平成8年度に設けられた本研究班も、2年目を迎えることになりました。
班員の皆様の熱心な活動に支えられて、このホームページにも掲載されているような立派な報告書を作ることができました。振り返ってみると、この1年の間に、この分野に対する社会的関心は大変大きくなったようにも思います。
また、京都大学高橋教授のご努力で遠隔医療の国際学会が神戸で開催され、それが一つの契機となって、英国、ドイツ、カナダ、フランスなどから政府の派遣した遠隔医療調査団が日本を訪れました。これは、各国においても、遠隔医療が関心事であることを示しています。
しかし、一方で、医療の中で有効に使われるシステムがこの1年間に多く生まれたかというと、必ずしも楽観できる状況ではありません。その原因などは、既に初年度の報告書の中で詳しく論じてありますが、問題点のみを論じている時期は既に過ぎたと考えるべきでしょう。
今年は、昨年度の研究で明らかになった問題点を少しでも解決するための研究を行うことが、本研究会に課せられた課題です。中でも、遠隔医療が医療経済の上にどのような影響を与えるかについては、是非ある程度の考え方を提出する必要があると思っています。既に、一部の研究班では、その研究がはじまっています。
本問題について、ご関心のある方は是非下記あてご意見をいただければ幸です。
1997年9月
東京大学名誉教授・国立大蔵病院 開原成允 電子メール kaihara-tky@umin.ac.jp
| 研究者 | 所属 | 分担する研究課題 |
|---|---|---|
| 開原成允 | 国立大蔵病院 | 医療情報の推進の基本構想の制定研究 映像による医療支援(在宅療養支援等) |
| 山本隆一 | 大阪医科大学病理学 | 医療情報のセキュリティに関する研究 |
| 前田知穂 | 京都府立医科大学放射線科 | 放射線画像伝送による連携(テレラジオロジー) |
| 澤井高志 | 岩手医科大学第一病理 | 病理画像伝送による連携(テレパソロジー) |
| 山口直人 | 国立がんセンターがん情報研究部 | 診療支援システム(テレカンファレンス) |
| 高木幹雄 | 東京理科大学基礎工学部電子応用科 | CRT(モニター)等の表示装置 |
| 事務局 | 長瀬淑子 山上浩志 | 〒113−8655 東京都文京区本郷7−3−1 東京大学医学部附属病院 中央医療情報部内 |
第一回班会議録 1997.9.12第二回班会議録 1997.12.2第三回班会議録 1998.2.20 |
第二回遠隔医療研究会 1998.3.6
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![]() | ![]() | 松本義幸(厚生省健康政策局研究開発振興課医療技術情報推進室長)×開原成允(厚生省「遠隔医療研究班」班長・国立大蔵病院院長) 本文は、株式会社ニューメディア様のご了解のもと、雑誌掲載記事(NEW MEDIA 1997年12月号 p.46−49)より転載しています。 |