北米トヨタ自動車社長、セクハラで訴えられ更迭
就任二年目の北米トヨタ自動車社長大高英昭(65)は元女性秘書(42、米国紙は名前も顔写真も出している。日本でも一部の新聞は明らかにした)からセクハラで訴えられ、報道一週間後に更迭が決まったことが2006.5.8日、明らかになった。
後任は米国トヨタ自動車販売最高責任者の布野幸利が兼務する。二つの要職の兼務は米国トヨタで初めてである。元々六月末の移動として予定されていたのが、訴訟問題に発展したので実施を早めたとトヨタは説明している。
彼女は社内の複数の上司に社長のセクハラを訴えたが、真剣に取り組んで貰えなかったと言っている。彼女はトヨタ自動車に対し、精神的苦痛と名誉毀損で4000万ドル、懲罰的損害賠償金として1億5000万ドルを要求している。前者の4000万ドルは自分自身のためであるが、後者は会社のセクハラ対策不十分に対する懲罰の意味がある。
北米トヨタは社内のセクハラと差別への取り組みを見直すために、クリントン政権当時の労働長官だったアレクシス・ハーマンを長とする対策委員会を立ち上げた。同社では今回の訴訟に応えてセクハラに関し容赦ない措置を取り、幹部に対して研修も課すると発表している。
米国では自動車販売はGMとフォード社が1、2位だが、トヨタはこのほどダイムラー・クライスラー社を抜いて販売高が初めて第三位になったばかりで、セクハラに厳しい米国民感情を意識しての更迭人事となった。
男女着替え同じ部屋 米沢の市立中で常態化
<米沢市内の市立中学校で、男女の生徒が同じ教室で運動着に着替えることが常態化している、として生徒や父母の間で疑問視する声が出ている。中学校長は男女同室の着替えを「正常ではない」と認めており、改善のための研究を始めるという。この問題で2回の調査を実施した県教委は、「改善指導を進める」としている。>
この新聞報道による中学校の実態には首をかしげることが多い。
第一に、多人数が一斉に着替えをするということは、学校において今日や昨日起こったことでない。どうして今まで放置していたのか。小学校でさえも中高学年では男女別に着替えている学校が多いというのに。
教育委員会は実情を把握していたのかどうか知らないが、いずれにしても監督不行き届きである。校長は知っていたが何もしなかった。教員はどう考えていたのだろう。父母の声がやっと広がり始めた。
「改善のための研究を始める」
というのが校長の言だそうだが、「研究」というほど大層なことではない。
<対策として、空き教室の利用とか、着替え用の教室を奇数、偶数のクラスで男女を分けるなどが考えられる、と父母は言う。>
父母(「父兄」と言わない)さんたちの方がよっぽどまともで進んでいる。
奈良の重体妊婦転院に手間取り死亡
2006.8.8日、奈良県大淀町立大淀病院に入院の妊婦(当時32)が次々に転院先を断られ、手遅れになった事件を朝日の記者が入念に取材しているので紹介する。記事を呼んでない人にも参考になるだろう。
重体妊婦の転院を大阪府内の病院の「善意」にすがってきた奈良側の依頼に、大阪側の受け入れが限界に迫っていることを浮かび上がらせた。厚生労働省は来年度までに「総合周産期母子医療センター」を指定するよう通知しているが、近畿では同県だけが整備基準を満たす病院がなく(産科医が減っているという実態がある(木下))、確立された搬送ネットワークもない。「このままではまた、同じことが起きる」。医療関係者は危機感を募らせている。
妊婦の容体が悪化した8月8日午前1時50分ごろ、大淀病院は県内の産婦人科の拠点施設・奈良県立医大付属病院に受け入れを要請した。だが、県立医大は満床だったため、「代わりの転院先を探す」と回答。大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市)に同2時半ごろ打診したが、ここも満床だったために受け入れられなかった。
県立医大は同センターに「一緒に探してほしい」と依頼。センターの当直医が照会すると、7病院が拒否し、同4時半ごろに8カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に受け入れてもらえることが決まった。
大阪府には、24時間態勢で高度周産期医療に対応できる府内43病院が加盟する「産婦人科診療相互援助システム」(OGCS)があり、重篤な母体・胎児の緊急搬送ネットワークが構築されている。数カ所の病院に断られるケースはたまにあるが、奈良のように受け入れ先を探すのに手間取ることはないという。端末をたたけば、どの病院に空きベッドがあるか、すぐわかるからだ。
今回受け入れを断った大阪市立総合医療センター(都島区)は、9床ある新生児集中治療室(NICU)が満床で、臨時にもう1床を入れてやりくりしている状況だった。病院側は「とても対応できる状態ではなかった」と話す。病院側は「どこから要請があっても、そのうちの3割ぐらいしか受けられない。大阪府内の基幹病院で要請の半分以上を受け入れられるところは少ないはず」と漏らす。
(続き)
ベルランド総合病院(堺市)は「人が足りず、責任ある対応ができない」と断った。病院幹部は「当日は分娩(ぶんべん)を待つ3人の妊婦がベッドにおり、うち1人は高リスク分娩。帝王切開が必要な妊婦1人も自宅待機していた。産婦人科部長を自宅から呼び出して当直医と2人で対応していた状況だった」と説明する。
大阪市内のある私立病院は、依頼の電話の内容が「子癇(しかん)発作で意識消失がある」ということだったため、脳疾患の可能性を疑って対応しきれないと考え、断ったという。
大阪府立母子保健総合医療センターの末原則幸・診療局長兼産科部長は「母体の救急搬送を他府県に依存すれば、こういうケースは今後も出てくるだろう。奈良は独自で対応できるような拠点施設を早く整備すべきだ」と指摘する。
奈良県では重篤な状態になった妊婦の県外搬送が常態化している。県医務課によると、県外病院への搬送率は04年で37%(77件)。県立医大病院経営課は「転院先を探すネットワークなど、特別なシステムがあるわけではない」と話す。
ある民間病院関係者は「県内の公立病院では、出身大学の人的つながりで受け入れを頼んでいるケースが多い。こうした環境を変えなければ、県外に頼り切りの状態は続く」と指摘する。
高度医療に対応できる設備を持ちながら、今回、要請を受けなかった近畿大学奈良病院(同県生駒市)には日頃、公立病院からの受け入れ依頼はほとんどないという。竹中勇人・業務課長は「(奈良県は)転院依頼のルールがはっきりしていない。県を中心に早期にきっちりとしたシステムを確立してほしい」と注文する。10.21朝日
こう読んでくると、どこも落ち度は無さそうだが、でも貴い人命が失われたのである。今度の事故で浮かび上がった問題点をまとめると次のようになる。
1. 大淀病院の担当医は、患者の意識消失を分娩時に有り勝ちな子癇によるものと決めつけずに脳疾患も疑うべきだった。
2. 奈良県の保健行政は、常日ごろからこういう場合に備えて、妊婦の救急治療ネットワークを整備しておくべきだった。同じ県内に近畿大の病院があったのだから。
3.どの地域でも各医大・医学部を中心とする医療機関の系列や医師間の情報交換の有無が存在する。これは県だけでは解決出来ないので、文部科学省、厚生労働省が取り組むべき問題である。
英国人女性、出産11時間後に自分の結婚式に駆けつける
ある英国人女性が初めての子供を出産してからわずか11時間後に、バージンロードを歩いて結婚式を挙げた。結婚式前夜、ニッキー・ヘイズ(35)は出産のため病院へ搬送されたが、なんとか式には間に合ったようだ。
秘書として働くヘイズは、病院で800グラムの赤ちゃん(男の子)を予定日よりも3カ月早く出産した。彼女は「最初は単なる腹痛だと思った」と話している。しかし痛みが増したため、急いで病院へ向かったという。
「出産後、医師が『今日はこれから何か予定があるのですか?』と聞いてきたのです。私は『今日は私の結婚式があるんです』と答えました。」
ブリストルの教会で行われた挙式では、多くの友人たちがスタンディングオベーションで二人を祝福した。その後彼女は披露宴にも出席、ダンスを楽しんでから病院へ帰ったという。ハネムーン旅行は中止となったが、しばらくは保育器の中に入った赤ちゃんと一緒に過ごす予定とのこと。
夫のニール・アガーは、「ニッキーは病院のベッドの上で、そして僕は床にシートを敷いて結婚初夜を過ごすことになりました。ですが、とても幸せです」とコメントした。2006.9.28
緊急避妊薬、治験へ 厚労省「性感染症が増」と懸念
コンドームの破損などで避妊に失敗したとき、その72時間以内に服用すれば妊娠の可能性を低くできる「緊急避妊薬」の臨床試験(治験)が2006年内にも始まることがわかった。性行為後に行う緊急避妊について、厚生労働省は「コンドームの不使用につながり、性感染症が増える」などの理由で公的に認めていない。しかしこの数年、同様の効果が望める婦人病治療薬が本来の目的外で処方される形で普及している現実があり、議論になりそうだ。
治験の準備が進んでいるのは仏で開発され、「ノルレボ」という名で欧州、韓国など約60カ国で販売されている薬。日本での販売権がある「そーせい」(本社・東京)が年内に始める意向を厚労省に伝えている。
世界保健機関(WHO)は、無防備なセックスから5日以内で望まない妊娠を避けるための方法として、限定的に緊急避妊法を勧めている。ノルレボも含む有効成分の薬の場合、妊娠可能性を60〜90%低くすることができるといい、吐き気などの副作用がある。
厚労省は「『性感染症も防げるコンドームの普及を阻むおそれがある』『安易な性行為が増える』などの懸念が根強くある」として、緊急避妊を推進していない。同様の懸念は低用量ピル(経口避妊薬)でも持たれ、国内での承認までに9年かかった。
一方で、内閣府がまとめた犯罪被害者等基本計画に基づく警察庁の施策では、今年4月から強姦(ごうかん)事件の被害者は緊急避妊薬を公費で得られるようになっており、政府が医師に目的外処方を求める「閣内不一致」な状態になっている。
公的には存在しない緊急避妊薬だが、既存の婦人病治療薬を本来より多く服用することで近い効果が期待できるため、「避妊に失敗した」と駆け込んできた女性に目的外で処方している病院は少なくない。海外の承認薬を個人輸入して処方する医師もいる。厚労省も「違法性はない」と黙認している。
日本家族計画協会クリニックの北村邦夫所長が昨年8月までに緊急避妊を求めて来院した663人に理由を尋ねたところ、「コンドームの破損」(42%)をトップに「避妊せず」(20%)、「コンドームの脱落」(17%)が続いた。北村医師は「望まない妊娠・中絶を避ける手段として緊急避妊を公的に認めるべきだ」と話す。
治験は、薬の有効性や安全性を、実際、女性に服用してもらうなどして確かめる。その上で厚労省に承認を申請し、ゴーサインが出るには数年はかかるとみられている。同省の人口動態調査や衛生行政報告例によると、すべての妊娠の約2割が中絶に至っており、同省は中絶を減らす手だてを検討中だ。
〈緊急避妊〉 コンドームや低用量ピルと異なり、性行為後にするのが特徴。欧州を中心に、70年代からホルモン剤を性行為後2回、間隔を置いて服用するヤツペ法が広がり、海外では00年ごろから緊急避妊だけを目的とする薬が普及した。日本では数年前から、ヤツペ法に基づき既存の婦人病治療薬を緊急避妊目的で処方されることがあり、「モーニング・アフター・ピル」などの名で知られている。2006.11.15
教師と教え子の性的関係
元教諭に3年6カ月の実刑判決 元教え子への強姦未遂
和歌山県北部の小学校で担任をしていた元教え子の女子中学生に乱暴しようとするなどしたとして、強姦(ごうかん)未遂と県青少年健全育成条例違反罪に問われた元小学校教諭、色谷純一被告(49)の判決が2007.3.19日、和歌山地裁であった。成川洋司裁判長は、懲役3年6カ月(求刑懲役4年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、色谷被告は03年11月、女子中学生の自宅で生徒に乱暴しようとしたほか、04年12月にはわいせつな行為をした。成川裁判長は「教師という立場にありながら、自己の性欲を満たすための犯行で、被害者に対する配慮はまったくうかがえない」と判決理由を述べた。
米 女性教員と関係した男子高校生、夫が殺害
既婚の女性教員と性的関係があった男子高校生が今月中旬、教員の自宅前で射殺され、教員の夫が殺人罪で起訴された。弁護人によると、夫は犯行を認めているという。
警察当局などによると、エリン・マクリーンさん(30)は昨秋、1年間の予定で教員のインターンシップ中だったウェスト高校で、ショーン・パウエル君(18)と出会った。パウエル君の母親によると、パウエル君は教員と性的関係があることを認めていたという。パウエル君あてに「家に来て。愛している。あなたは美しい」というメッセージが携帯電話に送られてきたこともあったという。
2007.3.10日夕、教員の夫であるエリック・マクリーン被告(31)が、自宅に侵入者がいると警察に通報。その約7分後に今度はエリンさんが通報し、エリック被告が自宅の外でパウエル君を撃ったと伝えた。エリック被告は車で逃走。車はその後、ウェスト高校で見つかった。エリック被告は翌11日、現場から約10キロ離れた道路わきを歩いているところを発見され逮捕された。逮捕時には、犯行に使ったとみられるショットガンを所持していたという。
エリック被告の父親によると、被告はテネシー大学で音楽教育を専攻しており、卒業まで残り1学期だった。妻エリンさんも同大学で教育学修士の学位を取得中で、エリック被告はピザの配達などをして家計を支えながら、学業を続けていたという。被告とエリンさんは11年前に結婚し、11歳と7歳の息子2人がいる。エリンさんは息子たちとともに、ナッシュビルの親類宅に身を寄せている。エリンさんはこれまで、刑事訴追の対象にはなっていない。
保存精子で死後生殖、根津院長が公表…法整備の遅れを提起
病気で夫を亡くした西日本の30歳代(当時)の女性が、凍結保存していた亡夫の精子を使って体外受精で妊娠し、2004年に出産していたことを、諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(ねつ・やひろ)院長が2007.4.11日、明らかにした。
凍結精子による死後生殖は、裁判で3例確認されているが、実施した医療機関が公表するのは初めて。日本産科婦人科学会は14日の総会で、死後生殖の禁止も新たに会告(指針)に盛り込む方針で、死後生殖をめぐる議論が活発化しそうだ。
根津院長によると、今回の死後生殖は、02年に女性と亡夫の母から申し出を受けたのがきっかけ。亡夫は不妊治療の一環で精子を、別の医療機関に保存していたが、採取から間もなく病気で急逝した。その精子を持ってきてもらい、妻の卵子と体外受精させた。その受精卵を女性の子宮に戻し、03年に妊娠、翌04年に別の医療機関で1人の子供を出産した。子供の性別などの詳しい情報は明らかにされていない。
根津院長は、死後生殖の実施前に、独自の指針を策定した。指針では「生前、夫が死後生殖に同意している」ことを条件としているが、夫が急死し、女性が強く希望したことから、夫婦間で暗黙の了解があったと判断した。
根津院長は、子供の福祉の観点から、子供と亡夫の親との間で養子縁組をするよう要請したという。
死後生殖は、過去にも西日本の40歳代女性が、夫の精子の保存先の病院に夫の死を知らせずに精子を受け取り、別の病院で体外受精を実施して、01年に男児を出産した例がある。この女性は、男児を亡夫の子として出生届を提出したが、受理されなかったため、認知を求めて提訴した。
高裁では、夫の生前同意があったとして父子関係を認めたが、最高裁は、06年9月、現行の民法は死後生殖を想定していないとして訴えを棄却。法律上の父子関係は認めなかった。同様の訴訟2件も訴えを退けた。
根津院長は「『主人の子が欲しい』『後継ぎが欲しい』という、目の前にいる女性やしゅうとの希望をかなえるのが医師の役目だ。学会の会告は内規に過ぎない」と話している。
男女の脳の違い
公平・共感は社会の基本的駆動源であり、いろんな法律の作成やそれらを実施するための法体系を整えたりするのに役立つ。
しかしこれらの強力な力はどこに由来するのだろう。ロンドン大学の神経科学者たちは、この疑問に答えるのに役立つ証拠を脳の中に発見し、そしてこれが刑罰の業務になると男女両性間の違いを説明するのに役立つと信じている。
彼らによれば、男性は誰かが不正な行いをして罰せられるのを見ると、ややもすれば喜びを感じるが、女性は犯人を可哀想と思うことがよくある。
巧妙な二段階実験で研究者たちは男女32名のボランティア被験者を選んだ。それにボランティアを装った4名の俳優を雇った。
実験の第一部で、被験者たちは相互投資のゲームを行い、グループの一人に金を出さなければならなかった。受納者(金を受け取った人)は利益からどれだけ返すかを自分で決めなければならなかった。
彼にせよ、彼女にせよ、受納者は投資額の3倍まで返すことが出来たが、それでは自分の利益が殆どない。返金を少しにするか、ゼロにすると自分の利益は最大になるが、投資家の損になる。
俳優の一人は気前のよい役割を演じ、常に投資家たちに多額の金を与えた。別の俳優はケチな役割を演じ、投資家たちにほんの少ししか金を与えないか、全く与えないときもあった。
第二段階の実験は、「公正な」俳優と「公正を欠く」俳優とに軽い痛みの苦痛を与え、その時の表情を見たボランティアの被験者がどう感じるかを、被験者たちにはMRI を装着させ、彼らの脳内の血液の流れを観察した。
「公正な」俳優にショックが与えられたとき、全ての被験者のMRIには共感が見られた。
男女共MRIの映像にはAI/FI(前島/前頭皮質)と、ACC(前帯状皮質)の活性化が見られた。これらの脳内の領域は他人が痛みを感じるのを目撃したとき苦悩を引き起こす巣ことが判っている。
「不正な」俳優が痛みを受けたとき、殆どの女性被験者のMRIは点灯した。男性ではこれらの共感領域の活性化は増加しなかったが、大きく活性化したのは、報われた満足感と関連のある脳の一部である側坐核だったが、この活性化は殆どの女性には見受けられなかった。
この研究は2006.1.19日発売の「ネイチュア」誌に掲載された。研究者たちは、
「今回の調査は、法を維持したり、罰を下すのは男性に適した役割であることを示しているようだ。」
として、伝統的に男性の仕事になっていることの説明になるとしている。
代理出産:根津八紘医師に日本産婦人科学会が厳重注意処分
日本産科婦人科学会(理事長=武谷雄二・東京大教授)は2007.4.14日、京都市内で理事会を開き、同学会会員で諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)院長の根津八紘医師が、夫婦の受精卵を他の女性が妊娠・出産する「代理出産」を繰り返したことに対して、厳重注意処分とすることを決め、同日の総会に報告した。
同学会は03年に代理出産を禁じる指針を作っているが、根津医師はこれまでに代理出産を5例実施したことを公表、出産に至っていない実施例があることも明らかにした。さらに、代理出産を引き受けるボランティア女性を公募することを発表し、実際に問い合わせがあったとしている。
