13種類の薬をのんでいるのですが…。
Q 突然のメール失礼します。
私は双極Ⅱ型障害(うつ優位で、障害年金の診断書の病名は双極性感情障害)と診断されていますが、薬が多くて困っています。
主治医(精神保健指定医)はこれ以上調節できないというのですが、薬を13種類ものんでいます。
具体的に列挙すると、
ジプレキサ5㎎
ピーゼットシー4㎎
トリプタノール150 ㎎
アモキサン200㎎
リタリン2錠
タスモリン3㎎
ウルソ300㎎
リーマス800㎎
ランドセン1.5㎎
アモバン7.5㎎
ロヒプノール6㎎
ラボナ2錠
レキソタン5㎎
ラキソベロン7.5㎎
といった具合です。
この処方で固定されている状態です。個人的にはジプレキサとピーゼットシーは効いている気がしなくて…。むしろうつを悪化させているように思うのですが。トリプタノールでの性機能障害も気になりますし。あ、そうそう、社会恐怖と(ナルコレプシー様の)睡眠障害も併発しております。何か減らせる薬はないでしょうか。きつい副作用にまいっています。あと、これが良いという薬があればぜひお教えいただきたいです。
ラモトリジンが早く使えるようになれば良いのですが…。
拙い文章で、お忙しいとは存じますが、お読みいただけると幸いです。
A: 上記の薬、整理しますと、
非定型抗精神病薬
ジプレキサ5㎎
定型抗精神病薬
ピーゼットシー4㎎
三環系抗うつ薬
トリプタノール150 ㎎
精神刺激薬
リタリン2錠
その他(日本では抗うつ薬として使用。海外では抗精神病薬としても使用)
アモキサン200㎎
抗パーキンソン薬
タスモリン3㎎
気分安定薬
リーマス800㎎
抗不安薬
ランドセン1.5㎎
レキソタン5㎎
睡眠導入剤
アモバン7.5㎎
ロヒプノール6㎎
肝庇護剤
ウルソ300㎎
睡眠薬
ラボナ2錠
便秘薬
ラキソベロン7.5㎎
全体に、あまり納得できる処方ではありませんね。
この中で、出来る限り早く、是非やめるべき薬は、ラボナとリタリンです。依存性があるからです。リタリンは確かにナルコレプシーでは服用しますが、「ナルコレプシー様の睡眠障害」というような曖昧な診断で服用すべき薬ではありません。ナルコレプシーにおいても、睡眠障害でなく、過眠に対して処方するものです。
三環系抗うつ薬のトリプタノール150 ㎎も、躁転や急速交代化を起こすといわれているので、SSRI(パキシル、ルボックス等)に変えたいところです。
非定型抗精神病薬(ジプレキサ5㎎)は、SSRIとの併用でうつに効果があるとされているので、場合によっては効果があるかも知れません。
ピーゼットシーは、非定型抗精神病薬がある現在、あまり使うべき薬とはいえません。
可能なら
リーマス800㎎
のみ。
不眠が強ければアモバンかロヒプノールを不眠時に。
それでもうつがおさまらないなら、パキシルまたはルボックス追加。
それでもだめならまずはデパケン。
それでもだめならジプレキサ
といった順で、他の薬はあまり出番がなさそうです。