性と健康を考える女性専門家の会HP

書籍紹介

みんなの女性外来シリーズ『イライラ・落ち込みが激しいときの本』

対馬ルリ子総監修 小学館 1,000 円+税
イライラ・落ち込みが激しいときの本
腹痛・便秘がつらいときの本

「心の不調のせいで生活の満足度が7 割以下に落ちていると感じたら、専門家に頼って!」この基準を知るだけで、不安定な心を抱え一人で悩んでいる女性は救われると思います。抑えられないイライラ、くよくよしてうつな気分…どちらも、どうしようもないとあきらめている女性のなんと多いことか。本書は若い女性のために、11 人もの医師や専門家が不調解消のアドバイスをするシリーズの新刊。イライラ・落ち込みの原因チェックからその深刻度、病院での診察・治療やカウンセリングの様子まで、まるで友人から相談を受けた時のように親身な言葉で語られています。食事や呼吸法、アロマなどセルフケア法も満載。同シリーズからは『腹痛・便秘がつらいときの本』も同時刊行。(小澤洋美)

ずぼらちゃんの美肌バイブル

松村圭子著 進藤やす子イラスト ソフトバンク クリエイティブ 1,300 円+税
女性ホルモンでキレイになる! ずぼらちゃんの美肌バイブル

妊娠・出産をつかさどると同時に、女性の心とからだから肌の状態にまで影響を与える「女性ホルモン」。バランスよく働いていれば、女性は美しく活発に過ごすことができるものの、現代の女性は生活も不規則になりがちでストレスフル、ホルモンバランスも乱れがち。そこで、「女性ホルモン」をキーワードに、月経周期のしくみと心・からだ・肌の変化を、わかりやすくマンガを交えて解説し、「ずぼらちゃん」でも無理をしないで続けられる、「きれい」と「元気」のための日常ケアを伝授。(松村圭子)

女性泌尿器科専門医が教える 自分で治す!尿トラブル

関口由紀著 主婦の友社 1,100 円+税
女性泌尿器科専門医が教える 自分で治す!尿トラブル

 ステップ1 で、“がまん” から“自分で治す” にモード変換。ステップ2で、セルフチェックで腹圧性尿失禁、過活動膀胱、骨盤臓器脱、間質性膀胱炎を含む慢性骨盤部痛症候群、夜間頻尿などのそれぞれの女性泌尿器科疾患の可能性がないかどうかをチェック。ステップ3で、それぞれの原因を解明。ステップ4では、トレーニングや、食事などのセルフマネジメントの方法を詳しく説明している。ステップ5で、最新のクリニックで処方される薬や、骨盤底障害ケアグッズの情報を発信。最後にTVT・TOT・IVS・TVM・TFS 等の最新の骨盤底障害のメッシュ手術を歴史的な流れにそって説明している。患者だけでなく、女性医療従事者には、女性泌尿器疾患の基礎知識として読んで欲しい一冊。(関口由紀)

生きる知恵としての性教育-性と生殖の健康と権利から考える-

松本清一著 自由企画・出版 1,800 円+税
生きる知恵としての性教育-性と生殖の健康と権利から考える-

 古くて新しいものに人権問題が挙げられる。この本は「性教育」を人権教育の一環として捉え、性教育が女性の人権問題と不可分であることを提示している。ここに収められた、国際家族計画連盟のIPPF 憲章を筆頭とする、「性と生殖の健康と権利」を求める代表的な国際文書を読むと、性教育バッシングなるものは時代錯誤であるだけでなく、グローバルスタンダードからもかけ離れていることが分かる。松本先生は、日本の女性保健、母子保健の草分けとして戦後を一筋に生きてこられ、性教育の礎を築いた方である。ウーマンリブやフェミニズムといった女性の自由を求める運動が、先生の大きなお仕事とつながっていることも、この本から伝わってくる。性教育について原点から考えるとき、欠かすことの出来ない資料となる本だと思う。(佐藤滋子)

性の貧困と希望としての性教育

浅井春夫・杉田聡・村瀬幸浩編著 十月舍 1,700 円+税
性の貧困と希望としての性教育

“わが子誉め” がひんしゅくを買う振る舞いなのを承知で、まず「この本は面白い!」です。 性教育の本というとだいたい医学・生理学が基調です。しかし、この本はアダルトビデオ、メディア・ケータイのリアルな実態、恋愛やセックスの現状やあり方など、子ども・青年たちの現実の「性の貧困」を正面から論じたもの。しかもあるべき道(希望)を指し示すという点でユニークであり、性教育の実践・研究を一段レベルアップさせる本です。 10 人の執筆者(私を含む)がそれぞれ個性的、しかも歯切れよい論理展開が魅力的で傍線を引きながら読み切りました。かく言う私は“エロスコミュニケーションのゆくえ” を書きましたが、面白いです。これ、子誉めならぬ自惚れです。(村瀬幸浩)

ただいま乳房再建中!.乳がん治療のもう一つの選択肢

川野すみれ・絵と文 土井卓子・解説 学習研究社 1,800 円+税
ただいま乳房再建中!.乳がん治療のもう一つの選択肢

 1人のイラストレーターが「乳がん」そして「乳房切除」の宣告を受け、セカンドオピニオンを求めた先で乳腺外科の女医と出会った。この出会いから生み出された本書は、患者の視点から見た医療の有り様をプロのイラストを通してまさに「視覚的」に伝え、日々の入院生活のなかで不安や希望に揺れ動く胸のうちを垣間見せてくれる。と同時に、そうした自然な姿に対する執刀医としての控えめな見守りが、乳がんとその治療に対する必要にしてかつ十分な解説に結実した。本書は、告知を受け、我が身の治療方法の選択を“インフォームドコンセント”としてあずけられた乳がん患者たちにとって、その自己決定を支え、最良の選択を導く一助となるだろう。(鈴木敏行)

後悔しない歯科矯正

増田美加著・日本矯正歯科協会監修 小学館101 新書 700 円+税
後悔しない歯科矯正

 ご存じでしょうか? 日本では、経験や専門研修の有無にかかわらず、歯科医師であればだれでも、歯科矯正の看板をかかげて矯正治療を行うことができるということを。その上、欧米では確立されている歯科矯正の専門研修制度、専門医や認定医の制度が、わが国では未確立なのです。にもかかわらず、現場では新しい治療法が次々と導入されています。歯科医師10 万人、歯科診療所はコンビニよりも多い7万軒。この中から、専門研修と治療経験を十分に重ねた信頼できる医師と、自分に最適な治療法を選ぶのは、至難の業。私たち患者側が正しい情報を入手することが難しい現状にあります。そこで、信頼できる矯正歯科医師と正しい治療法を見極めるポイントを、女性医療ジャーナリストとして取材に取材を重ねてまとめました。日本矯正歯科協会(JIO)に協力いただき、具体例とともに“患者目線” で執筆しています。(増田美加)

出産 ~産育習俗の歴史と伝承「男性産婆」~

板橋春夫著 社会評論社刊 2,000 円+税
出産 ~産育習俗の歴史と伝承「男性産婆」~

 フトしたことで、民俗学者である著者が、ふるさとでトリアゲジイサンと呼ばれる人がいたのを知ったのは2000 年のことです。すぐに前橋の粕川町込皆戸で調査するのですが、続いて新潟県湯沢町のトリアゲジイサンについての調査報告があることを教えられます。群馬の中谷さんは本職は馬喰で、偶然人間の出産に関わる事になったとも思われるのですが、もっと広く存在したのではないかとというのが調査をした結果です。しかし、1947 年公布の保助看法で、助産婦資格をとるための6 カ月以上の教育をする学校の入学資格に「女子」とあるために、警察の取り締まりが厳しくなり、急速にとりあげをやらなくなった、口にしなくなったという事情があったのではないかと著者は考えます。そこから、文化としての民俗学の研究が本質的に抱える問題(世間や研究者が興味を持たなかったり違法と判断するとなかったことになる)にも言及しています。(堀口貞夫)

女性をつくりかえるという思想 中東におけるフェミニズムと近代性

ライラ・アブー=ルゴト編著 後藤絵美、竹村和朗、千代崎未央、鳥山純子、宮原麻子訳 明石ライブラリー132 6,800 円+税
女性をつくりかえるという思想 中東におけるフェミニズムと近代性

『Remaking women』という原題のこの本は、中東の女性について1998 年に書かれている。エジプト、イラン、トルコにおける母、女性、そして近代性やフェミニズムに関する文化的考察がなされている。女性の問題は、母や女性性というものの矛盾や不合理性の相対化であると考えられるが、それに関して中東の近代化の中で女性を再構築し、歴史的な考察を試みた大変難解な書であり、600 頁近くの大著である。親しくしている盛岡の産婦人科医院を訪れた際に、かつて横浜で出産された元患者さんが、そこで二人目を出産しており、久しぶりに再会したときに、翻訳者の1 人である彼女に献本頂いた。人はどこで繋がるかわからないものである。この地球上のすべての母たちも、形は変われど同じような問題を抱えているに違いない。「どう生きるか」というテーマは、「どう生かされるか」と置き換えることもできるのだろう。人は置かれた環境で、最善と思われる生き方をするしかないのだから。(早乙女智子)

サステイナブルなものづくり

W. マクダナー・M. ブラウンガート著 岡山慶子・吉村英子監修 山本 聡・山崎正人訳 人間と歴史社 1,600 円+税
サステイナブルなものづくり

 W.MacDonough & M.Braungart によるCradle to Cradle は2002 年にアメリカで刊行され以来7 カ国で出版されています。少しでも早くこの本を日本に紹介したいとの思いから2006年4 月に入門書として日経新聞社から『ゆりかごからゆりかごへ入門』を出版いたしました。当時から翻訳をしたものを出したいと考えていましたが、このたびついに出版にいたりました。すばらしい翻訳者に出会えたこと、よき編集者に恵まれ丁寧な注釈と写真、図版を加えて7 カ国の本の中でも最もすばらしく読みやすいものとなったと自負しています。また、来年名古屋で開催される生物多様性条約第10 回締約国会議(COP10)の影響や最近の環境への配慮や経済動向の影響か、Cradle to Cradle が評価をされていることを随所で知ることができます。単なる環境保持のみならず生活の原則を私たちに問いかける本です。「すべての種、すべての子どもの未来のために」健やかな地球と社会を繋いでいくためにも、著者らの提案に眼と耳を傾けていただきたいと思います。(岡山慶子)

