会議録

第一回 医療情報技術の総合的評価と推進に関する研究 班会議

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日時平成10年8月27日(木)10:00−12:30
場所東京大学山上会館 203号会議室
出席者開原(大蔵病院)、前田(京都府立医大)、澤井(岩手医大)、山口(国立がん)、高木(東京理科大)、山本(大阪医大)、松本・野上(厚生省)、長瀬(東京大)、山上(信州大) (順不同、敬称略)
配布資料資料1 平成10年度厚生科学研究費補助金交付申請書(事務局) 
資料2 厚生省科学研究費補助金事務処理要領(事務局)
資料3 第三回遠隔医療シンポジウム開催概要(事務局) 
資料4 研究計画−遠隔放射線診療班(前田) 
資料5 研究計画−病理画像連携小班(澤井) 
資料6 研究計画−診療支援システム(山口) 
資料7 研究計画−映像とコンピュータ技術(高木) 
資料8 研究計画−セキュリティシステム(山本) 


1.主任研究者挨拶(開原)

遠隔医療に対する世の中の関心は一時のブーム的なものから少しづつ地に付いてきた感がある。研究班の地道な努力の結果と捉えたい。遠隔医療の情報が集まるクリアリングハウス的機能を持ち、同時に、政策的な提言をしてゆくところが必要である。幸い今年度も研究費申請が認められ、研究班発足に至った。
今日はそのキックオフミーティングであり、今年度の研究計画を話し合いたい。

2.厚生省挨拶(松本)

昨年は遠隔医療の経済的なシミュレーションの観点から研究を進めて頂いた。平成12年に医療保険支払制度が大きく変わる。遠隔医療の様な新しいことをその中にどの様に盛込んでいけるかー状況は決して楽ではないが、努力してゆきたい。
今年度の研究班では、コンサルテーションを依頼される側のマンパワーや経費がどの程度必要になるのかについてデータが欲しい。すると、僻地医療での地域中核病院に対して補助がしやすい状況が生まれる。 一昨年から研究班で行なってきた全国の遠隔医療事例調査は、今年度よりMEDISの方でフォローアップしてゆく。
情報化の話題では、「カルテ等診療情報の提供に関する検討会」報告書や日本病院協会から要望書が出され、電子カルテ化に関する技術的な検討がMEDISで進められている。今後、解釈通知が出されると電子カルテは診療現場に勢い広がってゆくことが予想される。

3.各分担研究班の研究計画

(1)遠隔放射線診断の評価(前田)
今年度の活動内容として(1)遠隔放射線診療の医療・経済効果に関するアンケート調査(2)京都府立医大−地域保健所のネットワーク化(3)画像保存に関する検討(4)保検診療化の要求、とする。
厚生科学研究(医用画像総合管理・診断システムPACS班)とも連携を図ってゆく。

(2)遠隔病理診断の評価(澤井)
今年度は保険診療化一点に目標を絞っていく。解決すべき問題は(1)料金(2)誤診(3)ハード面での互換性(4)セキュリティ(5)医師のオーバワーク対策(6)その他(学会での慎重論、等)である。
迅速診断に的を絞り研究を深めると同時に、テレコンサルテーションが必要とされる領域(テレサイトロジー等)について研究対象に加えてゆく。

(3)遠隔教育の応用と評価(山口)
今年度の課題として、(1)多地点テレビカンファレンスの為の安価なシステムへの提案(2)インターネット上でのVOD活用(3)シンガポール、韓国等とのインターネットベースの国際的カンファレンス(APII)や、フランスがんセンターと衛星を用いたテレビ会議を計画(4)班員が行っている事例報告、とする。
大学病院で行われているMINCSやG7プロジェクト等の情報収集を行ってゆく。

(4)映像とコンピュータ技術の統合研究(高木)
昨年度は厚生省補助事業で行われている在宅医療のモデル地域二ヶ所(三豊、別海)を視察調査した。
本年度は(1)実験データの収集(TV電話+ISDNとを組み合わせた在宅医療を想定し、静止画レベルでの色再現性を研究)(2)色補正アルゴリズムの開発(3)カラーチャートの検討(4)色補正システムの実装と検証、を課題とする。

(5)セキュリティシステムの実装研究(山本)
昨年度は組織間での安全な通信について研究し、ICATの協力で実証実験に至り一応の成功を見た。昨年の研究成果はIETFに組織証明書連携として提出した。
今年度の課題は(1)実証実験の継続と規模拡大(2)組織内でのセキュリティ確保(特に、利用者管理)(3)医療情報の安全に関する情報キーステーションをUMINと協力しインターネット上に作成する。

(6)新たな研究対象領域
ラジオロジーやパソロジー以外の分野で、皮膚科、眼科、内視鏡、等の領域で遠隔医療が見られる様になっており、これらの情報収集と連携、政策提言の作成が必要である。 更に、国際的プロジェクトとの情報連携、院内学級や隔離された空間での利用など、本研究班で幅を広げて行なってゆく。必要に応じ新たな研究協力者を加えるとする。

4.第三回遠隔医療シンポジウム

今年度のシンポジウムについて、次のように開催してゆく旨了承された。
日時:平成11年4月6日(火)13:00−17:00
場所:東京国際フォーラム
主催:国際医療教育メディアフォーラム'99と共同開催。
内容:講演及びパネルディスカッション、一般演題(10題程度を精選)。
会費:7,000円(含講演集代)。
事務局:東大病院中央医療情報部。

5.その他

昨年度の研究班報告書(研究班が独自に刊行のもの)は9月半ばに出来上がる。
次回班会議は12月18日(金)18:00を予定。

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