東京大学医学部 漢方生体防御機能学
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東京大学医学部漢方生体防御機能学 




特任教授 岡部哲郎 

   





 現代医学は各専門分野が高度に専門化、独立化したため人間の健康を統合的に評価することが困難となっている。その結果、疾病の予防、治療をholisticに行うことができなくなってきている。東洋医学では疾患の成り立ちを正気の減少(虚)「生体の恒常性維持能力の低下」を基礎として病気の原因(邪)が生体を侵犯した場合に病気が引き起こされる。 従って疾患を治療する場合 病変を除去(去邪)するとともに正気の虚を快復させる(扶正)必要がある。 

一方 東洋医学では加齢とともに正気が減少するとされている。東洋医学では病変に対する作用とともに正気の減少による人体の臓腑、器官の低下した機能の強化が目標となる。更に重要な事は、東洋医学では心身を分離しておらず心と身体は一体であり不可分であるとして治療がおこなわれ漢方薬は患者のQOLを心身ともに高める作用を持っている。特に齢高者では多臓器の機能低下が疾病の基礎にある。従って心身ともに正気が減少しているため特に東洋医学による治療が必要とされている。正気の虚を快復させる(扶正)治療は抗老化治療そのものであり、各種疾患の基礎治療となる。また、東洋医学を含む伝統医学は五臓六腑を調和させるシステム医学であり、心身一如の心療医学であり、環境に適応する気象医学であり、病態の変化に応じる時間医学である。従って、伝統医学の疾患概念は西洋医学の疾患概念と異なり、時間軸を含む多次元から認識される統合病態である。例えば東洋医学を含めた伝統医学では加齢に伴って更年期には生理的に内分泌器官の機能低下に伴い交感神経の機能異常をきたしやすく、その結果高血圧が発症しやすいとされている。この加齢による生理的変化をも東洋医学では予防及び治療可能であり、その結果血圧上昇のリスクを制御できる。 このように東洋医学により加齢による生理的変化を最小限にとどめる抗加齢治療が可能である。本講座では東西医学融合(統合医学)による加齢の制御や予防及び難治性疾患の新たな治療法の研究開発を行っている。

講座主任


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