カウンセリングについて    

 

カウンセリングとは?

  カウンセリングとは、心理療法のうち、専門的には、ロジャースの「来談者中心療法」の立場によるものを指しますが、実際は心理療法(サイコセラピー)とほとんど同義語のように使われる場合もあるようです。

 躁うつ病の治療には、カウンセリング単独では有効ではありません。軽症うつ病に対しては、ある種の精神療法(対人関係療法、認知行動療法など)は抗うつ薬と同等の効果があります。ただし、こうした精神療法を行っていることを表明している施設は、日本にはほとんどありません。

 カウンセリングを行うには、本人が強い意志と自我を持っていること、精神病や重いうつ状態でないこと、経済的・時間的な余裕があること等が条件になるので、私が精神科外来で患者さんを初診して、カウンセリングをした方が良いのでは、と思う人は多くありません(20人に1人位だと思います)。

 それでもカウンセリングをお勧めしているのは、病気とは言えないレベルの対人関係の悩み、心因性の病気(転換性障害、解離性障害、適応障害など)です。

 

カウンセリングが受けられる施設

  カウンセリングを受けたいが、どんなところがあるかわからない、という方は少なくないと思います。一般に精神科の外来保険診療は「三分診療」で、なかなか本格的なカウンセリングはできないのが実状ですが、多くのメンタルクリニックでは、別料金でカウンセリングを受けることが出来ますので、まずは相談してみることをおすすめします。カウンセリングは通常予約制で、いずれの施設も電話やインターネットでの相談は受け付けていません。金額はおよそ11時間で1万円、最も安いところでも数千円です。保険はききません。

 東京カウンセリングセンターのホームページに、カウンセリングが受けられる施設のリストがあります。

 http://www.tcchp.com/

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