変えてゆく勇気 ~「性同一性障害」の私から

上川あや著 岩波新書 740 円 + 税
変えてゆく勇気 ~「性同一性障害」の私から

 幼児期から心と体の不一致、性同一性障害(GID)に悩む著者が両者の一致した女性に変身を遂げるまでの苦悩が書かれている。30 年の男生活から女へ突入の後、区会議員として社会問題解消に関わって行く。GID に対する関心は高まっているが問題は山積み。「一人一人の変えていく勇気」が社会を動かしていくという彼女の信念は、少数派の女性問題に関わる我々にも必要である。GID の法成立、行政への働きかけ、問題解決への詳細な手順の記載も我々の行動の参考になると思う。GID の家族も辛い。しかし、相互理解の得られた喜びも大きい。幼時期から違和感を持ち、苦しみ懐疑的な時、家族及び身近の助っ人として養護教諭の存在は大きい。子どもを取巻く多くの方々がGID とは何かと、この書を紐解いてくださることを願う。(堀口雅子)

うるおい美人になれる! ホルモン・ダイエット

対馬ルリ子・三浦天紗子共著 マガジンハウス 1,200 円+税
うるおい美人になれる! ホルモン・ダイエット

「30 代、40 代に入ってじわじわと太ってきた、やせにくくなった」という悩みを抱えている女性は多いでしょう。原因のひとつは各種ホルモンの低下。とりわけ、女らしい体型やうるおいの素である女性ホルモンと、筋肉の成長や脂質代謝に関わる成長ホルモンは、加齢につれて減っていきます。健康美に不可欠な2大ホルモンの活性化に着目したのが、対馬ルリ子医師と、その教えに従ってホルモンの重要性を研究中のホルマニア(ホルモン・マニアの略語)・三浦天紗子。この本で、簡単なエクササイズと食事法を軸にした、ホルモン分泌を高める生活習慣を提案します。メリハリボディや全身のうるおいを取り戻し、骨粗鬆症やアルツハイマーの予防にもなる、成熟していく世代のための新しいダイエット法!(三浦天紗子)

ギフテッド・チャイルド

門野晴子著 十月舎 1,800 円+税
ギフテッド・チャイルド

 71 歳の著者は、学校教育の問題・老人福祉等をテーマに活動しているノンフィクション作家。米国で生まれた3 歳違いの孫(兄・妹)が二人とも自閉症であったことから、「ばーば」は敏感な感覚、自分でコントロールできないためのパニック状態、他者に関心ない自分本位主義など全く未知の育児領域に踏み込み、戸惑いながらその発育に感動していく。米国に於ける発病要因の研究、早期発見・療養環境の整備、専門家養成と資金援助の手厚さを実感した著者は、日本の障がいをもつ人・子供と健常者の共存可能な社会、充実したサービス提供の早期実現を心から望んでいる。社会問題を手がけてきた車椅子の槇坪夛鶴子(まきつぼたづこ)監督による映画化が近々実現するという。本も映画も社会貢献大であろうと楽しみである。(堀口雅子)

ワークライフバランス~今日から変われる入門講座~

坂東眞理子・辰巳渚編著 朝日新書 740 円+税
ワークライフバランス~今日から変われる入門講座~

 この本は5 章で構成されています。第1 章は「暮らしを整える」(辰巳渚)、第2 章は「こころを整える」(内田恵理子)、第3 章は「からだを整える」(堀口雅子・荒木葉子)、第4 章は「考え方を整える」(岡山慶子)、第5 章は「働き方を整える」(坂東眞理子)です。本のきっかけとなったのは、世田谷区再チャレンジ学習支援協議会主催の「『就職する・チャレンジする』ひとを応援する学習プログラム」の構成を依頼されたことです。再就職するにあたり何が必要かを考えた時、いろいろなことを「整える」ことが必要だと気づきました。あわただしく暮らす中で考え方を整え、からだや心を整えることは再就職のためだけではなく働いている全ての人々にも必要なことであり、ワークライフバランスの基本です。整えて歩んでいる時、たとえささやかであっても、あなたの生活や行動が社会を変えていく力にもなり得ることを願っています。(岡山慶子)

男女で違うメタボとコレステロールの新常識

田中裕幸著 廣済堂出版 800 円+税
男女で違うメタボとコレステロールの新常識

 LDL コレステロール悪玉説が、日本人の一般常識として定着した感があります。ところが、著者は、自らの研究により、肥満、HDL コレステロールの低下、中性脂肪の上昇、血糖上昇などのメタボリスクをもたない女性のLDL コレステロールは、高くてもリスクにならないことを明らかにしています。一方、メタボについて、女性では、内臓脂肪面積100 平方cm に相当するウエストサイズ90cm 未満でもメタボの病態になりやすいことを紹介し、その背景に、n-6系不飽和脂肪酸の過剰摂取があることを指摘しています。現状の医療ビジネスの犠牲者とも言える日本人女性に真実を伝え、医療があるべき姿に近づくことが出来るよう、少しでも本書が役立つことを願っています。(田中裕幸)

夫婦で読むセックスの本

堀口貞夫・堀口雅子著 NHK出版生活人新書 735 円+税
夫婦で読むセックスの本

 夫婦の性生活にまつわる悩みはなかなか人に話しづらく、異性のからだについてわからないことが、混乱に拍車をかけます。縁あって一緒になったのに、いつのまにかすれ違ってしまう心とからだ。夫婦であることは、時として一人でいるより寂しいのかもしれません。すれ違いのポイントは、女性あるいは男性だけの視点では、なかなか見えてきません。そこを、産婦人科医として、セックスセラピストとして、そして夫婦の先輩として堀口貞夫・雅子夫妻が明快に語ったのが本書です。新婚さんから子育て真っ最中、シニア世代のご夫婦まで、人生のそれぞれのステージにおいてセクシュアリティをポジティブに受け止めるきっかけになれば、というのが著者お二人の願いです。(NHK出版 福田直子)

更年期を卒業した貴女に贈る「シルバーエイジの健康BOOK」

堀口雅子著 保健同人社 1,500円+税
更年期を卒業した貴女に贈る「シルバーエイジの健康BOOK」

 軽くあっさりと、更年期予備軍・更年期を漂っている女性たちに、「今の貴女は」、「これからの貴女は」と語りかけています。いまや老後というより、「私達のこれから出来ることは何」と張り切っている年齢層に対し「しかし、現実は」と変化するからだのお手入れ・整備の要点・豊かに老いるために日常気をつけることなどを示しています。口に出せない尿漏れ・ガス漏れや、膣の変化・性の悩みにも適切な治療があること。口の渇き・手の関節の痛み・腰痛など正しい診断を受けた後、我慢せず近代医学を活用すること。それには良い医療者をどのように見つけるかヒントをちょっと。でも、一番基本は、食・運動・休息かな?(堀口雅子)

思春期ってなんだろう

金子由美子著 岩波ジュニア新書 740円+税
思春期ってなんだろう

 中学生時代は男女とも、変化の大きい時である。からだは大人になる変化を自覚し、子どものままでいたい、でも大人になるのだという高揚感について行けず、不安・いらだちに揺れている。からだの変化に悩むのを見て、「なんでそんなことを」と大人は言う。しかし大人だって頭が薄くなったり、目尻のしわが気になるのをなんとか隠そうとするではないか。どう言葉にして伝えたらよいかわからなくて閉じこもってしまったり、爆発したり、悩んだりする子ども達を、見つめ、読み取り、行動する暖かいまなざしが全編にあふれている。いろいろな子ども達と出逢う学校での3年間だけでなく、子ども達のおかれた環境や卒業後の育ちまでを、教科を持った教師とは違った立場で見つめた養護教諭である著者の言葉は重い。この時期に大事なことを六つの章に分けてあるのもわかりやすい。子どもから大人に変わる時期を広い目で見ることを教えてくれる。東京都教育相談センターが2006年に行った中高生の実態調査で、自己肯定感が特に女生徒で低いという。産婦人科医としては気になるところである。(堀口貞夫)

新版 知っておきたい子宮の病気

上坊敏子著 新星出版社 1,200円+税
新版 知っておきたい子宮の病気

『新版 知っておきたい子宮の病気』を出しました。5年前に出した『知っておきたい子宮の病気』のリニューアル版です。5年間には、婦人科疾患の診断、治療、予防などについて大きな変化がありました。最新の情報を盛り込み、理解しやすいよう解説しました。一読した女性たちからは「読みやすくて、わかりやすい」という評価をいただき、本の売り上げも好調です。婦人科は病院の中でもっとも足を向けにくい科とされますが、女性であれば婦人科の病気と無縁ではいられません。女性たちには、子宮や卵巣の働きと病気を正しく理解し、子宮や卵巣に愛情を持ってほしいと思います。そのために本書が少しでも役立てば、著者としては最高の幸せです。(上坊敏子)

「ややこしい子」のママが元気になるための83の魔法

河原ノリエ著 洋泉社 1,500円+税
「ややこしい子」のママが元気になるための83の魔法

 ママのげんきが世界のしあわせ、ママのココロがハッピーでさえあれば、たいがいの困難は乗り越えられる。それは、4人の子どもをダラダラ産んで、小学生の母を18年間もやる羽目になってしまった私が唯一学んだことです。子育て論議はさかんですが、母なる性(さが)の闇の深さに、社会の眼差しはまだまだ届いておらず、相変わらず母親受難の時代は続きます。そのうえ、愛するわが子にちょっとしたややこしさがあると、周囲の冷たい視線に声をあげて泣き出したくなります。この本には、23週の極小未熟児の双子を抱え、自分自身もゲタ箱からポン酢の出てくるようなアタマのとっちらかった生活技術困難者の私が、暮らしやすい親子になるために実践していることを書いています。(河原ノリエ)

