第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号： B25
当院で経験した喀血症例の検討田川市立病院内科
○中川喜代子、池田秀樹
同放射線科 田代誠
北九州市立八幡病院放射線科 武田宏之
国立療養所川棚病院呼吸器科 川上健司
長崎大学熱研内科 大石和徳、永武毅
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[対 象] 平成9年4月～12年4月の3年間に田川市立病院内科にて、喀血のため気管支鏡を施行し出血が確認された19例について検討した。 [症 例] 男性12例、女性7例、年齢45歳～81歳、平均63.4歳 [基礎疾患] 気管支拡張症10例、肺結核後遺症9例、抗凝固療法中2例、胸腺癌1例、閉塞性動脈硬化症1例、なし2例 [出血量] 20ml/day以下7例, 20～100ml/day 5例, 100ml/day以上7例 [出血原因] 気管支拡張症9例、活動性肺結核3例、MAC症1例、肺癌・胸腺癌2例、肺結核後遺症1例、肺アスペルギールス症1例、肋骨腫瘍1例、不明1例 [治 療] 気管支動脈造影11例うち10例に塞栓術、保存的治療7例、手術2例 [転帰・治療効果] 再出血なし14例、再出血2例、不明3例（うち転院2例） [治療合併症] なし18例、後脊髄動脈塞栓による両下肢一過性不全麻痺1例 [まとめ] 当院で経験した19例の喀血に対して11例に血管造影を行い10例に対し動脈塞栓術を施行した。塞栓術は有効な治療法であった。 |
受付番号：P065