新技術と新ユニットの説明を致します。
1)自走車に関してはこの後説明致します。

2)フィブリン析出検体についてですが、自動でポリスチレン製のビーズを注入し、再度自動で遠心、
分注するシステムを開発しました、これにより、フィブリン析出検体の手作業による分注が
約95%無くなりました。

3)検体搬入待避ユニットでは、分析装置の混雑状況を見て検体の振り分けを行っています。
ラインに渋滞が発生すると、1本搬送の利点を生かし、通常検体をこのユニットに待避させ、
至急の検体のみを先へ進ませます。渋滞が緩和されると外来、入院の順にピックアップし測定へと
向かいます。

4)採血台へは搬送システムを組み込み、採血後検体を、採血者がすぐに搬入できるシステムを
構築しました。この最大の目的は採血後検体の放置時間解消です。
つまり、結果報告時間とはライン搬入後の報告時間ではなく、患者の受付から始まっているという事です。
採血待ち時間、検体搬入までの時間、ライン内処理時間、この3点を含めた時間を考慮しなければ、
搬送ライン導入による報告時間の迅速化は検査部のみの満足で終わってしまい、
臨床からの評価は得られません。

以上4点は、どれも1本搬送だからこそできるフレキシブルで無駄のない動きによって 制御されています。
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