不妊予防のためのマニュアル

NPO法人日本不妊予防協会編 編集・財団法人母子衛生研究会 2,800円+税 
不妊予防のためのマニュアル

 どんなに不妊治療が進歩しても治療効率が100%ではない以上、不妊症は決してなくなることはありません。後天的な原因による不妊は、若い男女の生活習慣の意識改革によって予防が可能です。この度、生殖医学に造詣の深い専門家に依頼してご執筆いただき、「不妊予防のためのマニュアル」を上梓する運びとなりました。本書の目的は、医療関係者が一般の若い男女や不妊症の夫婦を対象として実施する、思春期教育、不妊相談、不妊学級や不妊予防相談にあたって、座右の書として不妊とは何か、不妊を予防するには如何にしたらよいかを、わかりやすく示すことであります。本書がわが国の不妊予防の指針となれば幸いです。(久保春海)

写真を見ながら学べるビジュアル版 新・体と健康シリーズ

思春期に多いダイエット障害

鈴木眞理著

もっと知りたい自分の体思春期の月経

堀口雅子監著 板津寿美江・江角二三子・鈴木幸子著 少年写真新聞社 各1,900円+税
思春期に多いダイエット障害
もっと知りたい自分の体思春期の月経

 メディアでは「やせていることが美しいこと」というメッセージが繰り返し流される。若い頃ダイエットに熱中し、ダイエットに肯定的な女性たちが思春期の健康への正しい理解のないまま母親となり、娘に同じ価値観を伝える。学校では教室での人間関係に心を砕き、放課後は塾や習い事の過密スケジュール。思春期の少女の心と体は、これまでになく、太ることへの恐怖感やストレス、摂食障害、月経異常などの危険に直面させられている時代だと言えるでしょう。写真とイラストをふんだんに使った本シリーズは、少女たち自身が自分の体に関心を持ち、健康の大切さに目を向けるきっかけとして、思春期外来や学校の保健室で大いに役立つアイテムです。(長田真紀子)

プレ更年期からの女性ホルモン塾

対馬ルリ子・吉川千明著 小学館 1,400円+税
プレ更年期からの女性ホルモン塾

 アンチエイジングが当たり前になり、更年期をどう過ごすかがこんなに話題になる時代がやってくるとは! 本書は、今を生きるプレ更年期から更年期の女性たちが求めている“いつも元気、ずっとキレイ”でいるために、女性ホルモンをパワーUPさせる方法とアイテムを紹介する実用書です。イライラする、むくむ、疲れやすい、肌がかゆい、トイレが近いetc.…などのさまざまな不調を「粘膜ヨワヨワタイプ」「心イライラタイプ」「自律神経ドキドキタイプ」などの6タイプに分け、それぞれに有効な解消法を提案しています。更年期のホルモン補充療法(HRT)について一般女性向けに、わかりやすく詳しく解説した本は初めてです。他にもプレ更年期からの漢方、アロマテラピー、エクササイズ、食事、スキンケアなどについて、具体的なハウツーを丁寧に紹介しています。「元気と美しさの源、女性ホルモンについての理解を深めて、“ウェルエイジング”をめざしましょう」をコンセプトに編集。大好評のロングセラー『キレイな[からだ・心・肌] 女性ホルモン塾』の続編です。(増田美加)

思春期の性

岩室紳也著 大修館書店 1,600 円+税 
思春期の性

 大人たちは思春期の性について、いま、何を、どう伝えているでしょうか。岩室紳也が若者たちに正確な情報、科学的な知識を教えようとしていた時、若者たちは「そんなことはわかっている。偉そうな説教やスローガンはやめて」と反応し、聞く耳を持ってもらえませんでした。しかし、自分自身の、そして多くの人たちの経験を題材にしつつ、性の問題にとどまらず、いまの若者が直面している「コミュニケーション能力の低下」にスポットを当てて話すと、若者たちは真剣に聴き、相談も数多く寄せられるようになりました。本著では希薄化した人と人との関係性を再構築するためにも、性をどうとらえ、いま、何を、どう伝えればよいのかを紹介しています。(岩室紳也)

あなたらしい不妊治療のために カウンセラーと経験者からのメッセージ

森明子、浜崎京子、まさのあつこ編 保健同人社 1,500円+税
あなたらしい不妊治療のために カウンセラーと経験者からのメッセージ

 不妊という問題は、通院を始めれば解決するものでも、治療を終えれば完結するものでもありません。不妊の当事者や看護職、研究者など女性のネットワークから生まれた本書は、医師が著した不妊本ではなく、不妊の患者さんに寄り添う立場から書かれました。それは、不妊カウンセラー、不妊治療を体験した10人、看護職たちです。こうした立場からの、さまざまなアドバイスを集めました。つらくなったときの対処、職場でのふるまい方など心理的な問題と、病院の選び方や健康保険適用の範囲といった実用的な知識、双方の情報が満載です。患者さんだけでなく、不妊ケアに携わる専門職の方にも役立つ一冊です。(横井むつみ)

ゆっくりきっぱりお母さんになる

堀口貞夫・金澤直子著 赤ちゃんとママ社 1,300円+税
ゆっくりきっぱりお母さんになる

 妊娠出産子育てという、昔から繰り返されている「いのち」をつなぐ営みは、現在の社会の駆け回るような速さの時間とは違って、ゆっくりとした時間軸の上の動きのように思います。この“ゆっくり”を意識することで、いのちを産み出す自然の力の大きさ、それに対する信頼感を培ってくれます。それでも初めての出産育児を控えて、いろいろな心配や不安がわいてきます。インターネットのクローズドなコミュニティに書き込まれたことに応える即時性が、従来のこの種の本にない身近さを感じさせてくれます。最近、問題になることの多い周産期医療についても「何故か、どうするか」について書きました。(堀口貞夫)

いのちを産む

大野明子著 学習研究社 2,600円+税
いのちを産む

 『分娩台よさようなら』『選ばないことを選ぶ』を書いた著者が、いのちを産み育てることをみんなが心から喜べるものとするために、自らの過酷な体験を繰り返さないようにと、取り組んだ穏やかなお産の数々を美しい写真で紹介する。そして、それが叶わなくなるかもしれない出産環境の置かれた現状を豊富なデータで描き出している。母と子の安全という意味で、先進諸国の中でも第一グループに属していた我が国の周産期医療が、その安全を維持出来るかという瀬戸際に来ている。今出来る所から手をうたなければならない。安全だけではなく、父と母と子が優しさにつつまれた場にいられるように。お産に携わる産科医と助産師、産む人とその家族、環境を整える役割を持った行政、すべての人に読んで欲しい本である。(堀口貞夫)

カラダと気持ち シングル版

日本性科学会 セクシュアリティ研究会編著 三五館 2,200円+税
カラダと気持ち シングル版

 40歳以上の単身者に60問にわたるセクシュアリティの調査票への協力を依頼する、それだけでも大変な労力を要した!その調査結果をもとにまとめたものです。中高年シングルの性意識は?交際相手は?結婚願望は?性生活は?等々、データをもとに分析しました。女性は更年期以降も、恋愛関係では性的な活発さを保持できる等々、興味深い発見もあります。ハイライトは個々の回答、自由記述欄への記載を生かした事例編。結婚歴、交際相手の有無、年代が異なる男女39人を取り上げ、多様なセクシュアリティの有り様を示しました。本著には中高年男女が豊かなセックスライフを持つためのヒントがたくさんあります。配偶者間の性調査結果をまとめた『カラダと気持ち』と併せて読んでいただけると幸いです。(荒木乳根子)

子どもの性的発達論【入門】

浅井春夫著 十月舍 1,700円+税
子どもの性的発達論【入門】

 我が国では性に関する情報は満ちあふれ、何歳であっても様々な情報を目にすることが出来る。しかし希望を持って、いのちをつなぎ、育てて行くのに必要な情報が伝えられることが少ない。それを目指した教師たちの試みは『子どもの発達段階を無視した、過激な性教育』として非難され、バッシングを受けた。本書はそれに答える形で、「人間の性的発達」を支え他人との繋がりを育てるのに障害となっている「自分を肯定する気持ちの低さ」をどう乗り越えるかという課題を論じている。今取り組まなければならないのが、多くの日本男性が、成育の過程で作られている性別による差の歪みから解放されることであるのは確かである。特に5、6年前から激しさを増した「過激な性教育」バッシングに対抗することを意識すれば、やむを得ないことだが、その経過がそして本質が何であったかについての記述が詳し過ぎたきらいがある。しかし、それを理解した上でこそ、第八章の「性的発達を踏まえた性教育プログラムの提案」が効果的に活かされてくると思われる。(堀口貞夫)

患者体験に学ぶ 乳がんの看護

竹内登美子著 手記提供:嶋田君枝 すぴか書房 2,100円+税
患者体験に学ぶ 乳がんの看護

 乳がんを告げられて10年余の患者体験を克明に綴った手記を、看護の貴重な教材と受けとめた著者により、若いナースや学生に講義するようにていねいに解説された本です。治療を受ける中で強いられている患者の体験を虚心に受けとめた著者が、看護師にできること、ケアとして目ざすべきことを説いています。このようなナースが寄り添ってくれたら患者はどんなに支えられることでしょう。医学知識と最新情報の説明もわかりやすく、同世代(50代後半)の患者と看護師のコラボレーションにより、一般読者にも共感できる内容となりました。患者の方々だけでなく、乳がん罹患率(20人に1人)を考えると、いつ患者になるかもしれない私たちにも、必読書と思える一冊です。(宇津木理恵子)

自分を知る6つのキャラ

吉野一枝・田中剛太共著 小学館 1,300円+税
自分を知る6つのキャラ

「どうしてあの人とはうまくいかないのだろう」と悩んだことはありませんか? 外来で患者さんと接していても人間関係のストレスで体調を崩してしまう人が多くみられます。会社で上司や同僚とうまくいかない、パートナーとうまくいかない、などです。この解決法として有効なのがPCM(プロセスコミュニケーションモデル)です。約40年前にアメリカの行動心理学者ティビー・ケーラー博士により考案されました。人のパーソナリティを6つに分類し、6階建ての建物に例えて心の状態をわかりやすく視覚化します。自分を知り、相手を知ることでコミュニケーションのミスをできるだけなくし、またストレスに陥ったときの対処法もわかるというものです。本書はこのPCMの紹介本です。コミュニケーションとは「何を伝えるか」より「どうやって伝えるか」が重要なのだ、ということをおわかりいただければと思います。(吉野一枝)

