神経芽腫 neuroblastoma について
- 悪性腫瘍でいろいろな場所にできます
- 小児にも成人にもできます
- PNETの一部に分類されることがあります
- 前頭部(前頭蓋底)の嗅神経のところにできる嗅神経芽腫 olfactory neuroblastomaは,esthesioneuroblastoma とも呼ばれますが, とても巨大になります
- 松果体にできる神経芽腫は,松果体芽腫との病理学的な区別がとても難しいのですが,治療法は同じです
- 小脳にできるものをcerebellar neurblastomaともいい,髄芽腫の一部として捉えられます
- 悪性の腫瘍で播種転移をしやすい腫瘍です
- 手術で病理診断がついたら,化学療法と放射線治療をします
- 手術で播種や転移を誘発することがあるので,生検手術をしたら,まず化学療法と放射線治療をして,それから残存腫瘍を手術で摘出するのが普通です
- 化学療法はICE化学療法を使用できます
- 放射線治療は,局所照射にとどめる場合と,全脳脊髄照射をする場合があります
- 治る確率の高い悪性腫瘍です
新しい情報:テモゾロマイドの神経芽腫への効果について
脳腫瘍ではない小児悪性腫瘍に対する効果を見たものです。
Rubie H, et al: Pahse II study of temozolomide in relapsed or refractory high-risk neuroblastoma: a joint Societe Francaise des Cancers de l'Enfant and United Kingdom Children Cancer Study Group-New Agents Group Study. J Clin Oncol 24: 5259-5264, 2006
ヨーロッパで行われた臨床試験の結果です。いろいろな治療をしてもさらに転移したり再発してとても困った状態になってしまった25人の小児の神経芽腫neuroblastomaの患者さんにテモゾロマイドが投与されました。5人(20%)の患者さんにはっきりした効果が見られました(CR+PR)。とても希望の持てる結果です。神経芽細胞腫は髄芽腫や松果体芽腫やPNETに似た腫瘍ですから,テモゾロマイドがこれらの脳腫瘍にも有効かもしれないという期待が持てます。でもまだたくさんの研究が行われないとはっきりしたことは言えません。
また追加の記載をします。お待ちください。
