第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号: D03
睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動異常症、及びRestless legs syndromeの関係の検討睡眠呼吸センター福岡浦添クリニック
○山口祐司、名嘉村 博
[目的] 周期性四肢運動異常症(PLMS)及びRestless legs syndrome(RLS)は不眠を主症状とした疾患であり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)との密接な関連が報告されている。今回、SASとPLMS及びRLSの関連を明らかにする目的で、福岡睡眠呼吸センターにおけるSAS, PLMS, 及びRLSの関係を検討した。 [方法] 2000年 1月(開院)~ 3 月に施行した睡眠ポリグラフ検査 (PSG) 症例 173例(CPAPのtitration 症例は除く)を対象にした。 [結果] (1)無呼吸・低換気指数(AHI)>5は73% (127例), PLM index >5は16% (28例)であった。(2) AHI>5 かつ PLM index>5は9.8%(17例)であった。(3) pure PLMS (AHI <5, PLM index >5) 症例は 6.4% (11 例)であった。 (4) PLMSとRLSの比較では、PLMSは男性21人、女性7人で平均年齢 54.7 + 12.8 。一方、RLSは男性2人、女性6人で平均年齢は 66.9 + 16.5であった。 [結論] 睡眠呼吸障害患者の診療においては、無呼吸だけでなく、PLMSやRLS合併の診断が重要であると考えられる。また、RLSはPLMSに比して高齢の女性に多い傾向が示唆された。 |
受付番号:P023