パキシル(薬品名:パロキセチン)服用中の方にお知らせ

 

 抗うつ薬は、どれも急に中止すると多少の離脱症状が出現することがあるとされていますが、それほど問題となるものではありませんでした。ところが最近、新しい抗うつ薬であるパロキセチン(商品名:パキシル)で、他の抗うつ薬に比べ、高い頻度で離脱症状が見られ、他の抗うつ薬と比べてやや症状も重いらしいことがわかってきました。

 パロキセチンを急激に中止すると、不安、焦燥(じっとしていられないようないらいらした感じ)、衝動性(物を投げたくなるような感じ)、不快気分などの精神的な症状や、吐き気、頭痛などが見られることがあるようです。

中止する時は、主治医と相談しながら、ゆっくり(例えば1週毎に510mg/日ずつ)減らした方が良いようですので、ご自身の判断で急に服薬を中断しないよう、ご注意下さい。

 なお、パロキセチン中止時にこうした症状が出現することは、添付文書にも、「10.その他の注意」として、「投与中止(突然の中止)により、めまい、知覚障害、睡眠障害、激越、不安、嘔気、発汗等が現れることがある。投与を中止する際は、徐々に減量すること。」と記載されています。

 

■文献

Barr LC, Goodman WK, Price LH (1994) Physical symptoms associated with paroxetine discontinuation (letter). American Journal of Psychiatry, 151, 289.

Pyke RE (1995) Paroxetine withdrawal syndrome (letter). American Journal of Psychiatry, 152, 149.

Pacheco L, Malo P, Aragues E, Etxebeste M. More cases of paroxetine withdrawal syndrome. Br J Psychiatry, Volume 169(3).September 1996.384

Tonks A. Withdrawal from paroxetine can be severe, warns FDA. BMJ. 2002 Feb 2;324(7332):260.

Trenque T, Piednoir D, Frances C, Millart H, Germain ML. Reports of withdrawal syndrome with the use of SSRIs: a case/non-case study in the French Pharmacovigilance database. Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2002 Jun;11(4):281-3.

Bogetto F, Bellino S, Revello RB, Patria L. Discontinuation syndrome in dysthymic patients treated with selective serotonin reuptake inhibitors: a clinical investigation. CNS Drugs. 2002;16(4):273-83.

 

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