このため、(1)指針に違反する代理出産を実施(2)ボランティア公募は指針違反を前提にしている(3)非配偶者間体外受精の実施で除名処分を受け、その後、復帰する際に学会と交わした「指針を順守する」とする約束に反する−−との理由から、処分相当と判断した。厳重注意は、同学会の処分で最も軽い。
吉村泰典・同学会倫理委員長は「学会に代理出産を禁じる指針が現時点である一方、日本学術会議で代理出産の是非について検討中であることを踏まえ、厳重注意とした」と説明した。
また、この日の総会で、凍結保存した精子の扱いについて、「本人が死亡した場合は廃棄する」とする新たな指針を決め、「死後生殖」を正式に禁じた。根津医師が04年に死後生殖を実施したと公表したことに対しては、吉村倫理委員長は「今後、この会告に違反することがないよう強く要望したい」と話した。
中 ポルノ小説の古典「金瓶梅」のテーマパーク再開
安徽省黄山市の西渓南村で、明代四大奇書の1つとされる『金瓶梅』をテーマにした「金瓶梅遺跡公園」が再オープンしたが、客足は期待したほど伸びず、性に対する好奇心を観光誘致に利用したという批判もあったりして、来園者の数は余り伸びていない。
明代四大奇書の1つとされる長編小説『金瓶梅』は、露骨な性描写や痛烈な社会批判が特徴で、中国近代文学のさきがけとしての高い評価もあるが、風俗を乱すものとして歴代政権から「禁書」扱いとなってきた。現在では性描写を削除した「潔本(清潔版)」のみが市販を許されている。
西渓南村は、考証の結果、同村が『金瓶梅』の舞台のモデルになったとされている。2007.5月
政府軍レイプを米懸念
米国は2007.10.28日までに、世界の「数カ国」の政府軍が少数民族や反体制勢力を標的に組織的なレイプを行っているとして深い懸念を表明しし、防止に向けた措置を取るよう各國に促す人権決議案を国連総会第三委員会(人権)に提出した。
国名の名指しはしていないが、ミャンマーや、紛争に伴ってレイプが起きやすいアフリカ諸国などを念頭に作成したと見られている。米政府は過去の人権報告などで、ミャンマー軍が少数民族女性に対しレイプなどを続けているとの情報があると指摘していた。決議案の名称は「政治的、軍事的目的を達成する手段として、レイプやその他の性的暴行を用いることの撤廃」で、全5ページから成る。
前文で、「政治的、軍事的目的の達成に向け、いくつかの国の政府軍や、政府の実効的な統制下に有る武装組織が、夥しい機会にわたり女性や少女をレイプしてきたことに深い懸念」を表明し、各国に対し、レイプの容疑者が「軍関係者であっても訴追し処罰」するよう求めている。
だが、アフリカ諸国などは決議案に強く反発し、名称から「政治的、軍事的目的」という表現を外すことや、政府・軍とレイプとを関連付けるような箇所の全面的な削除を要求している。女性差別撤廃条約の理念などを踏まえ、レイプが許されない行為であるという一般的な内容にするよう求め、文案の調整が続いている。
乳がん、検診で発見2割…乳癌学会が受診率の向上訴え
乳がん患者のうち、乳房のエックス線(マンモグラフィ)などを使った検診でがんが見つかったのは2割に過ぎず、4人に3人は、検診を受けずに自分でしこりなどの異常に初めて気づいて病院を受診したことが、日本乳癌(がん)学会の大規模調査でわかった。
自分で発見する場合、早期がんより進行している例が多く、専門家は「早期がんの発見には、マンモグラフィ検診が有効だ。乳がんの死亡率を下げるには、低迷する集団検診の受診率を上げることが不可欠」と指摘している。
同学会は、乳がんの診断や治療を行う全国226か所の医療機関から、2004年度にがん登録した乳がんの新患者約1万4800人(平均年齢57歳)のデータを集計。これは全国の年間新患者数の約4割にあたる。その結果、患者が乳がんに「自分で気づいた」と答えたのが73・8%に上った。検診で見つかったのは20・4%で、このうち自覚症状が全くなかった人は、14・7%だった。
直径2センチ以下の早期がんで見つかったのは45%に過ぎず、43%は2・1〜5センチに達していた。発見時にリンパ節に転移していた人も、3分の1を占めた。リンパ節に転移しない乳がんの10年後の生存率は約9割と高いが、転移をしていると7割以下に落ちるという。
同学会理事長の園尾博司・川崎医大乳腺甲状腺外科教授は「胸を触る自己診断で見つかる乳がんの大きさは平均約2センチで、自然に気づく場合は3センチ以上が多い。マンモグラフィ検診への理解を広げることが大切だ」と話している。乳がんの死者数は、年間約9800人。30〜50歳代の女性のがんでは、死因の1位となっているが検診の受診率は1割台に低迷している。
(2007年6月15日15時57分 読売新聞)
米 幼児レイプに死刑宣告
米国では各州が独自の法律を定めているため、一つの犯罪の量刑が異なることがある。ルイジアナ州最高裁は8歳の少女をレイプした被告に死刑宣告し、専門家たちは連邦最高裁が支持するかどうかのテストケースになると言っている。
連邦最高裁は、レイプに死刑判決を宣告することは残酷かつ異常な刑罰を禁ずる第八憲法修正条項に違反するとしているが、高裁は成人に対するレイプにのみ適用できるとしている。
ルイジアナ州法では12歳以下の被害者に対する加重事由を伴うレイプに対しては死刑を認めている。
パトリック・ケネディ(42)は、2003年にニューオーリンズ郊外の家のガレージでガールスカウトのクッキーを選り分けていた親類の少女をレイプした。検察側によると、彼はその少女が「女になった」と知人に自慢していた。
州最高裁のジェフリー・ビクトリー判事は、「我が州立法部と本法廷は加重事由を伴うレイプである本件は死刑相当の範疇にあり、非殺人罪で他に第一級殺人者は思いつかない」と述べている。さらにビクトリー判事は、被害者の年齢からして、ルイジアナ州法は、死刑判決を正当化する加重事由を必要とする連邦最高裁の基準に合致しているとしている。
サウスカロライナとオクラホマ両州の知事は2006年に、幼児レイプを重ねる犯人に死刑判決を認める法律に署名した。テキサスでは二度幼児レイプを犯した犯人に死刑宣告をする法案が知事の署名を待っている。ジョージア州ではレイプは死刑を認めている。フロリダとモンタナ州もそのような法律を制定しているが、幼児レイプに限定されている模様。
一方被告側弁護人のジェルピ・ピコウは、ルイジアナ州最高裁に再審請求をし、もし却下されれば連邦最高裁に上訴すると語っている。
「彼は殺人を伴わないレイプで死刑が宣告されるただ一人の被告だ。この場合死刑は不適当だ。」
被告側弁護人によると、血液型鑑定は決定的でなく、被害者がケネディにレイプされたと言ったのは21ヶ月経ってからで、話を変えるよう強要された、としている。
2007.5.23
英 国会議員たちが中絶法改正を要求 (1)
中絶を求める女性が二人の医師の承認を得る必要性の理由はないという議員グループがある。
下院の科学技術委員会の報告書に依れば、この必要条件は実効的な目的に役立たないし、遅れの原因になりうるとしている。
グループは又、イングランド、ウェールズ、スコットランドで法定中絶期限としている24週を下げることも認めない。24週で生まれる胎児の生存率は改善されてきているとはいえ、その時点以下では改善されていないという。しかし与野党からなる委員会の全員が報告書の内容に同意しているわけではない。保守派のナディン・ドリーズとボブ・スピンク議員は独自の報告書を出し、生存率や中絶時に胎児が痛みを感じるかどうかの疑問に関して、間違った結果が出ていると主張している。
報告書の本編はどの中絶にも、もっとナースが関与すべきだと要求している。
ナースの役割
報告書では、適切なトレーニングと専門的指導を受けたナースと助産婦は全ての初期段階の中絶を遂行することを妨げられるべきでないとしている。それには薬物の使用や初期の外科的中絶も含まれる。
そのような動きが患者の安全性や看護の質を損なう根拠はないと報告書は言っている。
報告書は現行中絶法により必要とされる二人の医師の承認の署名でなく、一人の医師の署名でよいとしている。これは英国医学会の提唱している改正である。
報告書はさらに続けて、家庭における初期の中絶に必要とされる二錠のピルの二錠目を服用すべきでないと勧める根拠もないとしている。
委員会の議長であるフィル・ウィリスはこう語っている。
「中絶は単純な問題ではない。科学技術委員会として、我々は科学の方に重点を置いてきた。そしてきわめて厳密に行った。我々の調査の中で、1990年の最後の法改正以後、そして1967年法以後の科学的・医学的発展で得られた結果を精査した。」
彼は、全議員と世間は証拠と報告書の結論を学ぶよう力説した。この問題は今後下院で論議されるであろう。
中絶賛成、反対の議員たちは、委員会の報告に照らして来たるべき人体組織と胎児法案修正を上程することが望まれる。
保守派のナディン・ドリーズとボブ・スピンク議員は、
「この報告書で痛みと生存という二つの大問題で議員たちは方向を誤ることになった。この二つの領域は専門家で意見が異なり、どちらの問題も明確な一致のないものである。」
「報告書は存在する意見の相違を反映し、議員たちが各自の結論を引き出すことを可能にするものでなければならない。」
超党派中絶賛成グループの議長である労働党のジム・ドビン議員は、
「委員会は重要な科学発展を無視し、倫理的かつ科学的議論を深く憂慮すべき事とみなした失敗をおかした」と批判し、さらに続けた。
「証言者の不均衡も又、提出された証拠の結果を歪めた。」
英 国会議員たちが中絶法改正を要求 (2)
意見百出
マリー・ストープス・インターナショナルは委員会報告を「薄いベールを被ったイデオロギー上の小細工に対する科学の勝利」と歓迎している。
中絶提供大手、英国妊娠相談サービスのメンバーであるアン・フューレディは言う。
「この現実的でよく考慮されたレポートは、現在の中絶の実施はいかにあるべきかを真剣に考えている人たちに価値ある評価基準を示してくれる。」
しかし、中絶反対チャリティ・ライフのスポークスマンであるミカエラ・アストンは議員たちが24週制限を引き下げることを拒否したのに怒っている。彼女は又、次のように批判している。
「委員会は事実の注意深い考慮を反映していない予断を持ったイデオロギー的案に従った。」
BBCの健康問題記者ブランウェン・ジェフリーは言う。
「40年経っても激しい議論を巻き起こし、人々は立場を変えていない。」
2006年にイングランドとウェールズで約20万件の中絶があり、スコットランドでさらに1万3000件有った。我が社の取材では、大多数は初期の中絶で、89%は13週までに行われ、20週以後は2%に過ぎなかった。そして殆どは妊娠が女性の身体的、精神的健康に害があるとの根拠に基づいて認められている。わずか1%の中絶は、胎児が重度の障害を持って生まれるのを理由に行われた。(BBC2007.10.31)
「死後生殖」禁止決定 学会倫理規定
凍結保存していた精子を使い夫の死後に妊娠、出産する「死後生殖」について、日本産科婦人科学会(理事長・武谷雄二東京大教授)は2008.4.14日、京都市で開いた総会で、死亡した夫の意思が確認できないとして、実施を禁じる会告(倫理規定)を正式に決定した。
また、別の会告が禁じた代理出産を実施し、今後、出産を引き受ける代理母を公募すると宣言した諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘院長を「会告違反を前提としている」などとして、厳重注意処分にすることを同日の理事会で決めた。
決定した会告は、凍結精子の保存期間を「提供者の生存中」と限定。提供者の死後は精子を廃棄するとし、保存していた精子を体外受精などに使って子を得ることを禁止した。
凍結した受精卵や卵子の死後使用は、既に禁じている。
学会倫理委員会の吉村泰典委員長(慶応大教授)は「あらゆる医療行為は、実施する時点で本人の同意が必要だ。凍結精子を死後に使うことは、提供者本人の同意が得られないので医療行為として認めることはできない」と述べた。
また、最高裁は昨年9月、現行法では精子提供者と死後生殖で生まれた子の親子関係は認められないとの判断をしており「子供の福祉も確保できない」(吉村委員長)とも述べた。
国内では根津院長が、死後生殖での出産を平成16年に行っていたことを明らかにしている。学会は「今後は違反しないよう強く求める」としている。
しかし、今回決定した会告で、死後生殖を完全に規制することはできない。死後生殖だけでなく代理出産など倫理的に問題のある生殖補助医療についても国内には法的規制はなく、実施した医師や医療機関に対する罰則もない。望む患者がいて、行おうとする医師がいれば、止めることができないのが実情だ。
厚生労働省は、死後生殖や代理出産などを禁じる「生殖補助医療法」の成立に向け、平成15年に報告書をまとめた。だが法制化にはなお「幅広い観点から議論することが重要」としており、日本学術会議で現在、その是非を検討している。
総会ではまた、子が生まれる前に父親を特定する「出生前親子鑑定」に必要な羊水採取について、裁判所の命令がある場合などを除き禁止する会告も決定した。
ライヒの再評価 (1)
性のオルガスムと連携する宇宙の生命力を提唱したことでよく知られるオーストリア生まれの医学者で科学者のウイリヘルム・ライヒ(1897-1957)はウィーン大学の医学校に入り、ジークムント・フロイトの下で精神医学を学び、研究した。
心理治療からノルウェーでの臨床実験へと方向転換した後、彼は更に、議論を呼ぶことになる研究を行った。これはオルゴン・エネルギーを放出するという、彼が「バイオンズ」と名付けた生活系の発見につながる研究だった。
第二次大戦開始直前に米国に移住した後、彼はこのエネルギーの分離・採集と癌に対するその効果の研究に専念した。彼は性的エネルギーの放出不全は精神的障害に帰すると信じ、彼がオルガスティック効能と呼んだ健全な性生活を情緒的健康と関係づけた。そして彼はオルゴン蓄積機を考案し、その器具は人体に必要不可欠の生命エネルギーを蓄積し、活力を高め、病気を治す可能性があると信じていた。それはついにFDAの注目するところとなった。
審査の結果、FDAは金属と非金属を交互に変換するこの装置はインチキであると断定した。1954年、彼に対しポートランド連邦地裁への出頭が命じられた。しかし彼は出頭を拒否したため、欠席判決と彼の書物および蓄積機の処分が決まった。彼は法廷侮辱罪で禁固二年の刑を受けた。しかしライヒは1957.11月にペンシルベニア州ルイスバーグの連邦刑務所で心臓発作で死亡したため、八ヶ月間しか服役しなかった。政府は彼の書物や出版物を燃やし、彼の所持品も処分した。
ライヒは米国精神分析学会から、「最も輝かしい、独創的な、そして問題の多い先駆者的精神分析家の一人」とされている。彼は神経症的症状よりは性格分析に焦点を当てた最初の人だった。
ライヒの再評価(2)
性のオルガスムと連携する宇宙の生命力を提唱したことでよく知られる医学者で科学者のウイリヘルム・ライヒは連邦刑務所で死亡し、政府は彼の書物や出版物を燃やし、彼の所持品も処分した。
しかし半世紀後、少数の科学者たちや信奉者たちは科学の主流から忘れられているオルゴン・エネルギーと呼ばれるこのヨーロッパ生まれの精神医学者の研究を進めている。
「彼の研究が理解され認められるには長い時間を要するだろうと個人的には思う」
と彼の孫娘で看護師で助産婦であるレナータ・ライヒ・モーイーズは言う。
ライヒは1957.11.3にペンシルベニア州ルイスバーグの連邦刑務所で死亡した。其処で彼はFDAの出頭命令を拒否し続けた。FDAはライヒがオルゴン・エネルギー蓄積機と呼んだ器具を違法としていた。ライヒはその器具は人体に必要不可欠の生命エネルギーを蓄積し、活力を高め、病気を治す可能性があると信じていた。
批評家たちは異常な点を指摘して彼をえせ医者とあざけった。しかし支持者たちは彼は優れた研究者で、彼のアイデアは更なる研究に?がると言う。
彼の50周忌を記念して、2007.11.15日ライヒとその業績の展覧会がウィーンのユダヤ博物館で開かれた。ここでライヒは医学校に入り、ジークムント・フロイトの下で精神医学を学び研究したのであった。
同じく、ハーバード医学部に保管されていたライヒの公刊されなかった論文の集積が初めて研究者の利用に供されるようになった。死後50年経ったら公開して好いと彼が約束していたからである。
彼は又、オルゴノンを生産していた700kuに及ぶ、ラングレイ湖を見晴らす研究所を、博物館にするよう明記していたが、これは1960年にオープンした。
彼が晩年を過ごしたこのラングレイで2007年の夏に欧米の医師や科学者たちが集会を開き、火傷を治療するオルゴン蓄積機治験をFDAが認可する見通しがあるかどうか検討した。
ライヒは米国精神分析学会から、「最も輝かしい、独創的な、そして問題の多い先駆者的精神分析家の一人」とされている。彼は神経症的症状よりは性格分析に焦点を当てた最初の人だった。彼は性的エネルギーの放出不全は精神的障害に帰すると信じ、彼がオルガスティック効能と呼んだ健全な性生活を情緒的健康と関係づけた。
妊婦がリンゴを食べると生まれてくる赤ん坊の健康によい
スコットランドのアバディーン大の研究グループが5年間掛かって2000人の妊婦を調査したところ、妊娠中一週間に4個以上リンゴを食べる妊婦から生まれた赤ん坊は1個未満しか食べない母親から生まれる赤ん坊に比べて喘息に罹る割合が半分であることが判った。
又、妊娠中一週間に魚を一切れ以上食べる母親から生まれた赤ん坊は、5歳になるまでに湿疹に罹る子が、魚を食べない母親から生まれる子よりも約半分ほど少ないことも判ったと、米国胸部学会で発表した。
他の食品は喘息や湿疹関係がないのに、どうしてリンゴと魚が効果があるのは判っていない。
一方、成人がリンゴを食べると肺の健康に効果があることは既に判っており、おそらく抗酸化剤を含んでいるためと考えられ、脂肪分の多い魚は特にオメガ3系脂肪酸を含んでいて、これが健康に良いと考えられる。
しかし、喘息や湿疹のような病気の発症に関係する要因は多数有るとすると、妊婦の食餌とその子の健康との関連を解明することは困難である。
2007.5.20
妊娠マーク、周囲に「気付いて」…鉄道業者なども配布中
女性が妊娠していることを周囲に伝える「マタニティーマーク」。妊娠初期は流産の危険が高く、つわりがひどいことが多いため、子育て支援の一環で厚生労働省が2006.3月に設けたものの、今一つ普及が進んでいない。
まだおなかが大きくなっていない女性は、周囲の気遣いをなかなか受けられないといい、「マークを見て気付いて」と訴えている。
厚労省のマークは、ピンクのハートに女性と赤ちゃんをあしらったデザイン。電車で席を譲ったり、喫煙を遠慮したりと、周囲の気配りを促すのが狙いだ。同省は、ポスターやチラシを自治体や鉄道事業者に送ってPR。一部の自治体が母子手帳と一緒にマーク入りグッズを配っているほか、鉄道事業者も駅で希望者に無料配布している。
妊娠5か月という東京都品川区の大滝啓子さん(34)は「気付いてくれるのは若い女性ばかり」と話す。試しに、JR東京駅で乗客の中高年の男性たちにマークを見てもらうと、「初めて見た」「何のマークか分からない」という声がほとんどだった。
