よくわかって役に立つ 褥瘡のすべて /永井書店,2001.
京都大学大学院教授 宮地良樹・金沢大学教授 真田弘美 編著

<執筆者一覧>
宮地良樹・真田弘美・須釜淳子・紺家千津子・足立香代子・福井基成・中岡啓喜・橋本公二・石川治・田村敦志・戸田憲一・美濃良夫・河合修三・中川浩一・田中克己・藤井徹・徳永恵子・佐藤エキ子・廣瀬秀行・村木良一・田中秀子・叶谷由佳・大浦武彦・大桑麻由美

【目次】
  1. 褥瘡はなぜできる?
  2. 褥瘡のリスクをアセスメントする
  3. 褥瘡を予防する 適切な体位と寝具
  4. 褥瘡を予防する スキンケア
  5. 褥瘡の管理 栄養はどのようにとるか
  6. 褥瘡の分類 創面を評価する
  7. 褥瘡はなぜ治りにくい? 創傷治療の基本方針
  8. 急性期褥瘡の局所療法 
  9. 慢性期褥瘡の局所療法 (1)まず創面を清浄にする
  10. 慢性期褥瘡の局所療法 (2)創傷治療を促進させる
  11. 創傷被覆材の使い方
  12. 治りにくい褥瘡に困ったとき
  13. 病棟でできる簡単な外科的治療
  14. 本格的手術療法
  15. 褥瘡ができてしまった時の管理・看護
  16. 褥瘡患者へのチームアプローチ
  17. 車いすでの褥瘡予防
  18. 在宅での褥瘡ケア
  19. 患者の家族の教育
  20. 褥瘡患者のクリティカルパス
  21. 褥瘡ケアの質的保証を考える
  22. 褥瘡をめぐる社会的諸問題
序文

高齢化社会を迎えて褥瘡はすべての医療スタッフがもっとも遭遇する機会の多い全身疾患の一つとなりつつある。また、介護保険の導入に伴い、在宅医療においても今後ますますその重要性が認識されるべきであろう。
褥瘡は、従来、経験と勘により治療されてきたが、看護領域では科学的予防やケアのアプローチが普及し、ET・WOCナースなどの専門職制度とも連動して、いま褥瘡に対する大きな意識変革が起きつつある。また、1998年に発表された厚生労働省監修の「褥瘡の予防・治療のガイドライン」により、スタンダードな治療方針が提示され、臨床医の関心も高まりつつある。その背景には、創傷治癒理論の進歩を反映させた合理的な治療法の登場があることも見逃せない。しかし、未だ医療スタッフの関心や理解は必ずしも十分とはいえない。このような我が国の現状を踏まえ、褥瘡の予防 ケア・治療におけるさらなる研究や実践を目指して1999年に日本褥瘡学会が設立された。今後は本学会が主体となってガイドライン策定などに当たることになろう。
本書は、褥瘡の最新情報をあまねく伝えるという視点から、すべての医療スタッフに褥瘡をめぐる最近の進歩や予防・ケアの現況をわかりやすく解説することを目的に、日本褥瘡学会学術委員会の二人が編著となりまとめたものである。本書から褥瘡医療への熱い息吹を感じていただき、明日からの褥瘡診療にいささかでもお役に立てば幸いである。

平成13年6月  宮地良樹・真田弘美


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