揺らぐ性・変わる医療~ケアとセクシュアリティを読み直す

根村直美編著 明石書店 2,800円+税
揺らぐ性・変わる医療~ケアとセクシュアリティを読み直す

 本書はお茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」の一環として行われた研究の成果をまとめたもので、シリーズ「健康とジェンダー」の第4巻となります。看護学・社会学・哲学など異なる領域の研究者が集まり、ジェンダーの視点を取り入れつつ、<ケア>と<セクシュアリティ>という保健医療領域におけるキー概念について、学際的に再検討することで生まれた本です。収められている8本の論文の題材は実に多彩ですが、いずれも「医療者/患者」「女/男」といった、自明視されがちな二項対立を問い直すという姿勢を共有しています。本書の専門性の壁を越えた議論を、会員の皆様の専門領域で活用していただけたら幸いです。(佐藤(佐久間)りか)

娘たちの性@思春期外来

家坂清子著 NHK出版 700円+税
娘たちの性@思春期外来

 産婦人科医になって30余年。この道を選択した人生に悔いを感じたことはありません。「性をめぐって理不尽な立場に置かれやすい女のためにこそ、働きたい」という明確な動機は、常に私の原点にありました。しかし今、医師としての晩年に近づきつつある私が目にしているのは、後輩世代の娘たちが陥っている窮状です。無防備なまま性産業の供給者とされ、「君たちこそが性の主役」とおだてられ、煽られ、気がつけば性感染症と中絶のただ中に置かれている。それはあまりにも痛ましい姿でした。「娘たちが危ない」。この本は、その現実の姿をデータを基に表したものです。思春期外来で出会う彼らから浮かび上がる警告があるならば、これを臨床現場からの還元として広く社会に、家庭に、子を抱く親たちに伝えて行かねばならないと考えています。(家坂清子)

助産師と産む

河合蘭著 岩波ブックレット 480円+税
助産師と産む

 静かな、しかし過激なタイトルである。助産師と、の「と」が効いている。医師でもない、夫でもない、私と助産師。お産が自然に、順調に進んでいれば、あとは添え物でいい。自分らしいお産をするには、さりげなく、かつしっかり支えてくれる助産師の力がどれほど心強いかは、様々なお産の話を丁寧に聞き込んでいけばわかる。助産の本質が理解されない医療界に対する怒りがにじみ出ているように思ったのは私だけだろうか。河合さんは他人のことをとても思いやる人である。この本に込めた思いが多くの人に通じますように。看護師内診問題など、話題満載である。助産師と産みたい人も、そうでない人も、まずはじっくりと目を通してもらいたい。(早乙女智子)

がん患者の幸せな性:あなたとパートナーのために 新装版

アメリカがん協会編 高橋都・針間克己訳 春秋社 2,000円+税
がん患者の幸せな性:あなたとパートナーのために 新装版

 本書は、2002年に出版された旧版の付録部分を一新した新装版です。原版はアメリカがん協会から"Sexuality & Cancer: For the Man / Woman Who Has Cancer and His / Her Partner"というタイトルで出版されており、同協会のホームページから読むこともできます。2002年の出版時、本書は多くのメディアにとりあげられ、がん患者やパートナーのセクシュアリティが注目されるきっかけをつくりました。その後一旦品切れとなりましたが、患者や医療者の声に推されて復刊になったことは大変喜ばしい限りです。今回の新装版では、セックスカウンセリング機関やがん患者会の連絡先、がんと性の関連書籍、特集雑誌、無料小冊子などの情報も収載し、患者・家族・医療者にそれぞれ活用していただくことを目指しました。日常の診察やカウンセリングなどに役立ていただければ幸いです。( 高橋都)

女たちのすごいマーケティング 13の法則

岡山慶子・斉藤弘子著 中経出版 1,300円+税
女たちのすごいマーケティング 13の法則

 あなたの意図は明確ですか。常に革新的ですか。繰り返しの努力をしていますか。次の世代への責任を感じていますか。近年、欧米で注目されている「サステイナブル・ビジネス」。これは、“持続的に自然のめぐりに合わせ、自然と共に生きていく感覚”を根幹にしたビジネスです。この世代を超えて循環していく感覚は、何より「命をつないでいく女性」こそが感覚的に知っているもの。本書は、そうした女性らしい感覚を根幹に生まれ、13のマーケティング法則としてまとめました。豊富な事例で、新しい時代に求められるサービスがわかりやすく理解できることでしょう。この感覚は『性と健康を考える女性専門家の会』によって育てられた感性でもあります。本書の中では、会にも言及しております。お読みになって頂ければ幸いです。(岡山慶子)

「いのちの授業」をもう一度

山田泉著 高文研 1,800円+税
「いのちの授業」をもう一度

 型破りの養護教諭が山里の中学校で、子供達に親・教師と戦い或いは味方につけつつ、生と性の学習の大切さを伝えている。11年間、友人・知人に送り続けた『山ちゃんの保健室便り』はハチャメチャ面白く、本書の全半を占める。しかし、今から7年前、彼女は乳がんの闘病生活に入る。その後、再び接した子どもたちの生き方に疑問を感じた彼女は、自らのがん体験をぶっつけ、「今のままの生き方でいいのか!」と迫り、ホスピスから生還したがん患者さんやハンセン病回復者の女性等などを演者として迎えながら再び生きることを伝えていく。この書は、がん患者として生と死の狭間を生きている一女性の心の叫びとしてもかみしめていただきたい。(堀口雅子)

マンモグラフィってなに?

美奈川由紀著 日本評論社 1,600円+税
マンモグラフィってなに?

 現在マンモグラフィという言葉自体は多くの人の知るところとなったが、実際マンモグラフィを受ける人は、残念ながらまだ決して多いとは言えない。早期発見すれば命も乳房も救えるというのに、正しい知識を持たないために、検診・受診をためらっている人が多いからである。看護師の経験を持ち、少年問題、教育、外国人問題、女性問題と幅広く取り組んで来られたジャーナリストである著者が、1.乳がんという病気について、2.マンモグラフィとは、3.乳がんを取り巻く社会の動き、4.乳がんをめぐる裁判の四章にわたって、時間をかけて取材してあらわしたものが本書である。数多くの参考文献も紹介されており、男性女性を問わず、乳がんが気になるあなたに、レンブラントの「バテシバ」の表紙のこの本を是非読んでいただきたい。(野末悦子)

産む・産まない・産めない

松岡悦子編 講談社現代新書 720円+税
産む・産まない・産めない

 新書にもかかわらず、著者はなんと総勢15人! 歴史学・文化人類学・助産学などそれぞれが得意とする立場からみた「産む・産まない・産めない」にまつわるいろいろな話題がこの小さな本に詰まっています。データやメカニズムといったカタメの情報と、著者自らの思い、インタビューで聞き取った体験談といったやわらかい話がいい具合にブレンドされています。「産むにしろ産まないにしろ、そして産めない場合にも、みなさんが本当に自分らしい生き方を見つけてくださることを願っています。(中略)自分の求めるものを、しなやかにしたたかに、あせらず、あきらめず、少しずつ手に入れていってほしいと思います。」と著者の1人である大石時子会員がエールを送ってくれます。読む人に大きな視野と元気をくれるすてきな本です。(儀宝由希子)

娘に伝えたいティーンズの生理&からだ&ココロの本

対馬ルリ子・種部恭子・吉野一枝著 かもがわ出版 1,500円+税
娘に伝えたいティーンズの生理&からだ&ココロの本

 どんな、なりたい自分にもなれる!知識はそのための武器。自分のからだのことを知り、からだに対する表現や、性に関する言葉をきちんと身につけて、なりたい自分になることこそ、かっこいい!・・・私たち3人が、10代のころ大人の人にいってほしかったメッセージを伝える本として、この本は書かれました。生理のときにプールに入っていいの?キスで病気はうつるの?ちかんにあったらどうしたらいいの?なぜニキビができるの?なぜ太っちゃうの?イライラして自分がイヤになるのはなぜ?答えはこの本の裏表紙に書きました。それから、医師のプロフィールは、「私たちが10代だったとき・・・」という打ち明け話です。まず、お母さんたちにこの本を読んでいただけたらと思います。学び損ねた、もとティーンエイジャーズたちにも・・そして、もし「そうだったのか!」と思うことがあったら、ぜひそっと娘さんや後輩たちにも教えてあげていただきたいです。(対馬ルリ子)

自立クライシス――保健室からの思春期レポート

金子由美子著 岩波書店 1,700円+税
自立クライシス――保健室からの思春期レポート

 思春期の子どもたちは、大人に近づく心の変化にうろたえ、二次性徴による体の変化に戸惑い、親離れの心細さに震えながら、誰もが懸命に「自立」のための第一歩を踏み出そうとしています。自分らしい生き方を模索する彼ら彼女らの姿は美しく、哲学的です。しかし、今、子どもたちのおぼつかない足下を支える大地であるべき、学校、家庭、地域社会が揺れています。子どもを消費のターゲットにした巧みな罠も仕掛けられており、思春期の自立の危機によるトラブルが多発しています。翻弄される子ども、うろたえる親、信頼されない学校、その不協和音は全国的に広がっているようです。日々、思春期まっただ中の中学生と向きあっている保健室の教育臨床の視点から、等身大の子どもたちを見つめたこのレポートを通し、学校、家庭、地域の役割やその連携について考えていただければ幸いです。(金子由美子)

