第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号: B28
HOT患者に対する3種類の伝票式チェック票の有用性の検討国立療養所大牟田病院
○光山孝志、北原義也、若松謙太郎、
永田忍彦、原田進、高本正祇
[目的] 在宅酸素療法(HOT)患者の状態把握を目的としたチェック形式の伝票(以下伝票)使用の有用性の検討を目的とした。 [対象と方法] 当院外来受診中のHOT患者全員を対象とし、平成8年4月から平成11年9月末までの期間のデータを使用をした。伝票(1)在宅酸素質問票、伝票(2)ADL質問票、伝票(3)パルスオキシメーター検査票の3種類の記載をルーチン化して患者状態把握に使用した。これらの伝票を使用することの有用性を評価するため、利用する側の医師と、記載する側の患者に対してアンケート調査を行った。 [結果とまとめ] 伝票(1)は患者の家庭でのHOTの状況把握や病状変化を知るのに役立った。伝票(2)は家庭でのADLを把握するのに役立った。また伝票(3)は来診時の酸素飽和度と脈拍数を経時的に把握するのに有用であった。患者は5割以上が自分で伝票を記載していた。特に伝票(3)に対して医師の評価が高かった。短時間の外来診療の中で、患者の状態を伝票形式で把握する方法は医師、看護婦、患者のニーズを満たす優れた方法である。 |
受付番号:P078