世田谷区の子育てグループに参加する岡田洋子さん(30)は昨年、妊娠初期にマークをかばんに付けていたが、「電車で席を譲ってくれる人はほとんどいなかった」と振り返る。私鉄の駅で無料でもらったマークの直径は約5センチ。金具でぶら下げているため小刻みに揺れ、周囲の目に留まりにくいようだ。
「妊娠をわかってもらえるよう、優先席に座る時はマークが見えるようにする」と話すのは、妊娠5か月の川崎市の福本智恵子さん(37)。それでも、「元気そうなのに」と言わんばかりのけげんな目で見られたこともある。
複数のマークがあることも周知が進まない一因のようだ。厚労省によると、東京都千代田区、群馬県の前橋市と高崎市、京都市などの自治体、妊婦向け雑誌を発行するベネッセコーポレーション(岡山市)などが少なくとも6種の独自マークを作っている。子育て支援グループ「amigo」(世田谷区)は「統一されていないから分かりづらい」と指摘するが、各自治体は「既に市民に親しまれている」などとして、変更する予定はないという。
多くのマークは、パステルカラーで目立ちにくい。千代田区などのマークをデザインしたフリーライター村松純子さん(44)は「目立ち過ぎるとつけるのが恥ずかしいので、控えめにした」と話す。松本久志・横浜国大名誉教授(デザイン学)は「まずはマークの存在そのものを知ってもらうことが大切。今さらデザインを変えたり、種類を増やしたりすると混乱する。現行のマークのPRを徹底すべきだ」と指摘する。
全国の市区町村のうち、マーク入りのバッジやストラップなどを配布しているのは28%(8月末現在)。自治体のさらなる努力が必要と言えそうだ。(野村幸江)
(2007年12月27日15時42分読売新聞)
なまはげが女風呂に乱入、3年間出入り禁止に 秋田
「泣く子はいねーがー」などと大声を上げながら家々を回る国の重要無形民俗文化財「なまはげ」で知られる秋田県男鹿市で昨年大みそか、男鹿温泉郷の旅館がなまはげを招いた際、なまはげに扮した男性1人が女風呂に乱入し、複数の女性の体を触っていたことが2008.1.12日、明らかになった。
男鹿温泉郷では毎年、大みそかの夜に周辺2町内会の青年らが宿泊施設などを回っている。事態を受け、温泉郷周辺の町内会長らが協議。問題を起こした町内会のなまはげの温泉郷への出入りを3年間禁止することなどを決めた。
関係者の話によると、大みそかの夜、周辺町内会青年ら数人がなまはげ行事で家々を回った後、午後8時半すぎに旅館のロビーで宿泊客らになまはげの振る舞いを見せていた。その時、20代の男性が扮するなまはげがその場を抜け出し、女性大浴場に乱入。洗い場にいた女性客数人の体を触ったという。
すぐに被害者家族から旅館側に連絡があり、問題が発覚した。男性は酒に酔った状態だったという。
同温泉郷の別の施設の責任者は「暴れるのがなまはげ本来の姿だが、女風呂に入るなんて考えられない」と話していた。
なまはげ女湯浸入受け緊急会議 男鹿、振る舞い再確認へ
男鹿市北浦の男鹿温泉郷の旅館で国の重要無形民俗文化財「なまはげ」に扮(ふん)した20代男性が女性用の浴場に侵入し、わいせつな行為をした問題で、市や市観光協会などは2008.1.13日、同市船川港の同協会事務所で緊急会議を開き今後の対応を協議した。
市や同協会のホームページに謝罪文を掲載するほか、市が主体となり「なまはげ」の意義や振る舞いなどを再確認する場を設け、再発防止に努めることなどを決めた。来月8日から3日間、真山神社を会場に行われる「なまはげ柴灯(せど)まつり」などの行事は予定通り行うことにした。
加藤会長は「今回の不祥事を全国各地の方々におわびしたい。なまはげは男鹿を代表する観光行事であり、絶やすことなく続けていきたい。再発防止に努めていく」と話した。
秋田なまはげ、苦情相次ぐ 別の施設でも女風呂乱入
秋田県男鹿市の宿泊施設で昨年大みそか、「なまはげ」が女風呂に乱入し、入浴していた女性数人の体を触った問題で、他の5施設でも「抱きつかれた」などの苦情が寄せられていることが2008.1.15日、分かった。同市はホームページでおわびするとともに、なまはげの「暴れ方」などについて行動指針を決めるという。
同市観光課などによると、新たな苦情は5施設で7件。「抱きつかれた」「体を触られた」などが女性客から寄せられたという。こうした苦情が市に寄せられたことは過去になかった。
同市は「観光客や全国各地の皆様に大変ご迷惑やご心配をおかけいたしました」というコメントをホームページに掲載。地元の町内会と協議会を設け、再発防止のための行動指針を作ることを決めた。
市によると、なまはげは民家などを訪れて暴れ、酒をもらっているが、飲酒量や暴れ方、なまはげになる人物の選び方などについて指針を作るという。
市では「なまはげが暴れて子供らに抱きつくのは当たり前だったが、今回は明らかに行き過ぎ。今後は町内会などと協力してモラルの徹底をはかりたい」としている。
なまはげ苦情でとまどう観光協会と温泉街
なまはげが旅館の女風呂に乱入して女性の体を触った問題で、同じような苦情が2008.1.15日、相次いで7件寄せられたため、男鹿市では動揺が広がった。市は今月中にも協議会を開き、なまはげの行動指針作りに乗り出す。例えば、「なまはげは酒を飲んだふりをする」「誰がどれだけ飲んだかを把握し、制限する」。暴れ方についても、「してはいけない行動」を明記して、行動指針を市全域に適用したい考えだ。
関係者によると、7件はいずれも昨年の大みそか、男鹿温泉郷の旅館などでのことで、いずれも女風呂に入ったとされる地区のなまはげによるものとみられるという。温泉郷では、地区のなまはげが、伝統行事の一環で訪れる。それぞれの旅館では、なまはげを見るため、客らがロビーなどに集まっていたという。
女風呂に乱入する騒ぎがあった旅館のおかみは「なまはげは神様。女風呂へいくなどとは想像もしていなかった」という。従業員は騒ぎに全く気づかなかったという。
別の旅館では、ロビーや廊下でなまはげに胸を触られたと、女性2人から苦情が寄せられた。
従業員の男性は「伝統行事が間違った方向にいってしまったのが残念だ。それでも、なまはげは我々のシンボル。これからルールづくりをしてイメージアップを図り、伝統を守っていきたい」。
なまはげに詳しいノースアジア大総合研究センターの鎌田幸男教授=民俗学=は「なまはげは基本的には酒も入るし、無礼講的なことはおこる。だが、寝室や風呂場には入らないといった暗黙の了解があった」と説明する。その上で、「なまはげは民俗行事で、地域外にみせるためのものではなかった。だが、今は一つの文化として観光化は避けて通れない。地域住民が観光とどうかかわるのか考えていく必要がある」と話す。
なまはげが下りてくるとされる真山の真山神社の武内信彦宮司(56)は「なまはげは観光などのために派手になってきた。あまり派手になっていなかった時代を振り返れば、あるべき姿は、おのずとわかるはずだ」。
米 中絶件数1976年以来最少 (1)
最新の報告によると、米国で実施された中絶件数は2005年に120万件で、1976年以来最少となった。
中絶件数減少の理由はいくつか考えられ、妊娠したものの中絶に終わる女性の割合が2000年から2005年の間に9%低下し、1975年以来最低となった。
次の理由としては、フランス製の緊急避妊薬RU-486が入手できるようになったため、中絶を行う医療機関の数が減り続けていることなどが考えられる。
報告書は中絶件数減少の理由を特定していないが、これらの理由の組み合わせだと考えている。
「避妊薬を使用する女性が多くなったことと、不用意な妊娠をしなくなったこと、中絶の制限のため女性が中絶を受けにくくなっていること、などの組み合わせだろう。」
生殖医学研究機関であるガットマッハー研究所のライチェル・K・ジョーンズは同研究所が発行している「性と生殖保健展望」2008.3月号でそう語っている。
理由がどうであれ、この減少傾向は中絶賛成派、反対派の双方とも歓迎している。
「この研究は予防が効果を示しており、それが我々健康センターが日々実施していることである。」
とPlanned Parenthood Federation of America(米国家族計画連盟)のセシル・リチャードは言う。
「詰まるところ、全てのアメリカ人が不用意な妊娠を防ぐ為にもっと何かをし、保健医療が整備され身近なものになければならない、と考えている。」
全米新生児生命権委員会のランドール・K・オバンノンは、
「未だ数は多い。しかし正しい方向に向かっている。少なくとも数の減少は態度の変化の結果でもあり得る。」
と言って、更に、妊娠したが出産することを決意する少女を描いて評判になった映画「ジュノー」を例に取って、
「ハリウッドでさえか、多くの人が自分たちの態度を再考し始めているのだ。」
(Junoはローマ神話の光・誕生・女性・結婚を司る女神。Jupiterの妻)
「生殖選択と健康医師連」のスザンヌ・T・ポッペマはモーニングアフターピル(性交後翌朝飲んでも効果のある経口避妊薬)が手に入り安くなったことも一定の役割を果たしていると推測する。
「こう言いたい。緊急避妊薬が服用しやすくなったことも一因で、我が国の生殖保健ケアにとって実に有効な加勢だ。」
「プランB」として知られる緊急避妊薬は、通常の避妊薬を高容量にしたもので、無防備の性交後72時間以内に服用したなら妊娠を防止することが出来る。
今回の報告書は、1970年代から定期的にガットマッハー研究所が関知している中絶実施医療機関の報告に基づいている。そして合衆国における最も信頼の置ける中絶のデータの一つと見なされている。1787カ所の医療機関からの最新の報告は2005年のデータで、前回は2000年だった。(続く)
米 中絶件数1976年以来最少 (2)
連法最高裁の「ロウ&ウェイド判決」は、それまで多くの州で中絶を制限していたが、それを無効にする画期的判決だった。2008年はこの判決が出て35年目に当たり、中絶賛成・反対両派ともいろんな催しを行ったが、その記念日の一週間前に今回の報告書が出た。
15-44歳の女性の中絶総数は2000年の130万件から、2005年には120万件に減少し、1990年の160万から続いている減少傾向をさらに8%減らしたことになる。今までで一番少なかったのは1976年で120万件を少し下回った。
15-44歳の女性の中絶率は2000年の1000人当たり21.3人から、2005年の19.4人であり、9%の減少である。これは19.3人だった1974年以来最低で、ピークだった1981年の29.3人を遙かに下回る。
中絶率は国内でも広範囲に異なり、北西部で高く、南部、中西部で低い。首都では20%減少したものの、54.2人と、どの州よりも高い。バージニアは9%下がって16.5人となり、メアリランドは8%上昇して31.5人となった。
中絶に終わる妊娠の率も減少し、2000年の24.5%から2005年の22.4%へと減少した。因みに1983年は30.4%だった。
中絶施術機関の減少が比較的低率にもかかわらず、急降下となった。前回の調査に比べ施術機関は2%減少だったが、ごく低率だった。
ジョーンズは、この緩やかな下降をミフェプリストーンとして知られるRU-486の導入の所為だと見ている。この薬は2000年に認可され、外科手術無しに女性が妊娠を取り止めることが出来る。
「以前は中絶手術を行わなかった医療機関が、今では初期の妊娠に限って内科的中絶を行うようになったことが判った。こういう医療機関がなかったら、中絶医療機関の数は遙かに減少していただろう。」
2005年までに中絶医療機関の57%が中絶薬を処方し、それが中絶の13%を占めている。
この薬の安全性に疑問を抱くオバンノンは この薬品による中絶増加の傾向に頭を悩ませている。
「以前中絶をしなかったが今は行う医療機関があり、以前中絶をしなかったが今は行う医師が居るのは心配だ。」
しかし中絶擁護者たちは大きな効果と高い安全性を示すミフェプリストーンを使用する機会が増えたことを歓迎している。ポッペマは言う。
「中絶薬反対の一つは中絶率の高上昇だ。しかしこれは起こっていない。
にもかかわらず、米国の郡の87%、15-44歳の女性の35%に中絶引き受け医療機関がないと、報告は示している。
脅迫校長、携帯番号変えられた後も電話…知人から聞き出す(1)
20歳代の女性に交際を続けるよう迫ったとして、脅迫容疑で逮捕された埼玉県川口市の市立川口高校長市川和夫容疑者(56)(埼玉県上尾市仲町)は、執拗(しつよう)な電話連絡を繰り返し、携帯電話を変えた女性の新しい番号も調べ上げて連絡を取り続けていたことが2008.3.10日、分かった。県警は、市川容疑者が立場を利用して、女性の知人から番号を聞き出すなどしたとみて調べている。
調べによると、市川容疑者は昨年十一月下旬から十二月中旬にかけて、数回にわたって県内居住の二十代の会社員女性に「何があっても知らないよ。人を殺すことは平気だよ」などと書いたメールを送信して脅迫した疑い。市川容疑者は「脅すつもりはなかった」と否認している。女性は携帯電話の電源を切ることが多かったといい、電源を入れると、「なぜ電話に出ない」などと書かれた市川容疑者のメールが大量に送信されてきたという。脅迫はメールだけでなく、手紙や電話でもしていたという。このため、女性は今年になって、連絡が取れないよう、携帯電話の番号を変えたが、その後も市川容疑者から連絡が入ったという。
市川容疑者は二〇〇〇年から〇一年にかけて県北部の県立高校の教頭だった際、当時同校の二年生だった女性と知り合い、人生相談でアドバイスなどをしているうちに親密になり、〇二年一月から交際していた。昨年三月に女性が別れを切り出すと、市川容疑者は別れを拒み、十一月ごろからメールを校長室のパソコンから女性の携帯電話に数十通送っていた。
女性は今年一月に行田署に被害届を出していた。逮捕された八日、市立川口高校は卒業式で、市川容疑者は式の帰りに任意同行された。
市川容疑者は〇二年三月までこの高校の教頭を務めた後、県教育局総合教育センター主任指導主事を経て、〇六年四月から市立川口高校校長を務めていた。県警は10日午前、市川容疑者を脅迫容疑でさいたま地検熊谷支部に送検した。
脅迫校長、携帯番号変えられた後も電話…知人から聞き出す(2)
校長室からパソコン押収
川口市立川口高校校長の市川和夫容疑者(56)が元教え子を脅して交際を迫ったとして脅迫容疑で逮捕された事件で、県警捜査一課と行田署は2008.3.9日、同容疑で上尾市の市川容疑者宅や同市朝日の同高校校舎を家宅捜索、パソコンなど証拠資料を押収した。
捜索は秋葉亘教頭(49)が立ち会い、午前九時すぎから行田署の捜査員ら十人が一階の校長室を中心に実施した。捜索は約二時間四十分。パソコン二台をはじめ、USBメモリー、印刷した文章など段ボール箱にして七箱を運び出した。
県警は脅迫メールを校長室から送ったとみており、同高校を捜索した。勤務時間中に送信した疑いもある。
卒業式で式辞 生徒ら「ショック」
事件を受け、川口市教育委員会は九日午前八時半に教育庁舎に幹部を集め生徒、教職員、保護者らへの対応を協議、午後三時から市役所で記者会見を開いた。神山則幸教育長、瀧澤重博学校教育部長、秋葉亘市立川口高校教頭ら六人が出席。「教育委員会としておわび申し上げます」と頭を下げた。
逮捕された市川和夫容疑者について秋葉教頭は「学校改革を積極的に進め、入試の改革、特待制度、特進クラス設定を今も進めており、改革に積極的な方だった」と話し、パソコンのメールの件には「個人的なことで全く分からない」と話した。高校入試の専門知識があって二〇〇六年四月に同高校に着任、市立高入学者選択方法改善協議会委員長を務めていた。
また、前日の卒業式で市川容疑者から卒業証書を受け取った野球部員の男子卒業生(18)は「接しやすい、いい人だった。式で表情が硬く何か雰囲気が違うなと自分は感じた。とてもショックです」と話していた。
市川容疑者は前日の卒業式の式辞で〔1〕共に認め合って高めていく人間関係をつくっていこう〔2〕夢や希望を持って実現できるように努力していこう〔3〕社会に貢献できるようになろう―といった内容を卒業生に述べたという。
市教委は、卒業式を前日終えた三年生を除き一、二年生約六百四十人を十日午前九時ごろ集め全校集会を開き、学校の取り組みを説明、「期末試験が始まるので今回の不祥事を乗り越えてしっかりやるよう励ます」(秋葉教頭)という。十日午後一時半から市立幼小中高の七十五校の臨時校長会議を職員会館で開いて、校長の服務規律の自覚を促すなど指導の徹底を図る。
あってはならないこと 岡村幸四郎市長の話 今回導入される特待制度などの入試改革に尽力された一人であり、大変ショックで残念である。しかし、教育者として絶対にあってはならないことである。二度とこのようなことが起こらないよう指導することを、教育委員会に強く望みたい。
脅迫校長、携帯番号変えられた後も電話…知人から聞き出す(3)
卒業式で式辞 生徒ら「ショック」「写真送るよ」と脅迫 川口の校長、学校の封筒使う
元教え子の女性を脅迫し交際を迫ったとして、埼玉県川口市の市立川口高校校長、市川和夫容疑者(56)が逮捕された事件で、市川容疑者が「交際を続けなければ(恋人に)君の裸の写真を送りつけるよ」などと脅していたことが県警の調べでわかった。女性の携帯電話にメールを送ったが返事がなく、脅迫の内容がエスカレートしたものとみられる。県警は2008.3.10日、市川容疑者をさいたま地検熊谷支部に送検した。
調べによると、市川容疑者は、以前勤務していた県北部の高校の生徒だった女性に対し、在学中の02年1月ごろからみだらな行為を強要し、女性が別の男性と交際するようになると「関係をばらすよ。人を殺すのは簡単」と脅した疑いが持たれている。
調べや関係者によると、脅迫のメールは、市川容疑者が市立川口高に転勤後、日中から夜にかけて、同校の公用パソコンから計数十回にわたり送信されており、職務中に作成したとみられる。同容疑者は、女性の交際相手の名をあげ「彼のことは全部知ってるよ。彼に何をしても良いですか」「デジカメで撮った君の写真を送るよ」などと、脅迫を続けたという。
メールのほか、封書も十数通送りつけられたという。封筒は修正テープで隠されていたが「川口市立川口高校」と印刷されており、学校の備品を使ったとみられる。
一方、同校は10日午前、臨時の全校集会を開き、秋葉亘教頭(49)が事件について説明し、在校生に「心配をかけて申し訳なかった」と謝罪した。この日予定されていた期末考査は11日に延期された。
秋葉教頭は集会後、校門前で「すばらしい卒業式が出来たと、みんな喜んでいた矢先のことだけにとても残念です」と話した。
保存精子で死後生殖、根津院長が公表…法整備の遅れを提起
病気で夫を亡くした西日本の30歳代(当時)の女性が、凍結保存していた亡夫の精子を使って体外受精で妊娠し、2004年に出産していたことを、諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(ねつ・やひろ)院長が2007.4.11日、明らかにした。
凍結精子による死後生殖は、裁判で3例確認されているが、実施した医療機関が公表するのは初めて。日本産科婦人科学会は14日の総会で、死後生殖の禁止も新たに会告(指針)に盛り込む方針で、死後生殖をめぐる議論が活発化しそうだ。