「ジェンダー論」の教え方ガイド

沼崎一郎著 フェミックス 1,200円+税 
「ジェンダー論」の教え方ガイド

 著者は文化人類学者であり自称「ただの男/夫/父」。ある女子大での「ジェンダー論」の取り組みの紹介である。女子学生が「世間や恋人に騙されず、自分を大切にできるよう」「自立」するよう熱く願い、学生自身に自らの男女の関係性を徹底的に振り返らせる。6年の試行錯誤から「緊急に必要なのは学生たちが性暴力被害者になることを防ぐための実用的な性教育」だと認識したという。そこで本会の「ビデオシリーズ避妊」が登場!このビデオのコンパクトな分かりやすさが貢献。彼のすごさは、暴力被害の支援組織にも参加し、相談に来る学生に即座の支援を提供していること。とにかく面白く、ユニークで、すぐに役立つ。教員ならもちろん、教員でなくても是非お勧めの本である。(成田伸)

魂萌え!の女たち

本岡典子 岩波書店 1,500円+税
魂萌え!の女たち

 拙著は、閉経、子供の独立、老親の介護や死、夫の定年、夫婦の不和など閉経後期に起きる喪失の危機を、生きる原動力へと転化させた「魂萌え!の女たち」を追ったノンフィクションです。取材には5年の歳月を要し、タイトルは桐野夏生さんの小説「魂萌え!」のテーマからヒントを得ました。

 人生に特別なドラマはありません。けれども、一人ひとりが心の奥に激しい魂を持ち、日々揺れ動く可能性に満ちた存在ではないでしょうか。だからこそ、たとえいくつになっても人は瑞々しく、人生も、夫婦も、またいつからでも始められる。そんな思いを込めて書き上げました。「人生の後半、一緒にいたい人は誰ですか?」この言葉に心が動いたら、ぜひ、手に取ってみて下さい。(本岡典子)

老いのヒント

野末悦子著 家の光協会 1,400円+税
老いのヒント

「老いのヒント」という本が出ました。出版社からこの本の出版について相談を受けた時、まだまだ自分は若いつもりなので、このようなテーマで書くのは早すぎる、辞退したいと思いました。けれど、もっと歳をとって、いざ書きたいと思った時には、脳の老化が進んで本を書くどころではなくなってしまうかもしれない。お声がかかった今がその時なのかもと、出版に同意したのですが、やっぱり恥ずかしい。そんな私のところへ読者の一人から勇気づけるお便りを頂きました。その方は私と同じように40代半ばで乳がんになり、今ではボランティアとしてコーラスの先生をしておられますが、「がんになることは恥でも何でもありません。」の言葉に励まされ、「元気が出る本ありがとうございました。」と書かれてあり、私が逆に元気を頂きました。読んで下さってありがとう。(野末悦子)

水俣胎児との約束

矢吹紀人著 大月書店 2,000円+税
水俣胎児との約束

 昨2006年の秋も深くなった頃、水俣の地で、長く水俣病の患者と向き合って来られた板井八重子医師から、ルポライターの矢吹紀人氏の書かれた『水俣 胎児との約束 医師・板井八重子が受けとったいのちのメッセージ』(大月書店刊)という本を贈って頂いた。今から20年前、多くの母親の聞き取り調査によって胎児性水俣病として生を受けた人々の背景に、流産死産があり、生まれえなかったいのちがあったことが明らかになった。このことに関する様々な事象について、矢吹氏が多年にわたって多方面で丹念に取材しまとめたもので、今なお全世界的に環境汚染が進む中で、水俣病患者と生まれえなかった胎児たちの悲劇を作ってしまうような過ちを私たちが再び起こさないためにも、是非この本を多くの心ある人々に届け、読んで頂きたい。(野末悦子)

女性の痛み女性のからだ~賢いライフスタイルを選ぶために

半場道子著 日本評論社 1,800円+税
女性の痛み女性のからだ~賢いライフスタイルを選ぶために

 著者の半場道子先生は、難治性疼痛研究の第一人者で、「痛みへの挑戦」「痛みのサイエンス」 などの著書もある分子神経生物学者である。この本は、研究者として痛みの性差や女性の痛み の特徴について広い視野から概説~メカニズムを詳説しながら、新しい生き方を選択しようと している現代女性に、熱いエールを送っている。寿命がのび、少産少死でライフスタイルが激 変し、その結果、太古の生殖機能と現代生活のはざまで子宮内膜症、乳がん、子宮がん、片頭 痛などさまざまな痛みに悩まされることになった現代女性の痛みを見据え、疼痛緩和に劇的に 役立つ経口避妊薬ピルの薬理作用についても詳しく紹介している。女性のさまざまな痛みに向 き合う医師、看護師、助産師、薬剤師ばかりでなく、内膜症やがんの当事者、月経痛に悩む女 性たちにもぜひ読んでいただきたい意欲作である。(対馬ルリ子)

助産婦マサエの生涯

樋口正俊著 悠飛社 1,200円+税
助産婦マサエの生涯

 助産婦マサエこと樋口マサエ氏は、大正3年(1914)生まれ。結婚後に産婆学校に通って21歳 の時に助産婦になります。夫を追って満州に渡り、敗戦後は避難民として北朝鮮で過ごすことを 余儀なくされ、その後やっとの思いで帰国します。どんな状況下でも助産婦としての働きがその 土地の人々の信頼を集め、また彼女と子ども達の生活を支えました。帰国後も79歳まで現役で働 き、生涯で7,000例を超える出産に立ち会っています。マサエが助産婦になった年に誕生し、彼 女とともに命からがら北朝鮮から帰国した長男の正俊氏がこの本の著者です。マサエの志とそれ を継承すべく自らも産婦人科医になった正俊氏の真摯な姿勢に感銘を受けるとともに、あとに続 く者として背筋がピンと伸びます。ちなみに当会の鈴木幸子会員は、学生の時にこの正俊氏のク リニックで実習し、マサエ氏に連れられて産褥の家庭訪問をしたそうです。人のつながりを感じ ます。(儀宝由希子)

女性白書2006

日本婦人団体連合会編 ホルプ出版 3,200円+税
女性白書2006

 本書は、日本婦人団体連合会が毎年出版しているもので、2006年版は「格差社会と女性」とい う表題であった。堀口先生への依頼であったが、産業医として一筆書くように、と先生より仰 せつかり、厚生労働省、女性労働協会、日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会の調査をもとに 現状と今後の課題を記載した。約30名の方々がそれぞれの立場・専門性から急激に進んできた我 が国での格差と女性の問題を論じている。弱肉強食型、優勝劣敗型の二重構造で格差は広がっ ており、将来に対する不安・不満・不信から疲労・虚無感が重なり、心身の健康度は低くなって いる。リプロダクティブヘルス・ライツおよびジェンダーの後退も危惧されており、当会の活動 がますます重要であることを認識させられた。(荒木葉子)

未妊~「産む」と決められない

河合蘭著 NHK出版 735円(税込)
未妊~「産む」と決められない

「未病」とは発病する前の状態をいい、既病(きびょう;病気)とは既に発病したことをいう (「聖人は未病を治す」黄帝内経)。では「未妊」とは? 妊娠しないと決めてもいないし、不妊と診断された訳でもない、妊娠する気はあるが、未だ妊 娠はしていない状態。その中でも「何時妊娠するかを決めかねている状態」であると著者は言う。 しゃべりやまない頭が(脳が)産ませてくれないと、まさに適確に言い当てている。これが可能 になったのは、有効性の高い避妊法が誕生したからである。ここの所は自分の意志で自由にでき るが、年齢的に産めない時期が来るのが、未妊が抱える大きな悩みである。「何を悩む。産めば 良いじゃないか」「後は何とかなるさ」というのは、オジンの発想である。なぜか? 著者は未 妊まっただなかの人を訪れてそれを明らかにしていく。そこには単に子どもを育て難い環境だけ ではない、セクシュアリティやジェンダーの問題が存在することを描き出している。この書名か ら受けるより深い。 男達が、もっと違った働き方をしていたら、未妊派の人達は産むと決めたのではないか。「少 子化」はそれが判らない男の責任である。(堀口貞夫)

美人のハッピーサイクル

ウィスパーハッピーサイクル研究所編著 小学館 1,260円(税込)
美人のハッピーサイクル

 女性のライフステージにおいて「生涯の健康」や「どのような人生を選択するか」を左右す る大事な時期にいる女性に、自分の身体についてもっと知り関心を持ってほしいと願い、様々 な活動を続けているP&Gウィスパーが(社)日本産科婦人科学会と(社)日本産婦人科医会の 協力を得て完成させた本。20代前半の女性をターゲット読者として設定し、女性の「キレイ」 に大きく関わるカラダのサイクルや女性ホルモンのことが、わかりやすく書かれています。月 経周期に関係して起こる不調にも、産婦人科医が回答。「産婦人科に行くのはちょっと…」と ためらう女性たちの背中を押す1冊。マンガも盛り込まれ、クリニックの待合室などでも気軽 に読めるところもポイントです。(三木依子)

新版 人間と性の教育 全6巻

大月書店 各2,000円+税
新版 人間と性の教育

「科学と人権、自立と共生の性教育」をスローガンに活動してきた“人間と性”教育研究協議会 が25周年を記念して10年ぶりに出版した6冊のシリーズ本です。包括的な性教育の研究や実践活 動をしてきた教師・医師・助産師・保健師その他多くの研究者がその実践内容を紹介していま す。性教育は学校現場だけでは、限界がきています。性を「教育」だけではなく「健康」と捉え て医療界その他幅広い分野とのネットワーク作りに役立ち、どこでもだれでも性教育に取り組め る性教育のバイブル本です。1巻「性教育のあり方・展望」2巻「性教育のネットワークQ&A」3 巻「いのちとからだ・健康の学習」(小学校)4巻「変化するからだと心の学習」(中学校)5巻 「性と生の主体者としての学習」(高校)6巻「人間発達と性を育む」(障がい児・者)(小田洋美)

わたしのカラダって、ヘンなの!?─20歳のビキニクリニック

板津寿美江・神崎貴子監修 セブン&アイ出版 780円(税込)
わたしのカラダって、ヘンなの!?─20歳のビキニクリニック

 オンナのコが10人いれば、月経の悩みも10通り。みんながそれぞれ「これってヘン?」と気に している素朴な性の悩みと不安に答えてみた一冊です。 イラストが多く読みやすいように工夫しています。メディカルセラピスト・スポーツアロマト レーナー・鍼灸師・マッサージ師の神崎貴子先生のオンナのコの大敵「冷え」に対する―カラダ をあたためて生理を楽にするDaily Care & Diet―も目からうろこの対策がのっていてとても役 に立ちます。この本を読んで自分の性を知り、もっと自分を大切にするきっかけになってくれた らうれしいと思っています。(板津寿美江)

