 研究報告資料#1−#7(前田)
資料4 研究報告資料(高木)
資料5 研究報告資料(山本)
資料6 研究報告資料(山上)
資料7 第三回遠隔医療研究会開催概要(案)(事務局)


1.主任研究者挨拶(開原)

今日は各分担研究班の経過報告と今後の活動について相談したい。皮膚科は遠隔医療の大事な領域で、実際様々なことが行われており、赤坂先生に参加を頂いている。

2.厚生省挨拶(野上)

遠隔医療モデル事業を葛尾村(福島県)に見学したが、テレビ電話機と心電図、血圧、酸素飽和度を組み合わせた程度のものであるが住民からは心強いという声が聞かれ、遠隔医療へのニーズは今後も高まっていくと感じた。見学したシステムでは医療というには遠い印象を受けたが、患者に喜ばれるなら今後とも遠隔医療を推進してゆきたい。これこそ医療、という形での遠隔医療を進めてゆきたい。

3.分担研究者報告、討議

(1)赤坂
皮膚科領域でも緊急時の対応などから動画が望まれる。画像は1〜2フレーム/秒で十分。 640×240画素/1フレーム/ISDN128Kbpsのシステムで動画像の評価を行ったところ、5mm以下の発疹や白斑の色再現などに難しさはあるが、小さい発疹を写す拡大カメラと顔や腕の全体を写すカメラを組み合わせたシステム構成で、動画伝送が可能であると思われた。今後、岩手県内沿岸部と内陸部を結んで動画像伝送実験を計画している。

(2)高木
遠隔医療モデル事業(三豊町)で静止画伝送された画像を元に、色の補正のため実験を進めている。テストパタン(CasMatch:9色)を用いた色補正では、色差を縮める良好な結果が得られており、マクベス色票(24色)を用いた評価も始めている。現在はUNIXワークステーションとPCとで計算処理を行っているが、PC上ですべて処理できるようプログラムの移植作業を行い、現場で使って評価することを予定している。

(3)前田
画像保管、オーダリングシステム連携、病診連携などを包括した画像診断システムとして、本研究班(テレラド班)とPACS班(イントラ班)が連携して活動し、その中での医療・経済効果を考察している。特に、経済効果についてはできるだけ数式で算定するよう取り組んでおり、オルソン氏(ヘルスケアシステムを主に研究するスウェーデンの経済学者)を講演に招くなどしている。三月の合同班会議の場で成果をまとめてゆく予定。

(4)澤井
受け手側の労働荷重に関するアンケート調査の中間報告、テレパソロジー料金算定方式案、術中診断件数調査、誤診例調査の進行状況について報告された。テレサイトロジーについては、今後の課題を探る目的でアンケートを計画している。テレパソロジーの術中迅速診断については、保険診療にどういう形で入れるかであり、来年ぐらいをめどに具体的な案にまとめるように進んでいる。病理医のコンセンサスを得る為、四月病理学会でワークショップなどの開催を計画中。

(5)水島
国際的カンファレンス(アジア・太平洋地域)、イメージリファレンスデータベース(G7プロジェクト)、循環器ネット、在宅医療、MINCS、医師会への教育プログラム、内視鏡画像の標準化、などについて班員其々が行っている、Teleconference・Teleducationの運用実績の報告と問題点討議を行っている旨報告された。イメージリファレンスデータベースとして、がんセンターが持つ凡そ100症例を12月に公開する予定。

(6)山上
入院している子どもたちの心のケアに電子メール、テレビ電話を用いる試みを行っている。現在は、院内学級を中心に入院前通学校、自宅療養児家庭、他の院内学級、本校とを結んで7ヶ所で通信実験を行っている。これまでに、生徒自身や教諭のかかえていた不安が交信によって軽減され、退院後スムーズに復学に至った事例を確認している。現在、効果を数量化して捉えようと取り組んでいる。

(7)山本
暗号ライブラリのライセンス上の問題が解決し、協力施設に広域認証システムの配布を始めた。利用者管理システムをLDAPプロトコルを利用して試作した。ファイアウオールを介して通信する場合にはセキュリティ上の改善が必要。指紋パターンを用いた利用者認証を試作・評価したが、5秒ほど認証するに要するが使いやすい。JPCERT、各国CERTからの情報を医療従事者向けにわかりやすい形で、公開をする準備を進めている。

4.第三回研究会について

以下の内容について討議、承認された。

名称: 国際遠隔医療シンポジウム
日時: 平成11年4月6日 13時−17時
場所: 東京国際フォーラム・ホールC(有楽町)
主催: 遠隔医療研究会実行委員会、国際医療教育メディアフォーラム’99実行委員会
後援: 厚生省、文部省、通産省、郵政省、外務省に依頼してゆく
内容:(1)研究班報告:1−2人
(2)講演: WHOの遠隔医療への取り組み、に関する内容で。
(3)パネル:後援省庁から一人づつをパネリストに。
(4)一般演題:10題(10分)程度。ホームページ、ダイレクトメールにより公募(1月)。
会費: 7,000円
事務局: 東京大学医学部附属病院中央医療情報部

5.その他

次回班会議は、平成11年2月19日に予定。

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