根津院長によると、今回の死後生殖は、02年に女性と亡夫の母から申し出を受けたのがきっかけ。亡夫は不妊治療の一環で精子を、別の医療機関に保存していたが、採取から間もなく病気で急逝した。その精子を持ってきてもらい、妻の卵子と体外受精させた。その受精卵を女性の子宮に戻し、03年に妊娠、翌04年に別の医療機関で1人の子供を出産した。子供の性別などの詳しい情報は明らかにされていない。
根津院長は、死後生殖の実施前に、独自の指針を策定した。指針では「生前、夫が死後生殖に同意している」ことを条件としているが、夫が急死し、女性が強く希望したことから、夫婦間で暗黙の了解があったと判断した。
根津院長は、子供の福祉の観点から、子供と亡夫の親との間で養子縁組をするよう要請したという。
死後生殖は、過去にも西日本の40歳代女性が、夫の精子の保存先の病院に夫の死を知らせずに精子を受け取り、別の病院で体外受精を実施して、01年に男児を出産した例がある。この女性は、男児を亡夫の子として出生届を提出したが、受理されなかったため、認知を求めて提訴した。
高裁では、夫の生前同意があったとして父子関係を認めたが、最高裁は、06年9月、現行の民法は死後生殖を想定していないとして訴えを棄却。法律上の父子関係は認めなかった。同様の訴訟2件も訴えを退けた。
根津院長は「『主人の子が欲しい』『後継ぎが欲しい』という、目の前にいる女性やしゅうとの希望をかなえるのが医師の役目だ。学会の会告は内規に過ぎない」と話している。
代理出産:根津八紘医師に日本産婦人科学会が厳重注意処分
日本産科婦人科学会(理事長=武谷雄二・東京大教授)は2007.4.14日、京都市内で理事会を開き、同学会会員で諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)院長の根津八紘医師が、夫婦の受精卵を他の女性が妊娠・出産する「代理出産」を繰り返したことに対して、厳重注意処分とすることを決め、同日の総会に報告した。
同学会は03年に代理出産を禁じる指針を作っているが、根津医師はこれまでに代理出産を5例実施したことを公表、出産に至っていない実施例があることも明らかにした。さらに、代理出産を引き受けるボランティア女性を公募することを発表し、実際に問い合わせがあったとしている。
このため、(1)指針に違反する代理出産を実施(2)ボランティア公募は指針違反を前提にしている(3)非配偶者間体外受精の実施で除名処分を受け、その後、復帰する際に学会と交わした「指針を順守する」とする約束に反する−−との理由から、処分相当と判断した。厳重注意は、同学会の処分で最も軽い。
吉村泰典・同学会倫理委員長は「学会に代理出産を禁じる指針が現時点である一方、日本学術会議で代理出産の是非について検討中であることを踏まえ、厳重注意とした」と説明した。
また、この日の総会で、凍結保存した精子の扱いについて、「本人が死亡した場合は廃棄する」とする新たな指針を決め、「死後生殖」を正式に禁じた。根津医師が04年に死後生殖を実施したと公表したことに対しては、吉村倫理委員長は「今後、この会告に違反することがないよう強く要望したい」と話した。
男性の生殖能力は「子宮内で決まる」
男性の生殖能力問題は子宮内で決定されると、エディンバラ大学の研究が示唆している。
精子不足や睾丸ガンのようなよくある生殖異常が妊娠初期のホルモン濃度と関係がある、とラットを使った研究が示している。妊娠8-12週という重要な期間に男性ホルモンのテストステロンの濃度が将来の生殖的健康を決定するということが判った。この結論はオンライン版「臨床研究」誌に掲載された。睾丸が適切に陰嚢に降りない(=潜在睾丸)や、尿路がペニス内の適切でない部位に開いているといった生殖能力の発達に関する問題が少年たちに見掛けられる。それに精子数不足や睾丸ガンのような異常も生殖能力不全の一因と考えられる。医学研究協議会の生殖科学班の研究者たちは、ラットを使ってこれらの不全症状は人体の妊娠8-12週に相当する期間に、男性ホルモンであるアンドロゲンの低濃度に起因することが判った。彼らは又、この時期のアンドロゲンの濃度がペニスと肛門の基部間の距離に関係することも彼らは発見した。この計測結果は男児の将来の生殖能力問題への早期警戒網の一環となりうるとのことだ。又、今回の報告は子宮内ホルモンと男性の成人後の生殖能力との関連を考えさせるのに役立ちそうだ。2008.3.17
ユーモアはテストステロン由来
男性は本来男性ホルモンのテストステロンの所為で、女性よりも滑稽だと、専門家が主張している。
男性は女性よりもよくギャグを飛ばし、男性のジョークはより好戦的な傾向があると英国ノーフォーク&ノリッジ大学病院のサム・シャスター教授は言う。
この一輪車に乗るドクターは自分の楽しい趣味に対し、男女がどういう反応を示すか観察した。女性は励ましや賞賛のコメントをする傾向が見られたが、男性はバカにした。最も攻撃的なのは若い男性だと彼は英国医学会誌に書いた。
これまでは、男女ではユーモアの使い方と理解の仕方に違いがあるとされてきた。女性は男性よりもジョークを言わない傾向があり、男性コメディアンは数の上で女性を上回っている。
研究に依れば、男性はジョークで他人をバカにすることによってユーモアを好戦的に用いる傾向がある。そして、より男性的特性と一般に見なされている好戦的態度は子宮内でテストステロンに曝されることと関係が有る。
シャスター教授はユーモアは男性ホルモン由来の好戦性から発展すると信じている。彼はニューカースル・アポン・タイムの町の路上で一輪車に乗るというパフォーマンスをして、それに対する400人以上の人の反応を記録した。
ほぼ半数の人が言葉で反応した。そして男性が多かった。ふざけたりバカにした発言をした女性はごく一部だったが、男性の75%はふざけて、大抵は「車輪は無いのか?」といったような叫び声を挙げた。屡々男性のコメントはバカにしたような、やり込めるような長子だった。車に乗った若者は特に好戦的で、窓ガラスを開けて口汚く罵った。
しかしこの種の行動は老人では少なかった。彼らは女性と同じように賞賛のコメントを述べた。
「一輪車に乗ると言うことは本来けったいなことだという考え方ではこの結果を説明することは出来ない。」とシャスター教授は言った。最も簡単な説明は、テストステロンのような男性ホルモンの効果だと彼は言う。
「この反応における男女の違いは、極めて顕著で一貫している。」シャスター教授は言った。
「11-13歳で少年は好戦的になり始める。思春期で好戦性はより顕著になり、それはジョークという形に変化する。男性は悪意を持つ。」
最初の好戦的意図はより巧妙なそしてより巧妙なジョークに方向転換をする。だから好戦性はウィットによって隠されるとシャスター教授は説明した。
ニック・ニーブ博士はノーザンブリア大学の心理学者で、テストステロンの肉体的、行動的、心理学的効果を研究している。男性は一輪車に乗っている男性を脅威であり、女性の注意を引くものと見なして好戦的に反応するのだ、と彼は説明する。
「これは特に『繁殖期』に入ろうとする青年にとって挑戦的であり、彼らの反応が好戦的なのに私は驚かない。」
米 NY州知事に買春疑惑 記者会見で否定せず (1)
連邦検察当局は、ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(民主党)とされる人物が先月、ワシントン市内のホテル客室で売春婦と会っていた疑惑に関する宣誓供述書を公表した。供述書にスピッツァー知事の名前は記されていないが、関係筋は同知事本人だと明言した。
スピッツァー知事の買春疑惑は、2008.3.10日付の米紙ニューヨーク・タイムズで初めて伝えられた。同知事は訴追されていないものの、10日に夫人同伴で記者会見し、「家族に対する義務や善悪の判断力に違反する」行為をしたと発言し、買春疑惑を否定しなかった。記者団からの質問は受け付けなかった。スピッツァー知事の相手をしたという売春婦「クリステン」さんは、ニューヨークやロサンゼルス、マイアミ、ロンドン、パリに拠点を持つ高級売春クラブ「エンペラーズ・クラブ」に所属。供述書によると、起訴された同クラブの従業員は先月11日、同知事とされる「顧客9」の予約と内金支払いについてテキストメッセージを打った。12日午後5時頃、従業員は顧客9との電話でクリステンさんの名前や容姿を告げ、ホテル客室の鍵をどのように渡すかや支払いなどについて打ち合わせた。13日午後9時32分頃、クリステンさんは従業員に電話をかけ、顧客9の宿泊先であるワシントン市内のホテル客室にいることを告げた。その4分後に再度電話し、顧客9がホテルに到着したことを連絡。それから約2時間半後の14日午前0時2分、クリステンさんは顧客9から4300ドル(約44万円)を受け取って客室を後にしたと従業員に電話した。
関係筋によると、スピッツァー知事の買春疑惑は、連邦政府当局の盗聴で明るみになった。同知事は8年間に及んだニューヨーク州司法長官時代、金融会社の不正摘発に手腕を振るい、組織売春の取り締まりでも知られた。エンペラーズ・クラブの捜査は昨年10月に始まり、おとり捜査や電話・テキストメッセージの傍受、捜査令状による電子メールや銀行取引明細などの押収が行われていた。
米 NY州知事に買春疑惑 (2)
買春疑惑のNY州知事、退陣に向けた調整始まる
連邦捜査当局によって買春疑惑が浮上したニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(民主党=48)の側近とデービッド・パターソン副知事(53)らは、知事退陣を念頭に置いて各種調整に入った。行政幹部が11日語った。スピッツァー知事は疑惑報道を受けて2008.3.10日に謝罪会見を開いたものの、同州司法長官時代に組織売春の摘発に取り組んだ経歴を持つことから、辞任要求に直面している。同州議会のジェームズ・テディスコ議員(共和党)は11日、同知事が2日以内に辞任しない場合は弾劾手続きに動く方針を明らかにした。弾劾にはまず、同州議会の共和党議員42人全員と、共和党議員108人の3分の1の賛成が必要。
民主党関係者3人が匿名を条件にCNNに語ったところによると、スピッツァー知事の側近や副知事らは、12日午前にも同知事が辞任する可能性を念頭に置いて協議を進めている。ただ、知事が10日に辞任するとの観測が事実無根であったことから、今後の予測は難しい状況だ。関係者の1人は、重要なのは辞任のタイミングであり、同知事も続投不可能であることを認識している、と語った。スピッツァー知事の側近は、同知事の正式辞任やパターソン副知事への権力委譲といった政局問題の解決を図っている。副知事が知事に昇格した場合は同州初、米国史上では4人目の黒人州知事となる。
同知事が数回の買春で使った金は1万5000ドル(約155万円)以上という。関係筋2人が11日に語ったところによると、スピッツァー知事の買春疑惑は、マネーロンダリング(資金洗浄)の捜査から浮上した。連邦捜査局(FBI)の汚職捜査班は昨年、連邦法に基いて銀行から国税庁に報告された5000ドル(約52万円)以上の不審送金が、売春組織とつながりがあると断定。FBIの犯罪捜査班が売春組織について調べを進めるなか、汚職捜査班は同知事が売春組織に買春代金を支払った可能性や、金の流れや出所をどのように隠ぺいしたかを焦点に捜査した。
スピッツァー知事は自身名義の複数の銀行口座間で金を動かし、最終的に売春組織のダミー会社の口座に金を振り込んでいたとされる。同知事の売春への関与は、捜査班にとって想定外だった。同知事が税金を不正使用したとはみられていないものの、同知事が妻に悟られないよう金の流れを操作していた可能性は指摘されている。金融取引をめぐる捜査は長期を要するため、同知事の正式な取り調べはまだ行われていない。スピッツァー知事は買春したとされる当日、ワシントン市内のホテル「メイフラワー」の客室2室を取っていた。ニューヨークから派遣された売春婦「クリステン」さんと会った疑いの客室はこのうちの1室で、同知事の支援者の名義で使用されていた。売春を目的とする州越境は連邦法違反と規定されている。
連邦捜査当局の電話傍受記録によると、同知事とされる「顧客9」は売春組織の従業員に、売春婦の交通費やホテル客室での飲食費など全費用を支払うと語っていた。
米 NY州知事に買春疑惑 (3)
高級アパート代支払いに困り売春と渦中の女性、知事買春
辞任を発表したニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事の買春疑惑で、米紙ニューヨーク・タイムズは2008.3.13日、醜聞の刑事摘発のきっかけとなった売春婦との会見内容や実名、過去などの個人情報も報じた。女性は22歳で、ニュージャージー州出身。家庭崩壊で不遇な少女時代を過ごし、家出や麻薬中毒の過去もあり、ニューヨークで音楽の道を志す中で再生したなどの人生経験を述べている。男友達とマンハッタンに新築された高級アパートで生活していたが、ボーイフレンドが去ったため賃貸料支払いに困り、売春に走ったことも示唆。近隣住民は、同アパートの賃貸料は最低で月3500ドル(約35万円)と証言している。女性は、知事の疑惑が発覚し、メディアが自宅周辺に張り込み始めるなどしたため、「眠れない日々が続いている」とも漏らしている。
知事と初めて会った時期や共に過ごした回数などには触れなかった。今回の疑惑で捜査当局は売春組織を訴追しているが、女性は今年2月13日に知事と会い、サービス料金4300ドル(約43万円)を受領したことが分かっている。女性は審理に証人として出廷している模様。女性の弁護士は、タイムズ紙が伝えた女性の実名などを確認した。AP通信によると、女性はソーシャル・ネットワーキング・サービス大手「マイスペース」にページを保持。写真も掲載し、熱帯の場所らしき光景でビキニ姿で船に載っているのもある。自らの信条らしい「破壊するものは自分を強くする」との字句も添えられている。醜聞発覚以来、このページへのアクセス数は飛躍的に増えたという。
墺太利 地下室に監禁24年、娘に7人産ませる (1)
オーストリアの警察は2008.4.27日、娘(42)を地下室に24年間監禁し、性的虐待していたなどとして、同国北東部アムシュテッテンに住む父親(73)を逮捕したと発表した。娘は、監禁中に父親の子供7人を地下室で産み、うち1人は出産後まもなく死亡したと話しているという。
警察や地元報道によると、父親は娘を11歳ごろから性的虐待。約7年後の84年8月からは地下室に監禁して、虐待を続けた。
地下には、寝室や台所、トイレなど数室があり、テレビも置かれていたという。父親だけが暗証番号を使って地下室に出入りし、妻は地下に娘やその子供がいるとは知らなかったという。
6人は男女各3人で、5歳から19歳。うち3人はそれぞれ生後1年前後に自宅玄関前に置かれ、娘の「自分は育てられない」という手紙が添えてあった。父親と妻はこの3人を自宅で育て、学校にも通わせていた。
残る3人は出生後、地下室から一歩も出たことがなかったという。このうち19歳の女性の容体が悪くなり、今月半ばに父親が娘から頼まれたように装って病院に連れて行ったことをきっかけに、事件が明らかになった。父親はすべての手紙を娘に書かせ、監禁や性的虐待、出産を隠していたとみられている。(関本誠)
警察関係者によると、この男ヨーゼフ・フリッツル容疑者(73)は、監禁していた娘エリザベスさん(42)に、家出した自分を探さないでなどとする手紙を書かせていた。別の手紙では、エリザベスさんが子ども3人を自宅玄関前に置き去りにしたように偽装していたが、3人は同容疑者が監禁中のエリザベスさんに地下室で生ませた子どもだった。
フリッツル容疑者とエリザベスさんの間に生まれた子どもは7人で、うち3人はエリザベスさんとともに地下室に監禁されていた。エリザベスさんは監禁前の生活について記憶があるため、解放後の状況に適応したものの、一緒に監禁されていた子ども3人は地上の生活について何も知識がない。同容疑者は妻などに地下室への立ち入りを禁止する一方、夜になるとエリザベスさんらに食料品を差し入れていた。
暴行監禁事件被害者の19歳女性、意識回復 オーストリア
ウィーン西方アムシュテッテン在住のヨーゼフ・フリッツル容疑者(73)が、24年間地下室に監禁していた実の娘エリザベスさん(43)を暴行して産ませた子どもで、これまで意識不明だった19歳女性が、先日意識を回復した。
この女性ケルスティンさんは、生まれた時から母親のエリザベスさんと地下室に閉じ込められていた。今年4月、エリザベスさんはケルスティンさんに医師の診察を受けさせるようフリッツル容疑者を説得し、ケルスティンさんは初めて地上に姿を現した。
不審に思った医療関係者が警察に通報し、警察が捜査に乗り出したことで、24年間もの暴行監禁事件が発覚。ケルスティンさんは病院に収容され、医師らによって人為的な昏睡状態に置かれた。病院関係者はこれまで、ケルスティンさんに関する情報公開を控えていた。11日には記者会見が予定されている。ケルスティンさんはフリッツル容疑者がエリザベスさんに生ませた、現在も存命の子ども6人の1人。3人は地上で暮らしていたが、ケルスティンさんを含む残り3人はエリザベスさんとともに地下での監禁生活を強いられ、外界との接触はテレビのみだった。
娘を監禁暴行の男、罪状認める意向 オーストリア
オーストリア北東部アムシュテッテンで実の娘を24年間自宅の地下室に監禁したうえ、性的に暴行し子どもを7人も生ませた男は、2009.3.16日から始まる裁判で婦女暴行罪と監禁罪を認める意向だ。被告側弁護士がCNNに語った。
この男ヨーゼフ・フリッツル被告(73)は1996年、娘エリザベスさんに産ませた子どもの1人に医療措置を受けさせず、死亡させたとして殺人罪にも問われた。エリザベスさんを奴隷のように扱った罪や、エリザベスさんとその子どもたちの脱走を防ぐためわなを仕掛けるなどした襲撃罪でも起訴されている。ただし同被告は、これらの3件の罪状は否認するという。
事件は昨年4月、エリザベスさんの子どもが重い病気にかかり、病院で治療を受けたことが契機で発覚。不審に思った病院職員が警察に通報した。フリッツル被告は11月、合計6件の罪状で起訴された。裁判は非公開で5日間行われる予定だが、短縮される可能性もある。有罪となった場合、フリッツル被告は終身刑となる見通し。オーストリアには死刑制度はない。
オーストリア北東部アムシュテッテンで娘を地下室に24年間監禁、性的虐待をして子ども7人を産ませ、うち1人が死亡した事件で、殺人などの罪に問われたヨーゼフ・フリツル被告(73)に対する判決公判が2009.3.19日、同国の地方裁判所であり、フリツル被告に対し、求刑通り、最高刑の終身刑が言い渡された。
フリツル被告は娘を11歳ごろから性的虐待。約7年後の84年8月から地下室に監禁、7人の子どもを産ませた。うち1人が死亡したのは医師に見せるなど適切な対応をしなかったためとして、殺人罪などで起訴された。
娘を24年間監禁、暴行の男が全罪状を認める オーストリア