季刊SEXUALITY

“人間と性”教育研究協議会企画編集 エイデル研究所 1,500円(税込)
季刊SEXUALITY

 ヒトにとって最も重要なテーマ“性と生”を扱う、日本で唯一の総合情報誌です。最近の性教育・ジェンダーバッシングの中、真摯なアプローチを試みています。“性と生”に関わる教育関係者、医療関係者、その他いろいろな専門の方々と全国各地の情報を結ぶ“ネットワーク誌”で、幅広い角度から“性”について考え、語ることの楽しさを社会に伝えていっています。創刊から6年。現在26号になりました。今までの各号のテーマは「性と生のデータ」「性教育実践」「性被害に挑む」「あなたの隣のエイズ・性感染症」「10代の妊娠・出産の“いま”」など幅広い内容があります。本会会員の方々も多数執筆されています。年に5回の発行ですが、手元に届くのが楽しみな1冊です。(小田洋美)

乳がんの人のためのレシピ

福田護・岡山慶子・加藤奈弥著 乳がんとニュートリション研究会編 法研 1,470円(税込)
乳がんの人のためのレシピ

 日本のどこかで、毎日だれかが乳がんですよと告げられ、何で私が乳がんになったの、がん家系でもないのに、食習慣が悪かったのかしらと悩んでいることでしょう。そんな時、相談にのってくれる人もなく、何を食べたらいいのか本を読んでも回答がないという心細さに出口のない暗闇の中で苦しんでいるあなた、ここにその回答があります。「おいしく食べて、元気に生きよう」と三人の専門家が呼びかけています。28年前に乳がんと出会った私も、あの時この本があったらなあと強く思っている一人です。この本のタイトルは乳がんの人のためのレシピとなっていますが、実は健康でありたいと願う、すべての人のための本です。長く待たれたおすすめの逸品!(野末悦子)

ピア・エデュケーションでエッチ・愛・カラダ ─若者による若者のための性教育─

劔陽子著 明石書店 1,700円+税
ピア・エデュケーションでエッチ・愛・カラダ ─若者による若者のための性教育─

 エイズ対策や若者の望まない妊娠対策として、世界各国で広く取り組まれている若者によるピア・エデュケーション。日本でも、取り組むグループが増えてきているようです。筆者は医学部の公衆衛生学実習の中で5年間、学生たちとピア・エデュケーション活動をしてきました。取り組みの経緯やピア・エデュケーターたちの生の声とともに、試行錯誤の結果確立されたプロジェクト・サイクル・マネージメント手法を用いたエデュケーター養成講座の内容、医学生によって創り出された企画書などをそのまま紹介しています。ピア・エデュケーションに関心のある人たちに、今後の活動のヒントにしてもらえればと思います。(劔陽子)

ゆりかごからゆりかごへ 入門

岡山慶子・山崎正人著 日本経済新聞社 1,300円+税
ゆりかごからゆりかごへ 入門

 6月は環境月間。石油消費量が増え、森林が減り、異常気象が続いています。食糧、エネルギー、水などの資源が危機的な状況に陥り、私たちの環境は劣化をたどっています。そして2005年の人口動態統計では合計特殊出生率が1.25にまで低下し、心脳血管疾患や精神疾患の労災も過去最大となりました。環境が破壊され、精神や体を病み、次世代が生まれない世界は、リプロダクティブヘルス・ライツを推進する「性と健康を考える女性専門家の会」の対極に位置する世界です。「ゆりかごからゆりかごへ」は本会を約10年に渡り支え続けてくださった朝日エルの岡山慶子さんとアタマとココロとカラダの充電塾の講師をしてくださった山崎正人さんとの共著です。「循環型社会」をわかりやすく解説した本であると同時に、岡山さんの哲学と愛がぎっしり詰まっている本です。岡山さんのエネルギーにはいつも圧倒されますが、それが「経済・公正と福祉・生態学」の三角形と人間や自然に対する深い愛に根ざしていることがわかります。「ゆりかごからゆりかご」型の社会創りに皆で力を合わせたいと思います。(荒木葉子)

乳がん検診がよくわかる本

坂佳奈子著 小学館 1,470円(税込)
乳がん検診がよくわかる本

 ピンクリボン運動の広がりで、乳がん検診の重要性が一般女性に徐々に浸透してきました。しかし、まだまだ乳がん検診の受診者が少ないのが現状です。その理由として、乳がん検診の重要性はわかるけれど、どこで受ければよいのかわからないといったことがあるようです。また、乳房に症状がなければ検診を受ける必要はないと考える人も少なくありません。さらに乳がん検診を受けても、結果報告に書かれた「局所的非対称性陰影」など用語の意味がわからずに不安がる患者さんが後を絶ちません。本書は、日本における乳がん患者数増加の現状報告から、検診施設の選び方、年代に応じた最適な検診メニュー、画像診断写真とその解説、精密検査の内容、検診報告の読み方・用語までをわかりやすく解説しています。乳がんの病気に関する一般実用書は多く出版されていますが、検診についてこれだけくわしく解説した本は本書が初めてでしょう。巻末の乳がん検診推奨施設紹介も充実しています。(対馬ルリ子)

河野美代子の更年期ダイアリー

河野美代子著 (株)高文研 1,995円
河野美代子の更年期ダイアリー

 思春期の女性達が、女性のからだ・性を知らないために、突然「妊娠・性感染症」という 大きな荷物を背負わされるのを臨床の場で見た女性医師が、「こんなに辛い事は、もう終りにし ようよ」というメッセージを込めて、1985年“さらば悲しみの性”という題の本を出版した。そ れから20年、思春期の女性達を取り巻く状況の変化と、女性医師自身のからだと心の諸問題、さ らに診療環境に起こったさまざまな変化を1995年から2003年夏まで書き綴った。思春期の子供を 持つ母親は、同時に自分の更年期の変化を経験する事も多い。両親の介護も重なることがある。 著者はその上に診療所の責任者として、理不尽な訴訟問題という途方もない荷物を背負いながら、 彼女の感性は衰えない。演劇で人間を表現する事の好きだった著者は一生懸命、己の役割を演ず る事で普通なら押し潰されてしまうような重荷を背負い続けられたのではないかと思う。 「とにかく状況を良くしなければ」という思いを「自分の身体の不調」と糾いながら、「人間とは こんなもの」と示すことで読む人に生きる勇気を与えてくれる。 子ども達を取り巻く環境は1980年代と変わっていない。むしろ悪くなっているとさえ思われる。 性教育はいのちの大切さを教えるものなのに、たとえばワギナは外国語だから駄目、膣は小学生 に教えては駄目、オチンチンのような幼児語は使ってもいいという。膣に幼児語はない。自分の 身体の部分を表わす言葉がないということが、やがて成熟に向かう時、触れてはいけない部分と なってしまう。 そうであってはならないと、この二十年の軌跡が語りかけてくる。(堀口貞夫)

「女性検診」がよくわかる本

対馬ルリ子著 小学館 1,470円
「女性検診」がよくわかる本

 地域や会社の健康診断は男女兼用。そのため女性に多い甲状腺の病気やホルモンによる不調な どが見逃されがちです。また、子宮頸がんだけの子宮がん検診、視触診だけの乳がん検診だけで は、じつは不十分だということを知っている一般女性はまだまだ少ないようです。ふつうの健康 診断では見逃されがちな病気まで、パーソナルにチェックするのが、EBMに基づいた「女性検 診」です。本書は、年代別・症状別の検査メニューから結果の読み方、活かし方、費用、検診施 設までを、わかりやすくガイドしています。病気予防だけでなく、将来のリスクに備えて日常生 活習慣を改めるきっかけにもなる「女性検診」は、健康に投資する時代のマストアイテムとなる でしょう。(増田美加)

子宮がん・卵巣がん全書

野澤志朗 青木大輔編著 法研 2,835円
子宮がん・卵巣がん全書

 私を含めた28人の専門家が、婦人科がんの最新情報を解説しています。子宮頸がん、子宮体が ん、卵巣がん、外陰がん、腟がん、卵管がん、絨毛がんの、症状・検査・治療法はもちろん、排 尿・排便障害やリンパ浮腫、卵巣摘出に伴う更年期障害に似た症状など、手術後の後遺症に関す る予防法や対応法(治療を含む)、さらにはご本人とご家族の心のケア、QОLを高めるライフケ ア、緩和医療、情報収集法までを、具体的に網羅した全書です。患者さんやご家族が、納得して 医療を受けられるには、まず知ることです。やや専門的な内容まで踏み込んでありますが、写真 や図説、チャートなどの多用で、わかりやすく解説してあります。コ・メディカルな立場の人に も活用していただけるでしょう。巻末の情報源も充実しています。(堀口雅子)

女性医師からのメッセージ─医系キャリアアップの道しるべ─

津田喬子編著 真興交易(株)医書出版部 2,625円
女性医師からのメッセージ─医系キャリアアップの道しるべ─

 この本には、合計27名の女性医師から女性医師のキャリア形成へのエールが載せられている。 私自身はキャリア形成に成功したとは考えていないが、サバイバルの道のりということで一章書 かせていただいた。それぞれの医師のたどっていらした道のりの多様さ、力強さ、ある種の明る さを感じ、大きなエネルギーをいただいた気がした。仕事と家庭という古典的な課題は残るもの の、やはり自らを信じて、前進していくことが常に重要であり、医師免許を取得することは社会 的な責任であることを再認識させられる。医学部に占める女性の比率は30%を越え、そのキャリ ア形成は社会にとっても重要な問題である。女性が、自らのキャリアプラン、ライフプランを考 える時、勇気を与えてくれる本だと思う。(荒木葉子)

