第44回日本呼吸器学会九州地方会一般演題抄録
演題番号: B29
国立療養所における在宅酸素療法症例国立療養所中央研究「呼吸不全」研究会
○池田東吾、犬塚 悟、相澤久道、永田忍彦
田中拓夫、福島一雄、伊井敏彦、苑田文成
宮城 茂、川城丈夫
国立療養所中央研究「呼吸不全」研究会では1998年7月から在宅酸素療法新規開始症例の登録を行っている。国立病院・療養所には HOSPnet と称するイントラネットがあるので、この中にホームページ (http://w3.hosp.go.jp/~rfsg/) を置き、この共同研究の進行状況が随時参照できるようにした。2000年4月末までの登録総数は 574例であり、この内九州管内の国立療養所の症例が 217例(38%)を占めている。原疾患の内訳は肺気腫 159例 (28%)、肺結核後遺症 154例 (27%)、悪性腫瘍 85例 (15%)、肺線維症 60例 (10%)であった。施設間での差異もみられるが、国立療養所ではまだ肺結核後遺症がかなりの割合を占めている。 対象症例の変化や、疾患・病態・治療別の経過などを知る上でこのような多施設共同研究の長期的継続が望まれる。 |
受付番号:P016