オーストリア北東部アムシュテッテンで実の娘を24年間自宅の地下室に監禁、性的に暴行し子供を7人生ませた73歳男性の裁判が続開し、ヨーゼフ・フリッツル被告は前回の審理で否認していた殺人罪と娘を奴隷のように扱った罪も認めた。これで被告は問われていた罪状6件をすべて認めた。2件を一転して認めたことについては娘のビデオ証言を見てから改心したとしている。殺人罪を受け入れたことで、有罪となった場合、終身刑を言い渡される可能性が強まった。
フリッツル被告は1996年、娘に産ませた子どもの1人に治療を受けさせず、死亡させたとして殺人罪にも問われていた。事件は昨年4月、エリザベスさんの子供が重い病気にかかり、病院で治療を受けたことが契機で発覚。不審に思った病院職員が警察に通報し、犯行が発覚していた。昨年11月に起訴されている。2009.03.18
娘を24年監禁、7人産ませた父に終身刑
オーストリア北東部アムシュテッテンで娘を地下室に24年間監禁、性的虐待をして子ども7人を産ませ、うち1人が死亡した事件で、殺人などの罪に問われたヨーゼフ・フリツル被告(73)に対する判決公判が2009.3.19日、同国の地方裁判所であり、フリツル被告に対し、求刑通り、最高刑の終身刑が言い渡された。
フリツル被告は娘を11歳ごろから性的虐待。約7年後の84年8月から地下室に監禁、7人の子どもを産ませた。うち1人が死亡したのは医師に見せるなど適切な対応をしなかったためとして、殺人罪などで起訴された。
市橋容疑者を大阪で逮捕 新幹線で千葉県警へ移送
千葉県市川市で07年3月、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体が見つかった事件で、大阪府警は2009.11.10日、死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者(30)の身柄を大阪市内で確保し、同容疑で逮捕した。市橋容疑者の身柄は、新幹線で千葉県警へ向けて移送された。フェリー会社によると、市橋容疑者は、沖縄・那覇行きのフェリーに乗ろうとしていたという。
府警などによると、市橋容疑者が発見されたのは大阪市住之江区南港のフェリーターミナル。10日午後6時40分ごろ、フェリー会社の社員から「市橋容疑者に似た男がいる」と110番通報があった。現場に急行した住之江署員がフェリー乗り場にいた男に職務質問。「市橋か」と聞いたところ「市橋です」と答えたため同署に任意同行した。指紋を照合した結果、本人と確認されたため逮捕した。
千葉県警のこれまでの調べでは、市橋容疑者は07年3月25日から26日にかけ、ホーカーさんの遺体を自宅マンションのベランダの浴槽に遺棄した疑いがある。
市橋容疑者は同月26日午後9時40分ごろ、行方不明のホーカーさんを捜索していた警察官に自宅で職務質問されたが、振り切って逃走。同容疑者方のベランダからホーカーさんの遺体が発見され、県警が指名手配していた。
捜査関係者などによると、市橋容疑者は昨年8月、大阪市西成区で土木作業員を募っていた大阪府茨木市の建設会社に雇われ、今年10月11日まで1年あまり同社の寮に住み込んで働いていた。市橋容疑者は「(連休明けの)13日に帰ります」と出かけ、寮に荷物を残したまま戻ってこなかったという。
千葉県警などの捜査によると、市橋容疑者は10月中旬、福岡市内の病院を訪れて鼻の整形手術を希望したが、予約がなく断られていた。約10日後の10月23日、今度は名古屋市内の病院を訪れて診察を受け、翌24日に数十万円を払って鼻を高くする整形手術を受けた。同31日にも予約を入れていたが現れなかった。
県警は今月5日、名古屋の病院で手術前に撮影した市橋容疑者の写真を公開。県警によると、市橋容疑者はまぶたが二重になり、下唇が薄くなるなど逃走中に整形手術を繰り返していたとみられる。鼻も高くなり、左ほおの二つのホクロも除去されていた。
リンゼイさんの父「ようやく家族が一緒になれた」
リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体が見つかった事件で、市橋達也容疑者逮捕の知らせを聞いたリンゼイさんの父親ビルさんは2009.11.10日午前(日本時間同日夜)、朝日新聞の電話取材に対して「とても安心した。これでようやく家族が一緒になれた」と涙声で語った。
ビルさんは外出中に報道で逮捕を知り、急きょ英中部ブランドンの自宅に戻った。市橋容疑者に対しては「二度と逃げることなく、司法できちんと裁かれることを望む」と語った。また、「容疑者を捕まえてくれた日本の警察に感謝したい。継続的に報道してくれたメディアと、関心を持ち続けてくれた日本の皆さんにも心から感謝したい」と話した。リンゼイさんに何か伝えたいことがあるとすれば、との問いには、言葉を詰まらせながら「今はまだ何も言えない」とだけ話した。
07年にリンゼイさんが遺体で見つかった後、ビルさんら家族は数回日本を訪れ、情報の提供などを呼びかけてきた。今月に入って市橋容疑者が整形手術をしていたことなどが報道されると、母親のジュリアさんは「なぜ誰も何もできないのか」と英メディアに対して焦りを隠せない状態だった。
英国メディアは10日、日本で市橋容疑者らしき人物の身柄が確保された、と報じられた段階から、緊急ニュースとして伝えた。英外務省は同日、「容疑者が逮捕され、喜ばしく、安心した。日本の警察に感謝する」との緊急声明を出した。
怪しい男がいる――。市民の通報が追いつめ、2年7カ月余の逃亡劇は、沖縄行きのフェリーを待つ夜の港で幕がおりた。英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体を遺棄した容疑で市橋達也容疑者(30)が10日、大阪市で逮捕された。事件の急展開の報に、遺族らは胸をなで下ろした。
10日午後11時58分。深夜のJR東京駅新幹線ホームに市橋容疑者が降り立った。
黒いジャンパーをすっぽりとかぶり、表情はうかがえない。周囲を囲んだ捜査員が、殺到する報道陣をかき分けるようにして進んだ。
同駅日本橋口には、数百人の群衆が詰めかけた。「市橋!」と怒声が飛ぶ。もみ合うようにしながら止められた車に乗り込み、捜査本部が置かれている千葉県警行徳署へ。11日午前0時40分に到着した。
◇
逃亡を図った市橋容疑者。だが、新たな手配写真に載せられた顔立ちは、無数の人々の目に焼き付いていた。
大阪府警に110番通報が入ったのは、10日午後6時44分だった。
「フェリー乗り場に、市橋容疑者に似た男がいる」
通報したのは、大阪市住之江区の大阪南港フェリーターミナルのマルエーフェリー社員。サングラスをかけ、待合室に約1時間座っていた男に「これは怪しい」と感じた。
通報したフェリー社員には不審な男の情報が事前にもたらされていた。
市橋容疑者が神戸市東灘区の六甲アイランドにあるマルエーフェリー神戸事務所を訪れたのは、同日午後1時半ごろだった。
沖縄行きのフェリーはこの日は神戸発ではなく、大阪南港発だったため、神戸事務所の職員は「乗るなら南港に行ってください」と案内した。職員はこの時、男の鼻に整形跡と見られる傷があったことに気づいた。
市橋は逮捕された際、現金数十万円を所持していたことが11日、捜査関係者の話でわかった。おもちゃの拳銃も所持していた。市橋は昨年2〜6月に、神戸市北区の土木会社に勤務していた可能性のあることが、捜査関係者への取材でわかった。会社の関係者から、兵庫県警に通報があったという。
市橋は父親と同じ医師の道を目指したが、医学部の受験に失敗。千葉大園芸学部を卒業したが、その後は定職を持たない生活を送っていた。
捜査関係者や大学の友人らによると、「勉強するから」と両親に告げ、月十数万円の仕送りをもらい、3LDKのマンションで一人暮らし。時折、近くのスポーツクラブで汗を流していたという。携帯電話を持たず、大学の同級生とも連絡を取らなくなっていた。
しかし、市橋容疑者が逃走後、千葉県警が自宅マンションのパソコンを調べたところ、複数の女性とのやりとりが残されていた。路上などで気になる女性を見かけると、紙にサインペンで似顔絵を描き、自分の連絡先を記して渡していたという。ホーカーさんと初めて会ったとされる07年3月21日未明。このときも同じような方法だったという。
大学時代から絵を描くのが上手だったという市橋容疑者。専攻も庭園のデザインだった。当時の友人によると、「似顔絵を描くからじっとしていて」と言われ、わずか1、2分でルーズリーフに鉛筆ですらすらと描き上げ、手渡してくれたと、振り返る。
一人暮らしをしていた市川市内の自宅マンションから、約12キロ離れた大学まで自転車に乗ってきたことも。「信号で車に追いついたよ」と、フットワークの軽さを周囲に自慢していたという。好きになった女子学生のアルバイト先に花束を贈り、交際を断られた際には、「怪訝(けげん)な顔をされた」と笑って受け流す、心の余裕も見せていた。
岐阜県羽島市の出身。地元関係者らによると、母親は実家の医院を継いだ歯科医という家庭で育った。事件発生当時、父親は総合病院の外科部長だった。
小学生の頃は、「頑張りましょう」と書かれた通知表を破ったことや、授業を途中で抜け出して帰ったこともある。小中学校の同級生の友人は「ワルというより、いたずら好きだった」と振り返る。
中学時代はバスケットボール部、高校時代は陸上部に在籍した。当時を知る男性は「町内の運動会のリレーで、足がダントツに速かった」と話した。
市橋容疑者を殺人と強姦致死の罪で起訴 千葉地検
千葉地検は2009.12.23日、住所不定、無職市橋達也容疑者(30)=死体遺棄罪で起訴=を殺人と強姦(ごうかん)致死の罪で千葉地裁に起訴した。同地検は、性的暴行を加える中で、殺意を持って死なせたと判断。事件の経緯を明らかにするために殺人に加え、強姦致死罪でも起訴したとみられる。
起訴状によると、市橋容疑者は07年3月25日ごろ、市川市内の自宅マンションで、ホーカーさんの顔などを何度も殴り、結束バンドと粘着テープで両手首などを縛ったうえ、性的暴行を加え、殺意を持って首を圧迫して窒息死させたとされる。地検は市橋容疑者の認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、市橋容疑者は11月10日に逮捕されてから、県警や地検の取り調べに対し、事件について黙秘を続けてきた。しかし、今月22日になって、死亡への関与を認める供述を始めたという。
一連の犯罪行為が複数の罪にあたる場合、より重い罪の法定刑の範囲内で刑を決めるという刑法の規定がある。公判で殺人と強姦致死の両罪が認められれば、最高刑が死刑まである殺人罪の刑の範囲内で、量刑が決められることになる。
事件は裁判員裁判の対象。殺人罪と強姦致死罪で起訴したことで、裁判員に犯行の悪質性を強調する効果もあるとみられる。
市橋容疑者「首に腕を巻き付けたら死んだ」 殺意を否認
市橋容疑者は、接見した弁護人に「性的暴行後、手足を縛って監禁したが、騒がれたので首に腕を巻き付けたら死んだ」などと説明していることが2009.12.23日、弁護人への取材でわかった。「殺すつもりはなかった」と殺意は否定しているという。
弁護人によると、市橋容疑者は殺人と強姦(ごうかん)致死容疑で再逮捕された今月2日以降、接見時に少しずつ状況を話すようになった。2007年3月25日午前中にマンションの自室にホーカーさんを連れ込み、性的暴行を加えたことを認めているという。
その後、ホーカーさんの手足をひもで縛り、自室の浴槽を外して和室に置いて、浴槽の中にホーカーさんを入れた。その時に、「ホーカーさんと(米国の公民権運動で指導的役割を果たした)キング牧師の演説の様子をインターネットで一緒に見た」「英会話をした」などと話しているという。
26日明け方になって、自力でひもをほどいたホーカーさんが、浴槽の中に立っていることに市橋容疑者は気づいた。市橋容疑者は「『帰して』と大声で騒がれたので、後ろから首に腕を巻き付けて押さえた。しばらくして息をしていないことに気づいたので、人工呼吸をした。殺すつもりはなかった」と説明したという。
また、市橋容疑者は県警からホーカーさんの父親ビルさんが今月9日に来日したことを伝えられており、弁護人に「起訴前に、謝罪の気持ちを伝えた方がいいだろうか」と相談したという。謝罪の具体的な話はないが、「自分に責任がある」と話したという。
市橋被告逮捕 協力の4人に1千万円 報奨金支払い発表
警察庁は2009.12.24日、市橋達也被告(30)の逮捕に協力したとして、4人に報奨金計1千万円を支払うことを決め、発表した。同庁によると、報奨金を国費でまかなう「捜査特別報奨金制度」が2007年4月に設けられて以降、初の支払いとなる。
同庁によると、1千万円は逮捕への貢献度に応じて分配され、来年1月ごろに支払われる。協力者の秘密を守るため、4人の氏名や個々の受取額は公表していない。
今年11月5日に千葉県警が市橋被告の整形手術後の写真を公開して以降、逮捕されるまでに約2千件の情報が寄せられた。逮捕の直接の決め手は、大阪市のフェリーターミナルにいる市橋被告を確認したフェリー会社の男性社員からの110番通報だった。
この事件は07年6月に同制度の対象事件に指定された。当初100万円だった報奨金の額は、今年6月、制度上限の1千万円に引き上げられていた。
市橋被告雇った会社に取引停止 「身元確認不安」
英国人女性に対する殺人などの罪で起訴された市橋達也被告(31)が偽名で働いていた大阪府の建設会社が、元請け会社などから相次いで取引停止を申し入れられ、困惑している。整形した市橋被告の顔写真を見て、「似ている」と警察に通報して協力したにもかかわらず、寄せられたのは「作業員の身元確認が不十分なところと仕事はできない」という反応だった。中小の建設業界では、身元が確かな作業員を雇おうとしているが、若手の労働者不足からなかなかうまくいかないようだ。
昨年11月。市橋被告が働いていたことが報じられると、同社にはその翌日から「未来永劫(えいごう)、取引をやめたい」「ほかの作業員は大丈夫なのか」といった問い合わせが相次いだ。
問い合わせを入れたある土木建築会社の社長は、同社と当面、取引をやめる考えだ。社長の会社が元請けとなる建築現場に市橋被告は約10カ月間派遣されていた。熱心な働きぶりだったが、「気持ち悪いと思うのは人情。こればかりは仕方ない」と話す。
建設会社によると、実際の取引停止は1社にとどまるが、役員は「内々に仕事の発注を控えた取引先もあるはず。少なくとも1千万円は損失が出た」と話す。民間の信用調査会社によると、同社の08年度の売上高は約1億5千万円。警察庁は昨年12月、市橋被告の逮捕に協力した4人に報奨金を支払うと発表したが、同社は対象にならなかった。
市橋被告がここで働き始めたのは、2008年8月19日にさかのぼる。日雇い労働者が集まる大阪市西成区で「お金が必要なので使ってほしい」と社員に声をかけ、雇われた。「井上康介」と名乗り、契約書に32歳、緊急連絡先に大阪市港区の住所と電話番号を書いた。
じつは同社では過去にも作業員の偽名が発覚し、元請け会社から取引を停止されたことがあるという。だが役員は「身元確認を厳格化したら人が集まらず、事業が立ちゆかない」と明かす。
大阪府中小建設業協会は加盟社に対し、保証人を立てるなど、身元が明らかな作業員を雇うよう指導している。協会の岡野三郎会長(81)は「今は労働法制も整備され、使用者の責任も厳しく問われる」と話す。
大阪府内の別の建設会社社長は「西成の労働者は高齢化している。経験や技術がある30〜40代の人を集める上でも身分確認でハードルを上げるわけにはいかない」と話す。指名手配された容疑者のポスターを社内に張るなど、犯罪者が居着かないような環境作りが必要だとしている。
有名監督ロマン・ポランスキー氏、わいせつ容疑で逮捕
『戦場のピアニスト』や『ローズマリーの赤ちゃん』などで知られるポーランド出身の映画監督、ロマン・ポランスキー氏が、滞在先のスイスで警察に身柄を拘束されたことが2009.9.27日分かった。同監督は現在フランス在住。チューリヒ映画祭の授賞式に出席するためにスイスに到着したところ、身柄を拘束されたという。1977年、同監督は米国のジャック・ニコルソン邸で当時13歳の少女に性的行為をした嫌疑をかけられ、1978年に出された逮捕状に基づき、26日に拘束されたとみられている。
この突然のニュースに多くのブロガーは「なぜ、今さら?」といった反応を示しているが、「願わくば、ポランスキー監督の疑惑は彼の主張どおり「冤罪」であって欲しいとは思う。(中略)幼少時代にホロコーストに翻弄され、カルト宗教集団に身重の妻を殺され、冤罪まで・・・だとしたら、あまりにも気の毒だと思う。」といったファンとして心配する声や、「逃亡犯なのに堂々と米アカデミー監督賞を受賞したり、チューリヒ映画祭で作品が上映されるというので出掛ける図太さはどこから来るのだろう。」といった厳しい声もあった。 素晴らしい作品を残しつつも、波乱万丈な人生を送っているポランスキー監督。事件の真相は果たしてどういったものなのか。今後の経過が注目される。
ポランスキー監督の釈放嘆願書、映画人138人が署名
ロマン・ポランスキー監督が1977年の米国での淫行事件に絡み、渡航先のスイスで身柄を拘束された問題で、世界各国の映画人138人が同監督の釈放を求める嘆願書に署名したことが、2009.9.29日分かった。嘆願書はフランスの劇作家協会の支持で作成された。中立国スイスでポランスキー監督が拘束されたことを懸念するとともに、同監督が功労賞を受賞する予定だったチューリッヒ映画祭が拘束に利用された点が容認し難いと述べている。署名者138人には、米国のウディ・アレン監督やマーティン・スコセッシ監督、デビッド・リンチ監督、ジョナサン・デミ監督、ジョン・ランディス監督に加え、スペインのペドロ・アルモドバル監督、ドイツのビム・ベンダース監督、メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が含まれている。有名女優のモニカ・ベルッチさんやティルダ・スウィントンさんも名を連ねている。
こうしたなか米映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン氏は、あらゆる映画人に電話をかけ、ポランスキー監督への支持を呼びかけていることを明らかにした。現在スイスで拘留されているポランスキー監督は、米国への移送差し止めを請求。スイス当局は数週間内に対応を決定する。
R・ポランスキー監督、事件当時より厳罰の可能性も
1977年の米国での淫行(いんこう)事件に絡みスイスで拘束されたロマン・ポランスキー監督が、米国へ引き渡された場合、30年前当時よりも厳しい判決が下される可能性がある。
ポランスキー監督は、国外に逃亡する以前に司法取引で罪を認め、検察側が42日間の禁固刑を求刑することで合意していた。しかし、同監督はこの司法取引が裁判で考慮されず、禁固50年が科されることを恐れ、国外に逃亡した。
一方、米国での性犯罪に対する刑は当時に比べ厳しくなっており、法律の専門家らは、約30年前のような条件で司法取引が行われることはないだろうとの見解を示している。
ロサンゼルスのロヨラ大学ロースクールのスタン・ゴールドマン教授は、「(ポランスキー監督が)今、法廷に立たされれば、2度と日の光を見ることができなくなる可能性もあるが、当時の考え方はもう少し穏やかだった」と話した。
