| 1.褥瘡管理のすすめかたの実際 3)ケアの選択と具体的な方法 |
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●食事摂取方法の援助・経口摂取を中心とした食事の整え
<経口摂取はバイタルパワー>
食事の量はもちろんですが、自力で食事を食べようとする人に褥瘡の発生が少ないといわれています。口から食べることは人が生きる目的の一つですから、まず患者が経口摂取できるような関わりをしていくことが必要となります。どうしても通常の食事ができない時は、半消化態栄養剤を口からとり、それでも蛋白質が不足する時は蛋白補助食品を使うことを考えてみます。
| 口腔相の障害 | − | 口の中に食べ物が広がってしまう、奥の方に送り込めない、口からこぼれてしまう、という口腔相の障害には、口の中でパサパサするものより水分の方が良いでしょう。 |
| 咽頭相の障害 | − | むせてしまうような咽頭相の障害では、液体より粘調性があり、かさのあるものが嚥下しやすい。トロメリンのような液状の食品の粘度を増加させる補助食品を用いると便利でしょう。 |
| 姿勢 | − | 食事する時に、体が傾いたりのけぞったりする姿勢だと、誤嚥するばかりでなく、食事することに体力を使って疲れてしまい食欲が低下することがあります。原則は両方の肘がテーブルについて、体が安定するようにテーブルの位置や高さを整えることです。 |
| 上肢機能 (腕、指) |
− | お椀等の食器を把持できないと、食事に疲れてしまい摂取量が低下します。例えば、お椀が円すい形のどんぶり状ではつかみにくいので、円筒形の鉢状のものにする等の工夫をします。 |
| 視力 | − | 高齢者には視力障害のある場合が少なくありません。食事は視覚で楽しむばかりでなく、見えなければ自力で食べられません。食器と食事のコントラストをつけておくと良いでしょう。例えば、御飯を食べる時には黒いお椀を使う等です。 |
●半消化態栄養剤の使用
従来、半消化態栄養剤は経管栄養のために使われてきましたが、栄養補助食品として経口から補うことを勧めます。基本的には1Kcal/1mlです。最近ではおいしく飲めるものも多くあります。もし嚥下障害等がある場合には、プリンにして10時と3時の間食として勧めます。1.5gのゼラチンを小量のお湯で溶かして80ccに混ぜれば、丁度食べやすいゼリーが簡単にできます。
●蛋白補助食品の使用
食事量が少なくなるとどうしても蛋白質も不足するので、サンケンラクトのような蛋白補助食品を使うと良いでしょう。これは顆粒状と液状があり、10g中に7.6gの蛋白が含まれています。ストロベリー味もあり、蜂蜜などに混ぜてパンに塗ってもおいしく食べられます。