第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号： C12
気管支内腔に特異な伸展を認めたpulmonary leiomyomatous hamartomaの一例国立療養所川棚病院呼吸器科
○山領 豪、高木明子、池田 徹、川上健司
同 外科
本庄誠司、阿保貴章、大島 隆
長崎大学熱研内科
大石和徳、永武 毅
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症例は49歳、女性。平成５年に子宮筋腫摘出術の既往あり。平成11年10月の健康診断にて左下肺野に結節影を指摘され、当院紹介となった。自覚症状はまったく認めなかったが、胸部Ｘ線写真、胸部CTにて左S10に直径約1.5cm大の結節影を認め精査目的にて12月８日当科入院となった。気管支内視鏡にて左B10入口部直下にポリープ状の腫瘍の突出を認め、同部位の生検よりhamartomaの診断を得た。平成９年11月の胸部Ｘ線写真と比較し増大傾向にあり、末梢の閉塞性肺炎の危険性も高く、当院外科にて平成12年２月22日左肺底区域切除術が施行された。腫瘍は正常組織と明瞭に境界され、一部が気管支腔を鋳型として樹枝状に伸展していた。その組織診断はleiomyomatous hamartomaであった。 この様な特異な伸展を認めることは稀であり、若干の文献的考察を加え報告する。 |
受付番号：P047