異分野研究者交流フォーラムの感想

 

 平成11320日~23日に、箱根で行われた「異分野研究者交流フォーラム『情と意を科学する』に参加してきました。これは「科学技術振興事業団」という科学技術庁関連団体が主催し、理化学研究所の松本元先生を中心に、幅広い分野の第一線の科学者やジャーナリスト、芸術家、カウンセラー、哲学者、宗教家など約50名を集めてブレインストーミングさせようという企画のようでした。

 超一流の学者の先生方(心理学:河合隼雄先生、脳科学:久保田競先生など)や他の広い分野で活躍している方々(映画監督の龍村仁さん、朝日新聞論説委員の武部さん、バイオリニストの豊田先生など)のレクチャーが多数あり、テーマも脳科学から工学、心理学、宗教学、文化、芸術など幅広い視点で、「情と意」に関連した討論を行いました。

 広島大学の山脇先生からこのフォーラムにお誘いをいただいたとき一番気になったのは、このような会議が国民の税金で行われても良いのであろうか、ということでした。おそらく500万円位のお金がかかっていると思われます。(なお、旅費は出ましたが、偉い先生でも報酬はでません。)しかし断っても誰か他の人が参加するだけですし、とにかく参加してみることにしました。

 参加してみての印象は、毎日朝9時から夜11時くらいまで討論に明け暮れましたし、派手なところはなく、多分国民の皆様も納得していただける良い企画なのではないかと思いました。

 松本元先生、龍村仁さんなど、生命エネルギーにあふれた方々に接してエネルギーをいただいたこと、日立中央研究所の小泉先生とお話ができ、共同研究の夢が膨らんだこと、若手研究者の方々と交流でき、刺激になったことなどの成果があり、やはり参加して良かったと思います。もっともっと多くの方々とお話ししたかったのですが、3泊4日もあったのにやはり時間切れになってしまいました。

(最大の問題は、留守中病棟が大変なことになっていて、関係の先生方にご迷惑をおかけしたことと、せっかくの連休なのに家族を放り出して出かけてしまったことです・・・。)

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