血栓素因
【血栓素因】
出血傾向を呈する疾患・病態を出血素因と言うように、血栓症を合併しやすい疾患・病態を血栓素因と呼びます。正式な定義がはっきりしているものではありませんが、一般的に先天性の血栓素因としては「アンチトロンビン欠損症」「プロテインC欠損症」ならびに「プロテインS欠損症」が(遺伝的な意味での)日本人では問題となり、後天的な血栓素因としては「抗リン脂質抗体症候群」が問題となります。
術後や長期臥床なども血栓症を合併しやすい病態ではありますが、一般に血栓素因という言葉は用いられません。