13歳の少女に対し違法にみだらな行為をした同監督は当初、性的暴行の罪に問われたが、被害者が証言することを望まなかったことなどを理由に、性的暴行罪での起訴は司法取引で取り下げられていた。
ポランスキー裁判の「不正」暴露した元検事、うそを認める
映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督による77年の米国での淫行事件に絡み、渡航先のスイスで身柄を拘束された問題で、事件の裁判に不正があったと明かしていた元検察官が、うそをついたことを認めた。
事件当時裁判にかかわったデービッド・ウェルズ元検察官は、08年に放送された米ケーブルテレビHBOのドキュメンタリーで、ポランスキー監督に実刑を言い渡すよう担当の判事をけしかけたなどと発言。監督側はこれを受け、裁判の中立性を問題視する動きを見せていた。当時の判事は93年に死去している。
ウェルズ元検察官は2010.10.1日、CNNとのインタビューで、ドキュメンタリーでの発言は裁判での自分の役割を誇張するための脚色だったと告白。当時、監督の裁判について判事と話した事実はないと述べた。
さらに「番組が米国内で放送されるとは思わなかった。悪いことをしたと反省している。責められても仕方がない」「自分の名誉が傷付くことを覚悟で告白している。うそ発見器にかけてもらってもいい」などと語った。
これに対し、ドキュメンタリーを制作したディレクターは「かれが今になって話を覆したことに驚いている。制作者にとって残念なことだ」との声明を出した。
ポランスキー監督は米国で、性的暴行など6件の重罪に問われたが、少女淫行の罪を認める方向で司法取引に同意し、判決前に映画撮影のため欧州に渡った。その後、判事が取引に反して禁固刑の言い渡しを示唆。監督はその後、逮捕されることを恐れて米国には戻っていなかった。
先月末、チューリヒ映画祭で功労賞を受賞するため在住国フランスからスイスに入国した際、米当局の要請を受けたスイス当局に身柄を拘束された。監督の米移送を阻止しようと、世界各国の映画人らが嘆願書を出し、身柄釈放を求めている。
ポランスキー監督:“獄中”から映画の仕上げ
約30年前の米国での少女淫行(いんこう)事件に絡みスイスで拘束された映画界の巨匠ロマン・ポランスキー監督が製作中の最新作を仕上げる意向であることが分かった。ロイター通信が2009.10.14日、伝えた。
新作「The Ghost」の脚本を書いた作家が英紙に語ったところによると、同監督は来年2月に開かれるベルリン国際映画祭に間に合うよう完成させたい意向という。先月、当局に身柄を拘束された当日に編集を終えたとしている。
新作は、戦争犯罪に問われた英首相の物語で、ピアース・ブロスナン主演。同監督は最近も“獄中”から映画で使う音楽などについて指示を出しているという。(共同)
ポランスキー監督移送を米がスイスに要請
約30年前の米国での少女淫行(いんこう)事件のため、訪問先のスイスで拘束されたロマン・ポランスキー監督について、スイス司法省は2009.10.23日、監督の身柄を米国に移送するよう米政府から正式要請があったと発表した。要請は首都ベルンの米国大使館から22日付で提出され、両国間の協定では40日以内の移送が規定されているとしている。
ポランスキー監督の被害者が訴訟取り下げ
77年に米国で少女にみだらな行為を行ったとして滞在先のスイスで拘束中のロマン・ポランスキー監督(76)について、被害者の女性が裁判所に訴訟取り下げを申し出ていたことが明らかになった。ロサンゼルス・タイムズ紙の電子版が2009.10.26日、報じた。当時13歳だった女性は現在、結婚して夫と子供と共にハワイで暮らしており、訴訟取り下げと共にメディアの過熱報道の沈静化も同時に求めている。ボランスキー監督が身柄を拘束されたことで、女性に対する取材も過熱し、世界中から500件を超える電話取材が殺到。この影響で体調を崩し、失業の危機に直面しているという。申請が認められればポランスキー監督は釈放される可能性が高い。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
少女へのわいせつ疑惑、ポランスキー監督保釈へ
スイス司法省は2009.11.26日、32年前の13歳少女に対するわいせつ行為の容疑でスイス当局が2か月間にわたり身柄を拘束しているポーランド出身の映画監督ロマン・ポランスキー氏(76)を保釈すると発表した。 近日中に保釈され、スイス国内に同氏が所有する山荘に移される見通し。
スイス刑事裁判所はこれまで、「逃亡の恐れがある」として保釈申請を却下していたが、ポランスキー氏側が450万スイス・フラン(約4億円)の保釈金を納付する意向を表明したため、25日に保釈を決定。司法省もこれを承認した。
司法省は、逮捕状を出した米国が要請している身柄引き渡しについては、「2週間程度で結論が出る」としている。
(読売新聞)
少女わいせつ容疑、ポランスキー監督の保釈決定
AP通信によると、スイス刑事裁判所は2009.11.25日、32年前の13歳少女へのわいせつ行為の容疑でスイス当局に身柄を拘束されていたポーランド出身の映画監督、ロマン・ポランスキー氏(76)の保釈を認める決定を下した。 裁判所はこれまで、「逃亡の恐れがある」として保釈申請を却下していたが、ポランスキー氏側が450万スイス・フラン(約4億円)の保釈金納付などを新たに提案したことなどを考慮した。スイス司法省は、保釈取り消しを求めて最高裁に上訴することが可能で、同省報道官は「今後の対応を早急に決めたい」と話している。また、保釈された場合でも、裁判所が米国への身柄の引き渡しを認めれば移送されるという。
(読売新聞)
ポランスキー監督、保釈される 別荘に「軟禁状態」とも
ポランスキー監督はスイスで約2カ月間拘置された
米国で30年以上前に当時13歳の少女相手に淫行事件を起こしたとして、スイスで身柄を拘束されていたロマン・ポランスキー監督(76)が2009.12.4日、保釈された。スイス警察などによると、同国内にある別荘で「自宅軟禁状態」に置かれるという。
米政府はスイスに対し、ポランスキー監督の身柄移送を要請している。自宅軟禁は身柄移送問題を踏まえた措置とみられる。別荘には、同監督が離れた場合、警報が鳴る装置が付いているという。
映画「戦場のピアニスト」で米アカデミー監督賞を受賞しているポランスキー監督は、1977年に米国で13歳少女と性的な関係を持ったとされ、逮捕された。その後、逃亡して主にフランスで生活を続けていた。
しかし、今年9月末にチューリヒで開かれた映画祭に、功労賞を受賞するためスイスに入国した際、米当局から要請を受けたスイス当局が身柄を拘束していた。スイスの刑事裁判所は11月末、逃亡を防ぐために毎日の行動記録を警察へ提出することなどを条件に、保釈金450万スイス・フラン(約4億円)で保釈を認めていた。
米地裁:ポランスキー監督に「量刑言い渡しに出廷」の決定
約30年前の米国での少女淫行(いんこう)事件により、スイスで軟禁下にある映画「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督の刑事手続きについて米ロサンゼルス郡地裁は2010.01.22日、監督が事件の量刑言い渡しのため米国の法廷に出廷しなければならないとの決定を下した。米メディアが報じた。
監督は欠席のままでの量刑言い渡しを求めていたが、判事は「司法システムの整合性を守るため」として退けた。監督側は上訴する方針。
ポランスキー監督は事件の裁判で有罪を認めたが、保釈中の78年に欧州へ逃亡。09年9月のスイスでの拘束後、米当局は身柄移送を要求しているが監督が抵抗し、スイスで審理が続いている。(共同)
監督の弁護士は、裁判所が1977年、精神鑑定のため刑務所に45日間の収監を命じたとの判決が既に出ていたとも反論していた。
ポランスキー監督は1977年、当時13歳の少女と性的関係を持った罪に問われ、判決言い渡しの直前に米国を出国。米国の検察側はこれ以降、一環して監督の帰国を要求していた。監督は昨年9月、スイスで身柄を拘束され、12月には450万ドルで保釈されたが、米国へ移送するかどうかをめぐり審理が続いている。スイスで現在、軟禁状態にある。 監督は被害者の少女と金銭的な補償で合意していたが、まだ支払っていないともされる。
ポランスキー監督新作、ベルリン映画祭に 本人は拘束中
「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督の新作「ゴーストライター」が2010.02.12日、第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で公式上映された。約30年前の少女淫行(いんこう)事件に絡んでスイスで軟禁状態にある監督に代わり、主演のユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナンらが会見で思いを語った。
ポランスキー監督は、77年に米国で逮捕され淫行(いんこう)の罪を認めたが、判決直前の78年にパリに逃亡。その後は、欧州にとどまり、本作の米国の場面も、実際はポーランドなどで撮影した。編集作業中の昨年9月に拘束され、米当局が身柄移送を求めている。
「どの監督との仕事より学ぶことが多かった。今日ここに一緒にいられないのは本当に悔しい」とマクレガー。ブロスナンは、「なぜ今ごろになって事件が蒸し返されるのか。監督も、相手の女性も家族がいる。同じ父親としてもいたたまれない」と語った。
新作はポランスキー久々の本格サスペンス。英元首相(ブロスナン)の回顧録を任されたゴーストライター(マクレガー)が、巨大な陰謀に巻き込まれていく。作品の内外のスリリングな展開が関心を集め、記者会見場は満席札止めとなった。
戦争犯罪人として国際刑事裁判所に訴追される映画の元首相と、英国のトニー・ブレア元首相の類似性も話題になった。
「僕も脚本を一読してすぐブレアを連想した。でも、監督が『いや、彼のことは忘れてやってくれ』と言ってくれたおかげで自由に役を作れた」とブロスナン。監督と共同で脚本も手がけた原作者のロバート・ハリスは、ブレア元首相とブッシュ米前大統領の関係をヒントにしたことを認め、「ここ数年の英国は米国の51番目の州のようだ」とチクリ。「ブレアのゴーストライターは絶対やりたくないね」と笑わせた。
米裁判所、ポランスキーの不在注の判決を拒否
ポランスキーの年少者とのセックスに関し米裁判所は不在の侭判決を下すことを拒否した。
カリフォルニア州第二控訴地裁はポランスキー(76)をスイスから米国へ引き渡すよう裁可した。ポランスキーは13才の少女とセックスをした嫌疑で2009.9月以来米国官憲から逮捕請求が出ているが、目下スイスで自宅監禁されている。
彼は判決を受ける前の1978年に米国を去り、一度も戻っていない。彼の弁護士はこの事件に関する司法上の誤りを調査する弁護団を結成すると言っている。スイス当局は米国での裁判が決着するまではポランスキーを引き渡す可動化の決定は下さないとしている。
ポランスキーの最新作「ゴーストライター」は2010.2月に開かれたベルリンン・フィルムフェスティバルで、銀熊最優秀監督賞を受賞している。2010.4.23
ポランスキー、米国による引き渡し請求に関し沈黙を破る
このオスカー賞受賞者は、米国検察当局が彼の返還を望めば、易々とマスコミの手に引き渡すようなものだとオンライン・マガジンに語った。
「私は他の人と同じように公正に扱って貰いたいと、それのみを願う。」
この事件はカリフォルニアの検察当局がでっち上げたのだと仄めかしている。
「米国が私の身柄引き渡しを要求し続けることは、33年前に決着の付いた事案を蒸し返すだけでなく、その結果マスコミによって世間の目に曝されるのを、私は最早黙っていられない。」
彼はこう書いている。2010.5.2
ポランスキー監督の身柄引き渡し、スイス司法当局が拒否
スイス司法当局は2010.7.12日、少女と性的関係を持ったとして国際指名手配され、同国で拘束されて自宅軟禁されていた映画監督ロマン・ポランスキー氏(76)を釈放し、身柄引き渡しを求めていた米国の要請には応じないと発表した。AFP通信などが報じた。
同氏は1977年、13歳の少女に暴行したとして米国で逮捕されたが、その翌年に国外に逃れた。映画づくりを続け、03年に「戦場のピアニスト」で米アカデミー監督賞を受賞。だが、昨年9月、映画祭に出席するために訪れたスイスで拘束され、米捜査当局から身柄の引き渡しを求められていた。2010.7.13
米軍、同性愛者除隊法の運用を緩和
ゲーツ米国防長官は2010.3.25日、同性愛者の米軍勤務を禁じた法律の運用を緩和すると発表した。調査や除隊手続きをより厳密に進め、同性愛者の特定にうわさなどを利用することもやめる。オバマ大統領はこの法律を廃止する方針を示しており、現実には除隊させることを困難にし、現職の同性愛者を保護する狙いがある。
兵士が同性愛を公言せず、上官もせんさくしないことを義務づけた「聞かない、言わない」と呼ばれる現在の法律は、米軍での同性愛者差別撤廃を目指したクリントン政権が1993年に妥協策として導入した。だが、同性愛が発覚すれば除隊処分となるのは従来通りで、導入後、約1万3千人が同性愛を理由に除隊になったとされる。
ゲーツ長官は、米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長との記者会見で、「法律をより公正で適切に運用する」と表明。同性愛的な行動についての事実調査を始める権限を将官以上のみに限定するうえ、医師や聖職者、心理療法士らが職務上得た個人情報を、同性愛者の特定に使わないなどの措置を取ると明らかにした。
国防総省は法律の撤廃をいかに実施するかを検討する作業部会を設置して、12月までに報告書をまとめる。ゲーツ長官は「(撤廃に向けて)兵士や家族らの態度や感情を知る必要がある」などと、法律撤廃を慎重に進める考えを示した。
基地に同性愛者専用の兵舎建設を検討、コンウェー海兵隊司令官
オバマ政権が米軍内の同性愛差別の解消を図っている問題で、海兵隊のジェームズ・コンウェー司令官は2010.3.26日、基地に同性愛者専用の兵舎建設を検討していることを明らかにした。軍関係のウェブサイトとの会見で表明した。
司令官はこの中で、海兵隊の大多数の隊員は、同性愛者との兵舎での同居を望んでいないと指摘。同性愛者の米軍勤務を禁じた法律運用が緩和されれば、同居を促すことは難しいとし、対策を考えたいと述べた。米軍4軍の中で、海兵隊だけが1部屋に兵士2人を同居させている。
米軍兵士の同性愛問題では、クリントン政権が1993年、同性愛者であっても、そのことを公言しない限り軍務に就くことを容認する「言わない、聞かない」と呼ばれる政策方針に転じていた。オバマ大統領は2009年1月の就任後、この政策に終止符を打つ考えを示していた。大統領は今年1月27日の一般教書演説でも、議会や米国防総省と協力してこの規定を廃止する考えを打ち出している。
国防総省は法律の撤廃をいかに実施するかを検討する作業部会を設置して、12月までに報告書をまとめる方針。
同性愛者の軍務禁止規定を撤廃 米上院が可決
米上院は2010.12.18日、同性愛者が軍務に就くことを禁じた規定を撤廃する法案を、65対31の賛成多数で可決した。下院も先週可決しており、オバマ大統領の署名を経て数日中に成立する。保守、リベラル両派が長年、激しい議論を重ねてきた同性愛者の軍務禁止規定の撤廃は、これを公約してきたオバマ大統領の新たな成果となった。 撤廃法が施行されれば、同性愛者であることを公言しても軍務に就けるようになる。法案の可決を受けホワイトハウスは「多くの人々が、愛する国家に奉仕するため嘘をつくことを強いられなくなった」との声明を発表した。 クリントン政権下の1993年、入隊審査の際に同性愛を公言しなければ軍務に就くことを許可する「問わず、語らず」の制度を導入。リベラル派を中心に「差別的な規制だ」との声が上がった。一方、共和党を中心とする保守派や軍の現場は、部隊と兵士の間に士気などの面で混乱を来すと、撤廃に反対した。 マケイン上院議員(共和党)は18日の投票前、同性愛者の軍務規定に関する議論は「一般的な社会問題を扱っているのではなく、戦時中の軍隊には何が一番大切なのか、が問題となっているのだ」と指摘。エイモス米海兵隊司令官も3日の上院軍事委員会の公聴会で、アフガニスタンでの「厳しい戦闘を考えれば、今は制度を変えない方がよい」と証言していた。 国際的には、同性愛者の軍属を認める国は英国、カナダなど25カ国以上にのぼっている。米民間団体の調査によると、約147万人の米軍兵士のうち、約4・4%に当たる6万5千人が同性愛者。すでに1万3500人以上が、同性愛者であることが発覚し除隊に追い込まれているという。 国防総省は11月30日に発表した調査報告書で、米軍兵士の6割以上が、規定が撤廃されても「任務に影響は生じない」と回答したとし、ゲーツ国防長官やマレン統合参謀本部議長も撤廃を支持してきた。 撤廃法は施行後の現場の混乱を抑えるため、準備期間を設定。国防総省は教育プログラムなどを導入する予定だ。
出生直後、病院から拉致 23年経て母と再会 米NY
生後19日でニューヨーク市内の病院から拉致された女性が23年を経て、奇跡的に母親と再会した。ニューヨーク・タイムズ紙など米メディアが一斉に伝えた。子どもの拉致や誘拐が少なくない米国でも、20年以上にわたって行方不明だった子どもが家族の元に戻るのは珍しい。
家族との再会を果たしたのはカリーナ・ホワイトさん(23)。発熱して連れて行かれた病院で、看護師姿の女性に連れ去られたとされている。警察は当時、病院で母親をいたわっていた女性などの関与を疑い、容疑者の取り調べを行ったが、拉致への関与ははっきりしなかった。
ホワイトさんはコネティカット州を経て、ニューヨークから千キロ以上離れた南部ジョージア州で暮らしていた。女性により別の名前で育てられていたが、境遇は恵まれていなかったという。16歳のころから一緒に住んでいた家族とあまりにも似ていないと感じるようになり、本当の家族かどうか疑問を持ち始めた。
疑いを強めたホワイトさんは、インターネットの行方不明者を捜すサイトで見つけた生後わずかの赤ちゃんの写真が自分ではないかと考え、母親に連絡。母親が警察に相談し、すでに離婚していた父親も含めてDNA検査を行い、親子であることが裏付けられたという。
ホワイトさんには18歳になる妹がおり、初めて対面した妹は「母親にそっくり。ずっと知っていたような気がする」と話したという。警察はホワイトさんを拉致した犯人については「捜査中」としてコメントを避けている。2011.1.21日
生後19日で誘拐の米女性、育ての母が出頭
ニューヨーク市内の病院で1987年に生後19日で誘拐され、今月、実の両親を捜し当てた米南部ジョージア州在住の女性、カーリーナ・ホワイトさん(23)の育ての母親が2011.1.23日、北東部コネティカット州内で米連邦捜査局(FBI)の出先機関に出頭した。米メディアが伝えた。
この女は南部ノースカロライナ州在住のアン・ペットウェイ容疑者。捜査当局は同容疑者を、別の横領事件で昨年受けた保護観察処分の違反容疑で拘束しているが、カーリーナさんの誘拐容疑でも捜査する方針だ。
