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【概要】
糖尿病性腎症は、糖尿病の管理が不十分な症例に好発し、慢性的な高血糖のために腎糸球体に硬化性病変が生じ、極めて多彩な臨床的徴候を示す病態である。近年、本症のために末期腎不全に陥り透析療法に導入される患者数の漸増していることが指摘されている。したがって、より早い病期での早期診断の徹底と効果的な管理の実施が求められている。一方、糖尿病性腎症の発症・進展のメカニズムや病態が次第に解明され、血糖コントロールの意義、血圧管理の重要性などを科学的に明らかにした点で画期的な成果と言える。しかしながら、それらが満足すべき成果をあげているとはいえず、さらにいっそう効果的な治療法への期待が大きい。昨今、糖尿病性腎症に関する基礎的、臨床的知見が数多く報告されており、今後どのような展開を示すのかを予測することは必ずしも容易ではないが、本シンポジウムでは、今後の治療薬開発の方向性が明示できることを期待し立案した。 |