【会員寄稿】
「21世紀への想い」
日本医療薬学会認定薬剤師制度について
山形大学医学部附属病院薬剤部 豊口禎子
平成2年、「日本病院薬学会」が社団法人日本病院薬剤師会を母体に、その学術部門として立ち上げられた。その後、病院のみならず幅広い領域で活躍している多くの薬剤師の参加を重視し、平成13年1月に名称を「日本医療薬学会」と変更し、病院、開局、大学、企業、行政等の多くの領域からの参加がしやすいように組織化された。本会の会員数は平成13年12月末日現在で3626名である。日本医療薬学会は、年会と年2回の公開シンポジウムを開催している。年会においては、薬剤管理指導業務、リスクマネジメント、薬物相互作用等種々の分野にわたって活発な会員発表が行われている。日常業務の中で疑問に思っている点や、改善した事等を発表することにより、より問題点が明確となる。また、他の施設での発表を聞き、異職種の人と意見交換をすることにより、新たな展開が開けてくる。医療はどんどん進歩していくので、他の施設では患者が早く回復するのに、自分の病院では退院が遅いということのないように、日々研鑽をつんで、業務に反映させていかなければならないと考えている。
日本医療薬学会では、平成10年11月より認定薬剤師、指導薬剤師、研修施設を認定および承認する認定薬剤師制度を発足させた。現在、薬学教育の延長問題にある如く、臨床教育の充実は重要課題の一つであるとされている。日本医療薬学会では病院実務実習の受け入れに相応しい設備、機能を有する研修施設を認定している。研修施設の認定を受けるためには、指導薬剤師の委嘱を受けることが必要とされており、当院でも病院実務実習生や研修生を受け入れているため、認定薬剤師の申請を行い、認定薬剤師の認定、指導薬剤師の委嘱、研修施設の認定を受けた。実習生や研修生は、スケジュールに沿って、調剤、薬剤管理指導業務、DI、薬品管理、製剤、麻薬、試験(TDM)、治験の各部署で、講義および実習を受けている。また、5年毎に認定更新があり、今まで評価の対象とならなかった日頃の研鑽内容が客観的条件として評価されるようになった。平成14年9月27日現在、認定薬剤師は542名、指導薬剤師446名(山形県5名)、研修施設206施設(山形県2施設)である。山形県では医療法人舟山病院も研修施設の認定を受けている。
認定薬剤師の申請は平成15年10月まで過渡的措置がとられている(平成15年度の募集期日は平成15年5月15日締切)。認定薬剤師申請資格は、薬剤師歴10年以上で本学会会員歴3年以上(発表3回以上、学術論文3編以上等)、薬剤師歴5年以上で本学会会員歴5年以上(研修施設で1年以上の研修、本学会等への参加、発表3回以上、学術論文3編以上、推薦状2通等)である。
詳細は日本医療薬学会事務局(〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-12-15日本薬学会長井記念館8F, Tel:03-3406-0787, Fax:03-3797-5303, URL: http://www.jsphcs.jp, メール:info@jsphcs.jp)まで。