第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号: C03
当科にて経験した食道気管支瘻の三例久留米大学付属病院第一内科
○古賀和子、合原るみ、大久保 洋、
一木昌郎、力丸 徹、大泉耕太郎
呼吸器感染症を契機に診断された食道気管支瘻の3例を経験したので報告する. 3例とも50才台男性.主訴は反復する発熱、咳、喀痰.2例は既往歴で生後3カ月より肺炎と膿胸を繰り返していた.3例のうち1例は胸写異常、2例は頻回の抗生剤投与でも改善をみない肺炎として紹介となった.全例右肺でありB6が3例だった.瘻孔の位置としては中部食道が多かった.確定診断は食道造影と上部消化管内視鏡で行った.3例とも治療としては手術を行ったが、1例は術後2年を経過しても症状が持続しており、残存肺機能によるものと考えられた.食道気管支瘻は先天性か後天性の診断が難しく、今回の3症例は病歴と瘻孔の手術時の状態から先天性と考えられた. |
受付番号:S006