女性泌尿器科外来へ行こう

竹山政美 福本由美子「ひまわり会」著 法研 1,575円
女性泌尿器科外来へ行こう

 尿失禁、性器脱、激しい頻尿と膀胱痛を伴う原因不明の間質性膀胱炎。いずれも女性特有の泌 尿器科の疾患で、下部尿路症状を伴います。こういった患者さんに「ひとりで悩まないで相談し てほしい」と呼びかけるつもりで、大阪中央病院女性泌尿器科ウロギネセンター担当医2名と尿 もれ克服者の「元」患者の会である「ひまわり会」の3者が書いた本です。特に性器脱について は、ここ1~2年で大きく変わってきた性器脱のメッシュ手術についても紹介しています。診察 室での患者さんへの説明時に利用できることを目指しました。巻末には、全国の医療機関ガイド や排尿障害に関する患者会のこと、参考になるホームページや相談窓口の情報なども掲載しまし た。(福本由美子)

さよなら!不快症状 おしりのトラブル

野澤真木子著 旬報社 1,400円+税
さよなら!不快症状 おしりのトラブル

 お尻の不調に関しては、誰もが人に相談しにくく、一人で悩みを抱えている方が大勢いらっしゃいます。ひと言で痔と言っても様々な疾患が含まれ、特に女性は便秘や妊娠、出産を機に悪くなるなど、快適な生活から程遠い方が多いのも実状です。しかも、そのまま放置する傾向が強く、自己診断などで市販薬に頼ることで、重大な疾患の発見が遅れることがあります。お尻の不調で悩まれている方が一人でも多く肛門科へ訪れていただけるように。また女性が受診しやすい「女性専門外来」を設置している、全国の肛門科の施設をリストアップしました。羞恥心、恐怖感に惑わされる事なく、一人でも多くの人が肛門科の扉を開けてくださるように願いをこめて書きました。(野澤真木子)

病院で死なないという選択―在宅・ホスピスを選んだ家族たち

中山あゆみ著 集英社文庫 660円+税
病院で死なないという選択―在宅・ホスピスを選んだ家族たち

 読んでいるうちに、ふと気づいた。そうだった、著者は家族ではない・・・当然だが、ドキュメンタリーである。がんの末期と診断され、入院よりも、抗がん剤や手術よりも、自分らしく生きることを選択し、家族と共に生き抜いた人達の話である。中山さんの、人の話からその生きざまを的確に表出した筆致にいつもながら感心した。話に引き込まれてしまったのは、その筆致と、そしてあまりに見事な家族の生きざまだった。亡くなる1週間前まで旅行していた家族。車椅子生活の夫が胃がんの妻を支えること。自分にできるのだろうか、という思いもよぎる。当院での畳の上での家族に見守られるお産にも通じるところが大きい。中山さんには、今度は、『病院で産まないという選択』という本を書いてください、と頼んでおいた。(早乙女智子)

10代からのセイファーセックス入門

堀口貞夫・堀口雅子他著 緑風出版 1,700円+税
10代からのセイファーセックス入門

 昨今の性教育バッシングで、性教育関係の新刊がなかなか登場しない情勢の中、堀口先生はあえて性教育バッシングに正面から向き合い、性教育の必要性をこの本を通じてメッセージを送っています。この本は性教育の基礎知識はもちろん、教える時期やどのように語ったらよいか、さらに同性愛(男性・女性)についても当事者からのメッセージがあり、セイファーセックスについてわかりやすく書かれてあります。コラムとして、性教育の情勢を反映した内容が書いてありとても読み応えがあります。性教育のバイブルとなる一冊です。(小田洋美)

10代で妊娠出産した女性の支援

10代で妊娠出産した女性の支援

 これは10代で妊娠・出産・育児をする女性やパートナーを支えるために役立つ事柄をまとめたパンフレットです。内容は「10代で妊娠・出産した女性に会うときの心得」、「学校関係者が関わる10代の妊娠・出産の支援」、「産科医療機関での10代の妊娠・出産の支援」、最後に「10代出産女性が利用できる社会福祉制度」の4つに分かれています。困った妊娠をどうするかという視点ではなく、産みたい女性・産むと決めた10代の女性をどうしたらサポートできるかという視点で、具体的に書かれています。本会会員の鈴木幸子さんらが厚生労働科学研究費補助金によって行った「出産を可能にする環境整備に関する研究」を基にこのパンフレットは作られました。パンフの増補・販売の計画はこれからだそうですが、ぜひ医療・教育・地域保健等、多方面の人と皆で共有したい資料です。入手は直接鈴木さんまで。(安達由希子)

★A4サイズの入る返信用封筒を用意。1部35gなので、1部なら140円切手を貼って下さい。

〒343-8540 越谷市三野宮820 埼玉県立大学保健医療福祉学部 看護学科 鈴木幸子

よく噛んで食べる─忘れられた究極の健康法

斎藤滋著 NHK出版生活人新書 693円
よく噛んで食べる─忘れられた究極の健康法

「よく噛んで食べる」・・・当たり前のことのようですが、時間に追われる生活によってもたらされた「早食い」と、ファストフードをはじめとする「柔らかい食べ物」の流行により、現代人の噛む回数はどんどん減ってきています。よく噛まないで食べると何が起こるのでしょうか。最新の研究では、肥満などの生活習慣病、認知症、視力の低下などを引き起こすだけでなく、歯やあごの骨がもろくなることもわかってきました。また、右脳が活性化しにくくなるため、ストレスがたまりやすくなることもわかっています。本書では、「よく噛んで食べる」ことが私たちの体を守っているその劇的なメカニズムと、家庭での食育の大切さをわかりやすく解説しました。(斎藤滋)

女性のウェルネス・ガイド

からだの科学増刊 日本評論社 1,800円
女性のウェルネス・ガイド

 1999年ペンシルバニア大学女性医療センターの視察の際(本誌7号掲載)、米国女医会のHererra会長から手渡されたのがThe Women’s Complete Wellness Book でした。健康に関するデータベースや資料に基づいた内容、自分の健康や社会の健康を自らの手で創っていくという姿勢、ウェルネスは医学のみならず学際的な学問と実践で成り立っているという考え方、そして誰もが理解できるわかりやすさに感激し、日本でもこうした本を作りたいと願っておりました。近年、性差医学・医療、女性外来など日本の医学・医療に新風が巻き起こっており、本誌には様々な分野で実践に携わっている方々に原稿をお願いいたしました。堀口会長をはじめ、当会会員の熱いメッセージが込められております。どうぞご一読ください。(荒木葉子)

プレ更年期から始めよう─元気&キレイのためのメンテナンス

対馬ルリ子著 かもがわ出版 1,575円
プレ更年期から始めよう─元気&キレイのためのメンテナンス

“プレ更年期”とは、まだ更年期ではないけれど、30代、40代で「なんだかちょっとヘン」という不調を感じる世代。疲れやすい、生理の変化、頭痛、肩こり、肌のかさつき、イライラ、冷え、関節痛…。そんな不調が気になり始めた女性のためのメンテナンスを紹介している。本書の特長は、まず、それぞれのプレ更年期度をチェックした上で、体・肌・心の症状別に対処法を示しているところ。また、女性のライフスタイルの変化を踏まえ、女性ホルモンとの上手なつき合い方も解説。プレ更年期に使いやすい女性ホルモン一覧もある。「更年期は予防できる!」と知り勇気を得た。来たるべき更年期を、ただ不安を抱えて待つのではなく、更年期に備えてアクティブに立ち向かう方法を教えてくれる本だ。(増田美加)

更年期からはじまるほんとうの人生

四本泰代著 文芸社 1,470円
更年期からはじまるほんとうの人生

 オレンジ色の帯に「五十歳の自分の顔が好きですか?」というドキッとするようなコピーが目に入る。疲れた顔、こんなしみやしわがあったっけと思うような自分の顔、それでも「よくやって来たじゃない。これが本当の私なの」と開き直れたらそれでいい。今まで生きて来た自分を肯定する、あるがままの自分を認めることができる、「本当の人生は更年期からはじまる」というタイトルにこめられた著者の心こそ、読者にわかってほしいメッセージなのだと思う。

 更年期の女性にエールを送り続けたアマラントレターの発行を熱心に支えて来られた著者が、コーチングの視点から更年期を見つめ、成長することができた。その声に医療に携わる人も更年期世代の人も是非耳を傾けて欲しい。四本泰代さん、いいご本をありがとう。(野末悦子)

いのちはどこからきたの? 9歳までに伝える「誕生」のしくみ

大葉ナナコ著 情報センター出版局 1,365円
いのちはどこからきたの? 9歳までに伝える「誕生」のしくみ

 五人の子どものお母さんだけあって、三才の子が、五才の子が何に興味を持ちどう捉えているかをよく知っておられます。さらに子育ての中で上の子での失敗を下の子で修正して検証しという過程を四回繰返しているのですから、説得力抜群です。さらに個人差は、巻末に挙げられた「おすすめブックリスト」の本で抜かりなく埋めています。そして「いのちの道」に拍手!!これで性教育に入った子ども達に少子化問題はなさそうです。

 そこではじめて「育てるのが楽しくなる.....環境整備」を作る大人の責任が意味を持って来ます。それなのに今は、「子育て環境をよくする」所でウロウロし、それどころか(過激な)性教育と形容詞をつける事で、性を男の独占物にしようとする悲惨な状況です。子育て力をつけましょう。(堀口貞夫)

更年期障害これで安心─つらい症状と不安を解消!─

堀口雅子監修 小学館 1,600円+税
更年期障害これで安心─つらい症状と不安を解消!─

 更年期を華やかに迎えられそうな明るい表紙で活字の大きい心配りが嬉しいと読者の声。成熟 期から自分の体と心を学んでおきたい人にも適切。更年期とは何か、更年期に起こりやすい出来 事やこの年代に多い病気との鑑別など要領よくまとめてある。婦人科に行く心構え、検査・治療 の内容。心配なホルモン補充療法の解説。女性の中医さんによる中国の長い歴史の中の体質チェ ック・養生訓・漢方薬の解説。この年代に多い心の問題に対するカウンセリングの有効性、なん となく不安な精神安定剤等に対する説明。日ごろから必要な心身の鍛え方(食と運動・サプリメ ントの話)。性の問題を含む夫婦の更年期、男性の更年期にも触れている。(堀口雅子)

