ご 挨 拶
 第17回日本TDM学会学術大会
    会 長     水柿 道直

 この度、第17回日本TDM学会学術大会を宮城県仙台市の仙台国際センターで開催するに当たり、主催者を代表して、ご参加いただく皆様に心から歓迎の意を表します。今回はミレニアム、20世紀最後となる学術大会であり、また本年は21世紀に向けて出帆する年でもあります。ロゴマークは、そのようなことをイメージしてサンファンバウテスタ号、日本三景の松島、ミレニアム等々をモチーフにしております。

さて、第17回日本TDM学会学術大会では、メインテーマを「21世紀に向けて発進」として20世紀におけるTDM研究・活動を見つめ直すとともに、TDMの将来展望を考えてみたいと思います。限られた医学資源を有効かつ適正に利用するためには、患者個人個人に合わせたテーラーメードシステム作りが重要ですが、一方、重症に至る前の予測システム作り並びに予防システム作りが必要になるでしょう。ミレニアムTDM研究は、まさにその方向を目指しており、会長講演で「TDMの予防医学への貢献」としてお話しさせていただきます。

また特別講演として、成澤邦明先生に「遺伝子診療の現状と今後の展望」、教育講演として、後藤順一先生に「低分子生理活性物質に対する抗体の分子認識とイムノアッセイの高感度化」をお願いいたしました。

シンポジウムでは、「感染症対策の最前線−MRSAを中心に−」と「薬物療法へのゲノム情報の利用−個人差と個別化−」という大事なテーマをとりあげています。

一般演題には、61題の応募があり、プログラム委員会で検討した結果、全演題を採択いたしました。そして発表内容・希望等を考慮し、口頭23題、ポスター38題に振り分けました。

サテライトランチョンセミナーには、3テーマをお願いいたしました。大塚製薬(株)との共催で米国テキサス大学ヒューストン校のSmolensky先生には「Biological rhythm-dependencies of human diseases, administration-time differences in the pharmacokinetics and effects of medications and chronotherapeutics」、塩野義製薬(株)との共催で池康嘉先生に「グリコペプタイド耐性について」、また吉田浩先生には「TDMと精度管理」をお話していただきます。

この2日間を通して、ご参加いただきましたたくさんの方々が、活発なご討論を交わして、是非ともそれぞれが今後のTDM研究の発展へのヒントや礎が得られることを期待しております。

 幸いにも5月20日・21日には、仙台3大祭りの一つである青葉祭りも行われており、活気溢れる仙台をお楽しみいただけるものと思います。

最後に、本学術大会の開催に当たり、多大のご支援をいただきました大学関係者、関連の団体、企業、学会本部事務局、組織委員および運営委員ならびに各方面の方々に厚く御礼申し上げます。