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肺癌が疑われたら

 

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□ はじめに

 

 

 

症状がないにもかかわらず、検診の際に撮影した胸部レントゲン写真の異常を指摘されることがあります。

 

また検診以外の理由で撮影した胸部レントゲンで異常を指摘されることもあります。

 

 

肺癌検診の胸部X線読影(X線間接撮影)では受診者の2.2%に異常(要精検)を認めます。

 

そのうち発見される肺癌は受診者全体の0.04%、異常を指摘された人の約2%を占めています。

 

すなわち、胸部レントゲンで異常を指摘された人の多くは肺癌ではありません。

 

しかしながら肺癌である可能性を念頭において呼吸器の専門機関での精密検査を受けることが大切です。

 

 

肺癌が疑われたら2.GIF - 5,530BYTES

 

 

 

(日本対癌協会 平成17(2005)年度 癌検診の実施状況 F肺癌検診 63-67頁 データに基づき作図)

 

 

 

また近年ヘリカルCTの普及により、従来のレントゲンでは指摘することが出来ない

 

小型・早期肺癌が見つかる機会が増えています。

 

 ここでは『肺に「かげ」がある』と言われた、すなわち肺癌が疑われ

 精密検査を要するといわれた患者さんが専門機関を受診した際に

 どのような検査が必要となるのか、その方法および診断手順について解説します。

 

 

 

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