容疑者の身内の者の話によると、容疑者は男友達の子供を産みたかったが、何度も流産したので、彼をつなぎ止めておくために、赤ん坊を拉致したのではないか、という。
男性は女性より嘘つき:調査
Tuesday, 18 May 2010
「私はそんなに飲んでいない。」は男性の最もよく吐く嘘だ。
3000人の人を対象に行った調査によると、平均的英国人男性は毎日三つの嘘を吐く。ということは一年に1,092回になる。
しかし、平均的女性はより正直らしく、1日二回、つまり年に728回嘘を吐く。
母親は最も嘘を吐かれやすい、と今回調査を行った英国科学博物館の担当者は言う。
男性の25%は母親に嘘を吐いたと語っている。しかし母親に嘘を吐いた女性は20%に留まっている。
これとは対照的に、10%の人がパートナーに嘘を吐きやすいと言っている。
男性の嘘ベスト10
1.僕はそんなに飲まなかった。
2.大丈夫、元気だ。
3.全く気付かなかった。
4.そんなに高くなかった。
5.僕の遣り方がある。
6.交通停滞に巻き込まれた。
7.あんたのあれはそんなに大きくない。
8.御免、君の電話聞き逃した。
9.君の体重減ったよ。
10.それは僕の丁度欲しかったものだよ。
我々が吐く嘘の種類に関しては、男性はパートナーに対して酒を飲むことに関するものが一番多い。ところが、女性が「大丈夫、元気よ」と言うときは殆どの場合、事実を隠している。十位の「それは丁度欲しかったものだ。」は、男性にせよ、女性にせよ、パートナーからプレゼントとを貰ったときに使う。
女性の嘘ベスト10
1.大丈夫、元気よ。
2.何処にあるか知らないわ、触ってもいない。
3.そんなに高くなかった。
4.私ははそんなに飲まなかった。
5.頭が痛いの。
6.セールで買ったの。
7.私の遣り方がある。
8.ああ、年を取ったわ。
9.いいえ、私はそれを見逃したりしなかったわ。
10.それは私の丁度欲しかったものよ。
女性の多くは嘘を吐くことに罪悪感を持っている。82%の女性が罪悪感を感じている。それに対して男性は70%である。
許される嘘は存在するのか? 84%の人は有り得るとする。調査対象の3/4はそれが誰かの感情を救うのであれば、小さな嘘は問題ないと信じている。
嘘の程度ということになると、女性の方が嘘は少ないとはいえ、嘘を吐くのは女性の方が多いと55%のイギリス人は思っている。
調査結果によると、71%の人が嘘を吐いて誰かを守るのは好いことだと考え、57%の人は貰った贈り物が気に入らない場合、小さな嘘を喜んで吐くと言っている。
科学博物館の研究員ケイト・マッグズは、嘘を吐くことは遺伝子の所為か、進化か、しつけによるのか、結論は未だ出ていないと言っている。そして次のようにも言っている。
「嘘を吐くことは人間本性の避けがたい一面に思える。しかし、人との交流の重要な一要素である。」
世界の大学の名声度トップテン
世界中のの大学のランクを付けるということは、基準の設定が難しくて困難だが、人気投票なら出来る。2011.3月に「タイムズ高等教育」誌は国際学術機関によって評価されている200の大学の名声度を挙げた。そのトップテンは以下のようで、専門家による一種の人気投票と言える。
1. Harvard (米)
2. MIT (米)
3. Cambridge (英)
4. California, Berkeley(米)
5. Stanford (米)
6. Oxford (英)
7. Princeton(米)
8. Tokyo (日)
9. Yale (米)
10. California Institute of Technology(米)
これを見ると米7(東部4、西部3)、英2、日1で、圧倒的に米国に集中している。20位まで拡げても米国は14となる。
世紀の美女エリザベス・テイラー死去
戦後のハリウッドを代表する世界的女優、エリザベス・テーラーが2011.3.23日、米ロサンゼルス市内の病院で死去した。79歳だった。約6週間前から、うっ血性心不全で入院していた。1942年にデビュー後、「リズ」の愛称で世界中の映画ファンに親しまれ、アカデミー賞の主演女優賞を2度受賞。たぐいまれな美貌で、8度の結婚と7度の離婚を繰り返すなど、奔放な私生活も常に話題を振りまいた。
近年は体調を心配する声も多く、テーラーは今年2月になって、うっ血性心不全でロサンゼルス市内の病院に入院。
英ロンドン生まれ。7歳の時に美術商の父の仕事の関係でビバリーヒルズに移住した。女優志望だった母の勧めで映画の世界に入り、10歳の時に端役でデビュー。1943年には大手映画会社MGMと7年契約し、少女スターとして活躍した。
50年代になると「陽の当たる場所」、「ジャイアンツ」など次々と話題を呼び、“リズ”の愛称とともに大人の女性に成長。ハリウッドでも別格扱いされる美貌は、米国内のみならず世界中の心をとらえた。
57年11月に当時の夫だったマイク・トッド氏と京都観光のため初来日。羽田空港には100人を超えるカメラマンが集まり、報道陣の数が多すぎて会見を2回に分けるほどの盛り上がりだった。
年齢を重ねるとともに演技力も開花。60年の「バターフィールド8」と、66年の「バージニア・ウルフなんかこわくない」で2度のアカデミー主演女優賞を受賞。名実ともにスターとなり、63年の「クレオパトラ」では史上初となる100万ドルの出演料を得るなど、アメリカの繁栄の象徴と言える存在だった。
70年以降、映画への出演は減っていったが、舞台や、テレビにも進出。82年には中東和平を願いイスラエルを訪問し、エイズの撲滅に向け熱心に取り組むなど、一挙手一投足が注目を浴び続けた。
エイズ撲滅には特に熱心で、88年、94年にキャンペーンのため来日。「開発途上国のエイズ予防のために、日本にはリーダーになってほしい」と熱心に訴えかけていた。
90年年代後半になると病気やけがで入退院を繰り返し、03年のアカデミー賞授賞式出席を最後に女優業引退を宣言。表舞台に出ることは少なくなったが、09年には親しい友人だった人気歌手マイケル・ジャクソンの葬儀に車いす姿で出席した。
自由奔放な恋愛も注目を集めた。15歳の頃から共演者との婚約をほのめかすなどロマンスは事欠かず、18歳で、あのヒルトン姉妹の祖父の兄にあたる大富豪、コンラッド・ヒルトン・ジュニア氏と結婚。翌年すぐに離婚すると、俳優、歌手、上院議員らと結婚、離婚を繰り返した。8度目の結婚は20歳年下のラリー・フォーテンスキー氏。「恋をするたびに女優の器が大きくなる」と評され、恋愛も糧にしていった。
8度の結婚、7度の離婚(死別が1度)を繰り返し、4人の子供と9人の孫がいるが、78歳になった昨年4月、一部で29歳年下の男性マネジャーとの婚約が伝えられた。本人がツイッターで否定したものの、恋愛の女王としての“健在ぶり”も見せつけていた。
ホーキング博士、天国を否定 「暗闇が怖い人間のための架空の世界」
英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士は、2011.5.16日の英紙ガーディアン(Guardian)のインタビューで、天国について「暗闇が怖い人間のための架空の世界」と述べ、宗教の根幹を成す概念を改めて否定した。
ホーキング博士は、世界各地でベストセラーとなった『ホーキング、宇宙を語る(A Brief History of Time)』(1988)では「神というアイデアは宇宙に対する科学理解と必ずしも相いれないものではない」と記していたが、その後四半世紀で宗教に対する態度は著しく厳しいものになった。
2010年の『ホーキング、宇宙と人間を語る(The Grand Design)』では、「宇宙創造の理論において、もはや神の居場所はない」と述べている。物理学における一連の進展により、そう確信するに至ったという。
博士は今回のインタビューで、自分の考えは21歳の時に発症した運動ニューロン疾患との闘いにも影響されていると語った。
「わたしはこの49年間、死と隣り合わせに生きてきた。死を恐れてはいないが、死に急いでもいない。やりたいことがまだたくさんあるからね」
「脳はコンピューターのようなもの。部品が壊れれば動作しなくなる。壊れたコンピューターには天国も来世もない。天国は、暗闇を恐れる人間のための架空の世界だよ」
携帯電話の電磁波「発がんの可能性も」 WHOが分析
2011年6月2日
世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は2011.5.31日、携帯電話の電磁波と発がん性の関連について、限定的ながら「可能性がある」との分析結果を発表した。耳にあてて通話を長時間続けると、脳などのがんの発症の危険性が上がる可能性があるといい、予防策としてマイク付きイヤホンの使用を挙げている。
フランス・リヨンで31日まで開かれた作業部会で、14カ国の専門家31人が議論し、携帯の電磁波について、五つある発がん性分類で上から3番目の「可能性がある」に位置づけた。IARC分類は、各国が規制措置をする際の科学的根拠となるため、今後、規制論議が始まる可能性がある。ただ、動物を対象にした研究では明確な関連性がないとした上で、今後、長時間携帯を使う人などを対象にした研究を重ね、さらに分析を進めるべきだとした。
電話回線を通じて31日記者会見した作業部会のジョナサン・サメット委員長(米南カリフォルニア大学)は、「(脳のがんの一種である)神経膠腫(こうしゅ=グリオーマ)や、耳の聴神経腫瘍(しゅよう)の危険を高めることを示す限定的な証拠がある」とした。
検証した過去の研究では、1日30分、10年以上の携帯使用で、グリオーマの危険性を40%高めたとの報告があるが、発がん性が明確に証明されたとまでは言えないという。
一方で、同じく電磁波を出す電子レンジやレーダーを職業上使う場合や、ラジオやテレビ、各種無線通信に日常生活で触れる場合も同様に検証したが、発がん性との関係はないとも結論づけた。
会見に同席したIARC幹部は、メールなどの文字を打つ形での携帯電話の使用は、発がん性との関連はないと説明している。ただ、音声通話の際は「長期的な人体への影響を考えるならば、イヤホンを使うなどの予防策がある」と述べた。
◇
〈発がん性分類〉WHOの一機関である国際がん研究機関(IARC)が判断する、人間への発がん性の危険度。
(1)発がん性がある=グループ1
(2)おそらくある=グループ2A
(3)可能性がある=グループ2B
(4)あるかどうか分類できない=グループ3
(5)おそらくない=グループ4
の五つの分類がある。(3)には、殺虫剤や人工着色料に含まれる化学物質など約240が挙げられている。コーヒーも膀胱(ぼうこう)がん
との関連で(3)に分類されている。
■「根拠はまだ限定的」
WHOの国際がん研究機関(IARC)が、携帯電話の電磁波を、「発がん性の可能性がある(グループ2B)」に分類した。ただ、「2B」は発がん可能性があるという分類の中では根拠が弱いレベルで、物質のほか、職業としても消防士やドライクリーニングの従業員などがこの分類に指定されている。
IARCは多数の論文を検討した上で、「根拠はまだ限定的。さらなる研究が必要」とも言及している。
電磁波とがんの関係は、携帯電話が広く使われ始めた1990年代から指摘され、世界中で様々な研究が行われているが、まだ確定的な結論は出ていない。
97年にできた総務省の委員会が実施した動物実験や、約430人を対象に行った調査では、携帯電話と脳腫瘍や聴覚神経のがんの発生との因果関係は証明できなかった。IARCの決定に対し、世界各国の科学者たちが作る団体は「時期尚早の決定」と批判するコメントを発表している。
それでもIARCがこのような決定をしたのは、少しでも健康に害を及ぼす可能性があるものは早めに注意喚起する、というWHOの「予防原則」からだ。
携帯電話は多くの人の日常生活に欠かせない。結論が出ていない段階で過度に恐れる必要はないが、一方でリスクはゼロでないことを理解し、使用することが必要だろう。
女とネコ
2010.10.27
もし犬が男性の友ならば、ネコは女性の飼い主に懐く傾向がある。そしてネコに献身的になる女性もある。何故か。
古代文明はネコを崇拝した。しかし、魔法使いのほうきの上に乗った黒猫から、夫を得る代わりにネコを可愛がる老嬢に至るまで、女性のネコとの関係は、時にはうさんくさく見られてきた。
しかし一部の女性にとって、ネコに住み処を与えてやることは生涯に亘る行動である。
年金暮らしのパットは常に野良ネコを家に入れてやる。取り分け、歳を取った、病気に罹った、人の嫌がるネコの世話をする。
「何故私がこんなに動物好きなのか自分でも判らない。多分生育歴の所為だと思う。父さんはならず者で、母さんを苛めた。父さんはネコをよく溺れさせた。」
こう言う彼女(71)は東ロンドンのダーゲンハム出身だ。
「私は何時も目を光らせていた。私は未だ幼児だったが、台所の流しを気にしていた。そしてどの子猫もココアの缶の中へ入っていった。私は父さんのやったことを絶対に許せなかった。」
彼女が今までの人生の中で出合った男達にも、余りいい男はいなかった。
「最後に出合った男はドラッグの常習者で、何時も私を殴り倒した。多分私が動物好きなのもその所為だと思う。人々が動物に残酷で、動物も感情を持っていると思わないのが悲しい。」
パットが飼うネコが20匹になった。すると彼女がネコを助けているのが近所で知られるようになり、それからますます増えていった。ネコが散らかし、数匹の犬が居間とキッチンを行ったり来たりする中で彼女は言う。
「二十匹なんて何でもなかったわ。今の数に比べたら。」
しかし野良猫の数の増えことに対するナイチンゲールとしての責任は彼女の重荷となる。
「私は昨日落ち込んでしまった。なんて多くのネコを集めてしまったんだろうと気付いた。私はやりたいと思う人生を未だ見付けていない。私はネコが好きだ。どのネコも皆好きだ。でも突然思った。神様! 私は今まで何をしてきたんだろう。落ち着きのない落ちぶれなんだ。私は此処から逃げ出したい。」
しかし、動物を助けたいというパットは孤立無援ではない。
男性よりも強い介護本能を持った多くの善意ある女性たちがこの道を歩んでいる、とある動物心理学者は言う。
「彼女たちは動物救済に物凄く関与しています。家はネコで溢れています。限度を超えているぐらいです。」
「気が付いたら、彼女たちはネコが100匹になっていて、請求書が束に成り、ネコは家の中で排便し、ネコインフルみたいな病気が蔓延します。家は悪臭を放ち、訪問者が来なくなって孤立化し、ストレス一杯になって財源を使い果たしてしまいます。」
セシリア・ハモンドの場合はそうならなかった。1960年代にモデルだった頃、彼女の顔はヴォーグ誌を飾った。何十年も、野良で嫌がられる動物を救い、避妊手術を受けさせ、塒を与えてやった。彼女は低料金で不妊手術を施し、ワクチンを接種し、治療をしてくれる診療所をロンドンに開設した。
しかし彼女の以前の使命感とは異ったからといって、これは一人の人間がやったりやらなかったり出来る仕事ではない、と彼女は言う。
「この仕事を行いつつ普通の生活をすることは極めて困難です。対人関係はバラバラになります。私には三つのケースがありましたが、それらすべてを失い、だからこそ今私だけなのです。」
そう言う彼女はネコの世話で一日22時間働いたこともあったと語る。
「見様によれば、全体がめちゃめちゃな状態でしたが、一つの救いもありました。誰にも何も答えなくて良かったからです。時が経って行くのに一人でいるということは、少し怖いと思うこともありますが、本心ではありません。」
そして彼女の仕事量が直ちに改善されるとは思えない。
問題は、財政問題一つを取り上げても、悪化の一途を辿っている。英国動物愛護協会によると、2010年1〜11月末の間に8,455引きの捨て猫の報告を受けた。2009年の同期間には5,945匹だった。ミセス・ハモンドは言う。
「一匹の雌ネコが7年間生きて子孫を増やしたとすると、21,000匹のネコを期待できるのです。ネコは斯程多産系の動物なんです。だから避妊手術が如何に重要かがお分かりでしょう。」
「我々は一日にバケツに6、7杯分投げ込まれました。最悪なのはダストシュートに投げ落とされることです。考えてもぞっとします。」
ミセス・ハモンドはモデルだった時代を今とはかけ離れていたという。今の自分とは別人間だったという。
「一つの人生を得たなら、その人生で正しいと思うことをしなければならない。」
「麻薬に手を出し、パーティに出掛け、世界中を飛び回り、海岸に寝転んだりするというのがライフスタイルなら、人生の終わりにどう思うでしょう。」
米 軍隊と同性愛の問題
米国の軍隊においては同性愛は禁じられてきた。入隊志願者が最初から同性愛と判明していたら、入隊できなかった。
同性愛を禁じた理由としては、次のことが考えられる。
1.風紀紊乱
2.宗教上のタブー
3.士気の低下
4.大方の国民が同性愛に否定的
しかし近年、同性愛を禁ずる軍の伝統も維持するのが困難になってきた。その理由としては、
1.同性愛は犯罪ではない。
2.性嗜好で差別をして良いのか。
3.価値観・宗教観・倫理観が多様化してきた。
4.徴兵制を廃止し、志願制となった今、兵員確保が難しくなってきている。
この様な現状に直面し、政府も軍も従来の方針の見直し、改革をせざるを得なくなってきた。多少重複するが、以下その動きを追ってみる。
2010年3月26日
米軍、同性愛者除隊法の運用を緩和
ゲーツ米国防長官は2010.3.25日、同性愛者の米軍勤務を禁じた法律の運用を緩和すると発表した。調査や除隊手続きをより厳密に進め、同性愛者の特定にうわさなどを利用することもやめる。オバマ大統領はこの法律を廃止する方針を示しており、現実には除隊させることを困難にし、現職の同性愛者を保護する狙いがある。
兵士が同性愛を公言せず、上官もせんさくしないことを義務づけた「聞かない、言わない」と呼ばれる現在の法律は、米軍での同性愛者差別撤廃を目指したクリントン政権が1993年に妥協策として導入した。だが、同性愛が発覚すれば除隊処分となるのは従来通りで、導入後、約1万3千人が同性愛を理由に除隊になったとされる。
ゲーツ長官は、米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長との記者会見で、「法律をより公正で適切に運用する」と表明。同性愛的な行動についての事実調査を始める権限を将官以上のみに限定するうえ、医師や聖職者、心理療法士らが職務上得た個人情報を、同性愛者の特定に使わないなどの措置を取ると明らかにした。
国防総省は法律の撤廃をいかに実施するかを検討する作業部会を設置して、12月までに報告書をまとめる。ゲーツ長官は「(撤廃に向けて)兵士や家族らの態度や感情を知る必要がある」などと、法律撤廃を慎重に進める考えを示した。
2010.03.27 日
基地に同性愛者専用の兵舎建設を検討、コンウェー海兵隊司令官
オバマ政権が米軍内の同性愛差別の解消を図っている問題で、海兵隊のジェームズ・コンウェー司令官は26日、基地に同性愛者専用の兵舎建設を検討していることを明らかにした。軍関係のウェブサイトとの会見で表明した。
