DrKUROKI.HTMLTEXTttxt ヒッGPッGR=後 Neurosurgery / Snow Board Head Injury

スノーボードのけが



 山形大学脳神経外科 黒木先生のコメント

1)外傷の経験について

山形県立中央病院脳神経外科に所属していた関口先生が、約1年前に「スノーボード
外傷によるDOA(注1)の3症例」と言うような題で山形脳神経外科懇話会で発表され
たと記憶しています。また、確か「朝日」の地元版だったと思いますが、同じ内容を
公表していました。
同じ山形市内にあり蔵王スキー場にはむしろ近い山形大学医学部附属病院ですが、
DOAのような症例は素通りしていきます。県立中央病院には「救命救急センター」があ
るため、重症例はそちらに運ばれることが多いようです。
上記3例の共通点は、スノボの初心者である、比較的緩斜面で「後方に」転倒した
下は踏み固められた圧雪かアイスバーン状態であった、救命センター到着時にはDOAで
あった、ということです。蔵王スキー場からQQ車でとばしても救命センターまでは30
〜40分かかります(大学病院ですと、5〜10分は短縮できるかも知れませんが)。
発症帰転とその状況からするとスキー場に脳外科の病院があったとしても助け得なかっ
たかも知れません。それほど激しい頭皮や頭蓋骨の外傷はなく、後方転倒に伴う回旋力
によるbridging vein(注2)の剪断によって発生したASubDHx.(注3)による脳ヘ
ルニア(注4)が死因のようです。
本シーズンはまだ、蔵王スキー場で発生したDOAのニュースを聞いていませんが、
そこここであるでしょう。脳振盪から単純頭部外傷などのスノボ外傷でしたら毎週末
のように経験します。病院ごとにまとめなければ数は把握できませんが、蔵王以外に
スキー場をたくさん抱える山形県では、スノボ外傷は「またか」と言うほど経験して
います。

2)一般へいかにアピールすべきか

12、3年前でしたか私が丁度脳外科医1、2年生の頃、自動車のシートベルト
とバイクのヘルメット着用が義務づけられ、急激に中等度の交通外傷が減少したよう
に感じています。病院に来るのは軽症(手術不要)かかなりの重症(手術適応なし?)
の両極端が多くなったように感じています。
スノボの危険性は、すこしづつ認知されている様ですが、ヘルメットや防具を義務
づけるには行政にまかしていては時間がかかるでしょうね。ただ、自分の責任で危険
を承知の上でおこなうスポーツはたくさんあるわけで、ラグビーにアメフトのような
ヘルメットをかぶらせるわけにも行かないでしょうし、スカイダイビングやバンジー
ジャンプを禁止するわけにもいかないでしょう。
「危険」と言ってもやりたい人はやるでしょうから、後方転倒の際うまく受け身が
出来るように指導すること、指導を受けない限りスノボをやってはいけないこと、な
どを法律化する必要まであるかも知れません。
「一般の方にアピール」するには、交通安全協会のような組織(スノボ安全協会?)
でも作って、スノボを購入する人に、簡単な講義を受講するように義務づける必
要があるのではないでしょうか?偏見かも知れませんが、スノボに取り組む若者の中
で何割の人が新聞やテレビのニュースを読むか疑問です。


注1:病院到着時心肺停止状態のこと
注2:脳表の太い静脈のこと
注3:急性硬膜下血腫
注4:脳が血腫などにおされて下方にずれ、最終的に呼吸中枢が障害され死亡すること

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