第40回日本小児アレルギー学会開催にあたって

平成15年3月10日
会長 近藤 直実
岐阜大学医学部小児病態学 教授

テーマ:アレルギーの日常診療と21世紀型ポストゲノム
─ QOLの向上を目指して─

第40回日本小児アレルギー学会を会員の先生方の御支援により開催させて頂くことになりました。期日は平成15年10月3日(金)、4日(土)の2日間で、場所は岐阜市の清流長良川河畔にあります長良川国際会議場と岐阜ルネッサンスホテルです。岐阜での本学会の開催はもちろん初めてです。現在、医局員一丸となって鋭意準備を進めております。

本学会のテーマは「アレルギーの日常診療と21世紀型ポストゲノム− QOLの向上を目指して−」とさせて頂きました。患児と家族の方のQOLの更なる向上を目指して、一方では1例1例の症例の慎重な検討をはじめアレルギーの日常診療に関するシンポジウムやワークショップを数多く設定しました。『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2002』が発刊されて約1年が経つことになりますので、これに関するシンポジウムも設定しました。他方では、このような日常診療の効果がより発揮されるよう、個々の患者にあったいわゆるオーダーメイド診療をすすめる為に、ゲノム、さらには21世紀型ポストゲノムをどのように日常診療へ応用するかを考えるシンポジウム等を設定しました。

アレルギー疾患は、遺伝的要因と環境要因が絡み合って発症します。このうち、近年、遺伝的要因に多くの注目が注がれ、種々の方法を用いた遺伝子多型や変異などのゲノム解析の報告が数多くみられるようになりましたが、一方では、それだけでは問題はやはり解決しないことも証明されてきております。そこで改めて環境要因の重要さが再認識され、特に環境要因と遺伝要因との接点が種々の立場から探られるようになりました。このような立場に立つとき、今まさに21世紀型ポストゲノムの視点から、いわゆるポストゲノムとしてのタンパク構造と機能に加えて、環境因子を考慮に入れたポストゲノム的方法論の重要性が示唆されます。現在および今後のこのような研究成果により、アレルギーの日常診療やオーダーメイド診療が裏打ちされることが、多大な成果のために重要であり、必要であると思います。

以上のような視点から本学会では、会長講演、特別講演、招待講演、教育講演、教育セミナー、一般講演に加えて6つのシンポジウム、12のワークショップを設定しました。特にワークショップは一般講演と共に公募で発表演者が決められ、活発な討論、そして充分な成果が得られる企画にしたいと考えております。特に若い先生方、若い研究者の皆様にはこのワークショップ、一般講演に奮って応募して下さい。現在までのプログラム内容を別掲します。

岐阜では10月前半まで鵜飼見物ができます。北、高山へはJRで約2時間、紅葉が少しづつ始まります。地酒もなかなかです。1年で最も美しい季節を満喫しながら、アレルギーについて大いに語り合い、情報交換しましょう。理事長様、理事・評議員そして会員の皆々様の御指導を宜しくお願い申し上げます。何なりと御意見、御要望をお寄せ下さい。

岐阜は新幹線名古屋駅からJR東海道線で18分です。名古屋空港からも直行バスで1時間以内です。

御来岐を心からお待ちしております。