司令官はこの中で、海兵隊の大多数の隊員は、同性愛者との兵舎での同居を望んでいないと指摘。同性愛者の米軍勤務を禁じた法律運用が緩和されれば、同居を促すことは難しいとし、対策を考えたいと述べた。米軍4軍の中で、海兵隊だけが1部屋に兵士2人を同居させている。
米軍兵士の同性愛問題では、クリントン政権が1993年、同性愛者であっても、そのことを公言しない限り軍務に就くことを容認する「言わない、聞かない」と呼ばれる政策方針に転じていた。オバマ大統領は2009年1月の就任後、この政策に終止符を打つ考えを示していた。大統領は2010.1月27日の一般教書演説でも、議会や米国防総省と協力してこの規定を廃止する考えを打ち出している。
国防総省は法律の撤廃をいかに実施するかを検討する作業部会を設置して、12月までに報告書をまとめる方針。
2010.03.27日
同性愛者の軍勤務禁止法の運用緩和を開始へ、国防長官が表明
オバマ米政権が米軍内の同性愛差別の解消を目指している問題で、ゲーツ国防長官は25日、軍勤務を禁じた法律の運用緩和を今後30日間内に開始するとの方針を明らかにした。米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長も同席した記者会見で表明した。法律運用の緩和は、同性愛的な行動についての事実調査に当たる将官の階級を引き上げ、除隊処分の手続き開始の権限は将軍級に限定することなどが盛り込まれる。
また、同性愛行動の被害調査で、使われる情報の種類を厳格化し、個人情報の利用も制限する。同長官は、法律運用で公正さを追求するとしている。
米軍兵士の同性愛問題では、クリントン政権が1993年、同性愛者であっても、そのことを公言しない限り軍務に就くことを容認する「言わない、聞かない」と呼ばれる政策方針に転じていた。ただ、同性愛発覚で除隊処分となることに変わりはなく、同年以降、1万3500人以上が除隊に追い込まれたとされる。昨年だけでは428人となっている。
オバマ大統領は2009年1月の就任後、この政策に終止符を打つ考えを示していた。大統領は今年1月27日の一般教書演説でも、議会や米国防総省と協力してこの規定を廃止する考えを打ち出している。国防総省は法律の撤廃をいかに実施するかの細部をまとめる作業部会を設けており、12月までに報告書をまとめる方針。
ただ、米軍内には法律撤廃に対し、士気、結束重視の側面から反対論もくすぶっている。海兵隊のジェームズ・コンウェー司令官は26日、撤廃への流れを受け、基地に同性愛者専用の兵舎建設を検討していることを明らかにしている。
2010.12月19日(日)
同性愛者の軍務禁止規定を撤廃 米上院が可決
米上院は2010.12.18日、同性愛者が軍務に就くことを禁じた規定を撤廃する法案を、65対31の賛成多数で可決した。下院も先週可決しており、オバマ大統領の署名を経て数日中に成立する。保守、リベラル両派が長年、激しい議論を重ねてきた同性愛者の軍務禁止規定の撤廃は、これを公約してきたオバマ大統領の新たな成果となった。
撤廃法が施行されれば、同性愛者であることを公言しても軍務に就けるようになる。法案の可決を受けホワイトハウスは「多くの人々が、愛する国家に奉仕するため嘘をつくことを強いられなくなった」との声明を発表した。
クリントン政権下の1993年、入隊審査の際に同性愛を公言しなければ軍務に就くことを許可する「問わず、語らず」の制度を導入。リベラル派を中心に「差別的な規制だ」との声が上がった。一方、共和党を中心とする保守派や軍の現場は、部隊と兵士の間に士気などの面で混乱を来すと、撤廃に反対した。
マケイン上院議員(共和党)は18日の投票前、同性愛者の軍務規定に関する議論は「一般的な社会問題を扱っているのではなく、戦時中の軍隊には何が一番大切なのか、が問題となっているのだ」と指摘。エイモス米海兵隊司令官も3日の上院軍事委員会の公聴会で、アフガニスタンでの「厳しい戦闘を考えれば、今は制度を変えない方がよい」と証言していた。
国際的には、同性愛者の軍属を認める国は英国、カナダなど25カ国以上にのぼっている。米民間団体の調査によると、約147万人の米軍兵士のうち、約4・4%に当たる6万5千人が同性愛者。すでに1万3500人以上が、同性愛者であることが発覚し除隊に追い込まれているという。
国防総省は11月30日に発表した調査報告書で、米軍兵士の6割以上が、規定が撤廃されても「任務に影響は生じない」と回答したとし、ゲーツ国防長官やマレン統合参謀本部議長も撤廃を支持してきた。
撤廃法は施行後の現場の混乱を抑えるため、準備期間を設定。国防総省は教育プログラムなどを導入する予定だ。
9歳の少女、性的奴隷として1日で60人の男性と売春させられる
2010年05月01日
アヌラダ コイララはネパールの女性や少女が人身売買されるのを防ぐことを目的としているグループの一員で、虐待を受けている女性たちを救うためにマイティ・ネパールという団体を立ち上げた。この活動によって1993年以来、1万2000人を超える女性や少女が救出されてきたそうだ。
その中でもグレータという名前の9歳の少女は、性的奴隷として毎日午前2時まで1日に約60人の男性の相手をするというめちゃくちゃな売春をさせられていたとのこと。
現在26歳となっているものの、「私はかつて自分の人生に起きていることについて本当に悲しく、失望していました」と語っており、ネパールの農家の娘である彼女を売春宿に売ったのはなんと彼女自身の家族。視覚障害の彼女の母親は、グレータがネパールの衣料品会社で仕事を得ているだろうと信じ込んでいた。しかし実際には「私がいた売春宿ではたくさんのお客が毎日来ていた。オーナーは罵ることで私たちを虐待しており、もし言うことに従わなければワイヤーや棒や熱したスプーンで殴られた」と語っているような場所に売られてしまっており、9歳から14歳までそのようなことが続き、14歳の時に警察によって救助され、コイララが運営するセーフハウスに収用されることになったそうだ。
何千ものネパールの性売買犠牲者を16年にわたって救ってきたコイララいわく、「家族は終始騙されます。少女の売買は、少女はよい仕事を得ていると伝えることによって行われ、勧誘している者たちは基本的に本当のことを知っている。そして、それはかなり儲かるビジネスなのだ」とのこと。
米国国務省によれば、約1万人から1万5000人の女性および少女がネパールからインドへ取引され、性的に毎年搾取され続けているそうだ。
また、コイララによると、売春宿から救出した少女たちのほとんどは手ぶらで何も持っておらず、病気にかかっており、さらに妊娠しているケースや既に子どもがいるケースも多く、そして「精神的に壊れてしまっている」場合もあるとのこと。コイララいわく、「少女が最初にこのグループに来た時、私は決して何も問いただしたりはしない。まず私たちは彼女たちが必要とする間はずっと側に居続けます。それから私たちは彼女たちと遊んだり、踊ったり、散歩したり、友達といっしょに話したりする。彼女たちは最初、非常に怯えて怖がっています。しかしやがて、彼女たちは自分達自身のことを私たちに話してくれるようになる」とのことだ。
コイララのグループはさらに、レイプされた少女や家庭内暴力を受けた少女、育児放棄された子どもたちの面倒も見ている。コイララんは「私は誰に対してもノーとは言わない。誰でも歓迎する」と断言している。このグループ「マイティ・ネパール」は400人近い女性や子どもたちを常に収容しており、教師、カウンセラーおよび医療関係者といったスタッフや多数の二段ベッドなどを必要としている。現在のスタッフのほとんどはかつて売春宿などに売られて売春を強制的に行わされていた少女たちで、今はほかの少女たちを助けるために働いている。資金は世界各地からの補助金および寄付金によってまかなわれており、医療、心理学・法的な助言、正式な裁判や刑事訴追などもすべて無料で提供している。
さらに救出された少女たちのうち何人かは彼らの家族の元に戻ることができるが、大部分は家族のいるところや家族のいた村などのコミュニティーに戻ることができない。なぜなら、HIV/AIDSおよび他の性感染症を患っており、それによって地域社会で非難されるようになるからだ。こういった少女たちにとってこのグループ「マイティ・ネパール」が最後のホームとなる。
「私にとって最もつらいのは、本来は外で楽しく遊んでいるような年齢である少女たちが末期患者を収容するホスピスで最期を迎えることだ」とコイララは語っている。
「しかし、それはより熱心に働くために私に活力を与えるものでもある」とも言っている。
コイララたちのグループは田舎の村や都市のスラム街に住んでいる家族に対して性売買の危険を教育し、インドとネパールの国境沿いに沿った地点を毎日パトロールして、うまく成功している時には1日に平均4人のネパール人の少女を救っている。中には村に戻るべき場所がないため、ずっと売春婦でいることを選ぶ者もいるが、「マイティ・ネパール」によって救出されたものの中ではただの一人もそのまま路上生活者になったりしたケースはないとしている。
なお、最初に出てきたグレータは今では「マイティ・ネパール」で働き、性売買の危険を教育するキャンプに所属、「コイララは私にとってヒーローだ。彼女は勇敢だ。彼女は私に自分の信念を取り戻させてくした。もしマイティ・ネパールがなければ、私は今頃死んでいただろう」と語っている。
日本でもこういったことに対する活動を行っている団体は存在しており、「ラリグラス・ジャパン」は「ネパールとインドの少女売買春・人身売買の廃絶を提唱し、HIV感染者/AIDS発症者の支援や、障害をもつ女性や子どもをサポートする国際協力NGO」だそうだ。
喫煙は数分で身体に害を与える
「毒物に関する化学的研究」誌に発表された研究によると、喫煙後急速にガンの原因になる化学物質を明らかになった。比較的小規模の研究を行った科学者達は、喫煙を気にする人たちに鋭い警告を与えている。
英国の禁煙ボランティア団体ASHは、この研究結果を「恐ろしい」と表現し、一刻も早く喫煙を止めるよう警告している。
長期間に渡る喫煙の影響が心臓疾患や広範囲のガンに及ぶことはよく知られているが、今回の研究は、最初の一本を吸ったときから悪影響があることを示唆している。
研究者達は喫煙後の12名の患者の、ガンと関係のある化学物資PAH(多環式芳香族炭化水素)の値を調べた。PAHは被験者の吸ったシガレットに添加されていて、体内で変性して別の化学物質に成り、DNAにダメジを与え、ガンの原因になる。そしてこの研究は、この変化の進行過程は僅か15〜30分で起こると報告している。
ミネソタ大のスティーブン・ヘクト教授は、「この研究はユニークで、大気汚染や食餌といった要因の影響無しに吸い込むことによって、シガレットの煙の中に特に発生するPAHの人体での代謝を初めて調査したものだ。
ここに報告されている結果は、愛煙家への警告として役立つだろう。」
ASHの方針と研究の責任者であるマーティン・ドクレルはこう言っている。
「喫煙が肺がんの原因になることは先ず誰でも知っている。この研究の恐ろしい点は、肺ガンになる第一歩が如何に早い段階で始まるか、30年でなく、全被験者が最初に吸った30分以内に始まることを示しているのだ。このプロセスは早くにスタートするが、決して止めるのに遅過ぎることはない。早く止めるほど、害を減らすことが出来る。」2011.1.16
初期の人類がブリトン島に渡来したのは少なくとも百万年前の可能性
2010.7.7
「ネイチュア」誌に掲載された論文によると、最初の人類が英国にやってきたのは、数十万年前だとし、気温は今より低かったらしい。この事は、暖を取る為に火を使っていた可能性があるし、彼等は毛皮を纏った最初の人類の中に入るかも知れない。
この度の発見は、ノーフォーク州北部のハッピスバラでなされた。当時南ブリテンとヨーロッパ大陸を結ぶ陸橋があった。初期人類の骨は発見されていないが、研究者達は、最も有り得る推測として、ホモ・アンテセッサー、一般には「パイオニア・マン」だと推測する。
人類の骨が北スペインのアタプエルカ地方で発見され、80-120万年前のものと判った。ロンドンの自然史博物館のクリス・ストリンガー教授は、この人類も凡そ同年代にブリテンに住んでいたと考え、次のように言っている。
「もし気候が好くて、陸橋が存在したなら、彼等が120万年前に遡って、ブリトン島に来なかった理由はない。」
パイオニアマン達は直立歩行した、道具を使用した、狩猟採集をした、という点で我々現人類と大層よく似ている。
しかし、肉体的特徴は異なっている。脳は小さく、眉弓が逞しく、歯が大きく、のっぺりした顔、突き出た下顎、といったような原始人の特徴を持っている。
今回の発見によって多くの新たな疑問が湧いてくる。例えば、これらの人類は当時存在した寒さにどう対応したのか。研究者達は彼等がシェルターを用い、何か身に纏っていたと推測する。
又、ブリテンは暖を取る為に火を使用した最初の場所かも知れないという推測が起こってくる。ストリンガー教授は言う。
「ここでの冬を乗り切るため、火や着物を用いた証拠は無いが、何か特別の工夫をしたに違いないと私は考える。」
「証拠から考えられることは、彼等は環境に挑戦して居住可能限界に住んでいたということと、百万年近く前に英国に住んでいた本当のパイオニアだったということだ。」
「この発見は、我々がとてつもなく古い時代のことだけに驚きも大きい。」
と同博物館のアシュトン博士は言う。彼は続けて、温度が比較的低かったということが更に驚きだったという。
「太古の昔に遙か北のこの様な寒さの中で人類を発見することは異常だ。」
ノーフォーク地方は、百万年前は、大きく異なっていた。
「テムズ川はこの辺りを流れ、発掘現場にはテムズの堆積物が見られる。」
と彼は説明する。
パイオニア・マンは、氷河期によって一掃された。この様なことは10万年毎に起こり、ブリテンは人口が減少した。環境が温和になるにつれ、新たな人類のグループがやって来た。
少なくても八回の異なった人の波がやって来ては滅亡し、最後の一の波が今日に至っている。
<性暴力被害者対策>都内に一元支援拠点 2012.2.1日から
毎日新聞2012.1月30日(月)
東京の弁護士や臨床心理士、社会福祉士たちがレイプなどの性暴力被害に遭った人を支援するセンターを都内に設立し、2月1日から業務を始める。電話相談から警察や裁判所への付き添い、法律的な助言などさまざまなサポートを行い、被害者が自ら動かなくても必要な場所や支援にたどり着ける「ワンストップサービス」を目指す。性暴力被害者のためのワンストップセンターは国内でまだ少なく、東日本では初となる。
設立されたのは「レイプクライシスセンター つぼみ」。犯罪被害者支援に力を注いできた望月晶子弁護士(45)=東京弁護士会=が代表を務める。望月弁護士によると、性暴力被害者が勇気を振り絞って警察や医療機関を訪ねても、その場で法律相談や精神的なサポートにつながらないことも多い。被害者支援の実績がある韓国のワンストップセンターを視察するなどして、日本での導入を考えてきたという。 つぼみには、自身も性暴力の被害者で、実名で被害に関する著書を出した小林美佳さん(36)もアドバイザーとして加わる。小林さんは07年にホームページを開設して以来、3500人に上る被害者と交流し、親しい人にも被害を明かせない人たちを受け止める「場」の必要性を訴えてきた。
「社会から見放されたと感じて心が壊れたり、命を自ら絶ってしまったりする被害者もいる。センターが心のよりどころになれば」と願う。
支援対象は性別を問わず、過去の被害も含む。電話相談(03・5577・4042)は平日午後2〜5時。1回30分の面談や電話のほか、メールでの相談受け付けも検討している。今後自助グループを作り、被害者間の交流も図りたいという。望月弁護士は「被害者が四苦八苦して情報収集せずにすむよう、支援の選択肢を具体的に示していきたい」としている。【野口由紀】
◇国内に2カ所
11年3月に閣議決定した第2次犯罪被害者等基本計画は、性暴力被害者のワンストップ支援センター設置促進を課題の一つに挙げているが、活動しているのはまだ全国2カ所にとどまる。10年4月開設の民間団体による「性暴力救援センター・大阪(SACHICO)」と、同年7月に始まり現在は愛知県の委託事業となっている「ハートフルステーション・あいち」で、いずれも病院内にある。
米国では医師や看護師、警察官らでつくる「性暴力対策チーム(SART)」が通報時から連携して被害者支援にあたる仕組みがあり、「レイプクライシスセンター」が1100カ所以上設置されている。韓国では病院内などに「ワンストップセンター」が16カ所(10年現在)ある。
スコットランドで禁煙令施行後未熟児減少傾向
2012.3.6
公共の場所での喫煙を2006年に禁止して以来、未熟児の出産が10%減少した。これは心臓病や小児喘息の減少と並んで禁煙の効果と考えられる。タバコの煙は胎児の発育や胎盤の不良と関連がある。
専門家達はスコットランドに於ける全妊婦の禁煙令前後の喫煙と出生率を分析した。具体的には約14年間にわたる70万人を越えるデータが集められた。スコットランドは公共の場所での喫煙を禁止した英連邦で最初の国であり、2007年にウェールズ、北アイルランド、そしてイングランドが続いた。
法制化後スコットランドでは妊婦の喫煙が以前25%であったのが、19%に減少した。同時に、未熟児や低体重の新生児の出生が著しく減少した。分析に当たった専門家達は、この現象は禁煙令と関係していると信じている。このデータは禁止令が施行される数ヶ月前から減少傾向が見られ、喫煙率が禁止令施行後再び微増傾向が見られたにも拘わらずであった。
この結果を説明することができるような、妊娠中の処置に大きな変化はなかった。また、未熟児の減少は、タバコを吸わない妊婦にも、妊娠中もタバコを吸い続けた妊婦にも見られた。そして両方とも受動喫煙が含まれると見ている。しかし、研究者達が、禁煙の効果との関連を指摘するが、一つのことが必ずしも他のことに?がる証明にはならない。あらゆる遡及的研究に言えることだが、調査結果に影響を与える全ての要因の可能性を完全に排除することは不可能である。しかしながら、グラスゴー大学のダニエル・マケイ博士等のグループは、今回の調査結果は禁煙令の広範囲にわたる健康への恩恵の有力な証拠であり、この制度を未だ取り入れていない諸外国の法制化の後押しをすることになるだろうと言っている。
新生児の健康問題に取り組んでいる団体の代表は、こう言っている。
「スコットランドでの早産や低体重で生まれる新生児の数の減少にハイライトを当てたこの新しい研究の結果を歓迎する。スコットランドでは、毎年約8,000人の新生児が治療を必要としているのだ。」
更に続けて、
「我々は常に妊婦に喫煙しないことを勧めている。そして生涯にわたって健全な生活習慣を身に付けて欲しい。ただし、未熟児や低体重児が生まれる原因は単純ではなく、喫煙は一つの危険因子に過ぎないことを承知すべきである。」
英国心臓協会によれば、英国には900万人以上の喫煙者が居て、喫煙は避けうる早死の最大原因である。今や喫煙の場所の問題は公共の場から、家庭や閉鎖的なスペース、例えば子供が乗っている車の中などに向けられている。
スコットランド政府のスポークスマンはこう言っている。
「次の世代をタバコの害から護るため、タバコ販売機の撤去や店での陳列などの禁止といった施策を継続して行く。」