13歳からの「恋とからだ」ノート

早乙女智子著 新講社 1,200円+税
13歳からの「恋とからだ」ノート

 この本は思春期の中でもとりわけ13歳から17歳の女の子に向けて書かれています。が、自分を 大切にし、自分の生き方を大切にするすべての大人たちにとっても、励ましのメッセージとして 読めること請け合いです。 第1章「恋って何だろう? 男の子って何だろう?」に始まり、孤独・自立すること・ダイエ ット・リストカット・ストーカー・出会い系サイトなど、今日のティーンエイジャーを取り巻く 様々なトピックが取り上げられています。第5章「セックスってステキなものです。」を経て、月 経・避妊・中絶の話へと進むあたりは、性と健康に関する自己決定について、大人が後輩たちに 伝えるときのヒントにもなります。 教室・保健室はもとより、美容院やファーストフードのお店などティーンが気軽に手に取れる ところにこの本がそっと置いてあったら、とても素敵だと思います。(安達由希子)

月経らくらく講座 ―もっと上手に付き合い、素敵に生きるために―

松本清一監修 文光堂 3,800円+税
月経らくらく講座 ―もっと上手に付き合い、素敵に生きるために―

「女性の健康」をライフワークとする医師の監修のもと、第一線で活躍中の女性達により作られた本である。医療関係者は勿論、学校や家庭で子供の発達を見守る教師・両親、全年令層の女性自身にも役立つと思う。具体例を挙げているので解りやすい。生理・心理・社会学的見地から理論的且つ実践的に取上げており、「女性が月経で悩むのはどんなことか」「ストレスと月経(ダイエットと月経)」「セルフチェックで自分の状態を正確に把握する」「自分にあったセルフケア、月経と休養・睡眠・栄養・運動」等々である。初経を迎えたばかりの女子から閉経前期各期の月経教育の重要性を述べ、子供を産む機能・役割に重点を置くことなく、大人としての自覚・女性としての生き方を伝える必要性があるという。私としては、お互いを理解するために男性にも勧めるし、男性に関するこのような参考書の出現も期待している。(堀口雅子)

性・say・生 自立生活ハンドブック-16

全日本手をつなぐ育成会発行 頒価735円
性・say・生 自立生活ハンドブック-16

 この本は知的障害のある人達への性教育の本です。自分の存在が、かけがえの無いものである事からスタートして、大人に近づいていくからだと心の変化を「こういう事なんだよと」語りかけて、不安や心配を和らげてくれています。そして一緒にいる事が楽しいと感じる人が出来た時、手をつなぎたい、肩を抱きたい、もっと長く、いつも一緒に居たいと思います。それは自然な気持の流れであり、そこに生まれる性的欲求をコントロールする必要性が存在するのは相手の気持を思いやるからと語り継いで行きます。

 ここで、ちょっと気になった事がありました。第6章「だきあうからだ」の中で、アダルトビデオに描かれているセックスがお手本になってしまっている現状を憂える余り「アダルトビデオのセックスはウソなので信じてはいけません」「全くのデタラメです」と書いてしまった事です。何故あのようなセックスをお手本にしてはいけないのかの説明がなく、「ウソ、デタラメ」と切り捨ててしまった事です。大部分のアダルトビデオが違和感・不快感を与えるから「ウソ、デタラメ」になったのだと思いますが「なぜ、違和感、不快感を見る人に与えるのか」を飛ばしてしまいました。その不快感は、思いやるこころの欠如や、特に女性に対しての「女の心は自由にコントロール出来る」という描き方が「ウソ、デタラメ」であるからと言うべきだったのではないでしょうか?それはともあれ、私たち大人が見ても、自分の思春期の頃を思い出し重ね合わせ、あの頃これを知っていればと思うのではないでしょうか?自分のからだを大事に、だからこそ他人のからだを大切に思う気持を育ててくれます。

 東京の某養護学校が、子ども達のために営々として積み上げてきた心と性と生の授業が消されてしまいました。しかし子ども達が自信を持って生きていけるようにと、この本ができたことは、新しい芽を吹き出した一つだと思います。

 ここまで教える必要があるのか、という考えもあるかと思いますが、子ども達の身近な所には、本能のままに生きる男のための情報がいつでも手に入るように転がっています。それを見分ける事ができる為に必要な道筋なのだと思います。(堀口貞夫)

 ※市販していないので、購入希望はファクスかメールで全日本手をつなぐ育成会へ。
 (FAX03-3578-6935、メールはikuseikai@pop06.odn.ne.jp)

女性生涯看護学

吉沢豊予子編集 真興交易(株)医書出版部 9,500円
女性生涯看護学

 本書は、会員の吉沢さんが編集し会員の多くが著者として参加して出来上がった看護学生用の最新のテキストであり、私自身著者として加わっている。本書のネーミングの意図を吉沢さんは、女性の健康の捉え方の変化をあげ、女性の健康を「妊娠、出産、産褥、育児」という狭い範疇で捕らえるのではなく「生涯を通じた健康権利として」捕らえ、「maternal & neonatal nursingの枠を超えたNursingの展開の必要性から、あえて『母性看護学』という学問名を使用せず」と説明している。また母子への援助が中心だった周産期のケアに家族看護の概念を取り入れたり、ジェンダーと切り離せない文化を尊重することを重視し「文化と看護」の章を設けたりと、かなりユニークな構成となっている。「母性」を重視する姿勢が社会学等の領域から長く批判されてきた看護学の領域でも、このような大きな変化が起きていることを知ってもらいたいと思い、今回ご紹介しました。(成田伸)

内側から〔キレイ〕を引き出す 美肌・漢方塾

吉川千明、樫出恒代著 小学館 1,470円
内側から〔キレイ〕を引き出す 美肌・漢方塾

 化粧品を替えても、皮膚科にかかってもスッキリ治らない肌トラブルに悩んでいる女性が増えています。大人のニキビ、アトピー、しみ、たるみ、肌あれ、乾燥、しわ、目の下のクマetc…、長引く肌の不調をなんとかしたい! と思っている女性のための漢方の本です。肌トラブルだけでなく、その背景にある冷え、生理痛、むくみ、イライラ、不眠なども、漢方のナチュラルな薬と漢方的生活の知恵で解消する方法も教えてくれます。いちばんの特長は「パーソナルチェック」で自分の体質・気質のタイプを診断し、タイプ別に不調の解消法が読めるところ。美容家と漢方薬剤師の著者がタッグを組んで、ひとりひとりにピッタリの処方をアドバイス。漢方薬は古臭くて苦そう、長く飲まないと効かないのでは? という先入観を一掃してくれます。漢方薬のほかにも、スキンケア、食材、レシピ、アロマテラピー、サプリメント、ツボ押し、呼吸法などのアイデアまで、イラスト付きで楽しく紹介されています。内側からキレイ&健康になりたい女性の必読書です。(増田美加)

あなたたちは「希望」である─ダウン症と生きる

丹羽淑子著 人間と歴史社 2,000円+税
あなたたちは「希望」である─ダウン症と生きる

 国内・国外で英文学・心理学・精神医学を学び、東洋英和女学院その他で長年教職にあった著者は、60歳で恵まれた初孫、ダウン症女児出生を機に、ダウン症児母子発達相談に関わっていく。自分自身の受けた深い衝撃と悲しみを礎に、20余年にわたる母親との交流、子の成長を事例をあげ示した本書は、当事者親子への暖かい対応のほか、支援組織造りのこつも伝えている。貴女もやれるわよと支援に向かって背中をポンと押されるような感じがする。ご子息の書評にもあるように、子は親にとっても社会にとっても宝である。ハンディの有無に関わらず本書は家庭教育の指針になると思う。91歳で上梓の快挙に敬意を表すと共に多くの方々に一読をお勧めする。(堀口雅子)

女性のうつ病-つらい症状を癒し、楽にする最新治療法

野田順子著 主婦の友社 1,400 円+税
女性のうつ病-つらい症状を癒し、楽にする最新治療法

 最近、うつ病が増えている。4 ~10 人に1 人の女性が一生に1 度はかかり、男性の倍の有病率という報告もあり、女性の健康を考える上で見過ごすことのできない疾患だ。本書は一般人向きに書かれた女性のうつ病入門書だが、女性の視点からの解説が多く、症例も具体的で各年代に渡り、最新の情報も取りあげているので女性の健康を扱う専門家が読んでも役に立つ。また、女性が女性に診てもらいたいときには、日本精神神経科診療所協会に参加している全国の女医さんリストもあり、便利。(野田順子)

尿もれ治療がわかる本

巴ひかる著 築地書館 1,400 円+税
尿もれ治療がわかる本

 尿もれについて悩んでいるものの、病気かどうかわからない、恥ずかしい、年のせいと思いQOL をあきらめている人が大勢いる、いまの日本の現状…。この本では泌尿器科医の見地から、成人健康女性が悩む、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁を中心に診断・検査・治療をわかりやすくまとめている。治療方法の一つ、TVT 手術についてはイラスト入りで入院・手術・術後の経過がわかるのも出色。切迫性尿失禁については、病院で処方される可能性の高い薬を写真入りで掲載し、薬の作用機序や副作用についても詳しく記載。コ・メディカルが参考書として活用するのもおすすめだ。(構井淳子)

性差医学入門

田中富久子監訳 編集代表荒木葉子 じほう 3,600 円+税
性差医学入門

「人間の健康にとって'性'は重要か」:男女が「平等」に働き、社会参画するという流れが明確になったが、「平等」を考えるためにも生物医学的な「性差」を明確に把握しておくことは重要なことだと考えていた。本書は米国医学研究所による性差研究の報告書であり、生物医学的なSex 及び社会文化的なGender と健康との関係、今後の研究の方向性について明確に述べられている。2001 年7 月ニューヨークのコロンビア大学の女性医療センターで、本書の核となる性差研究の14 提言が載せられているニュースレターを見た時、この本の翻訳を決心した。日本の性差医学研究の入門書としてお勧めしたい。(荒木葉子)

女性外来が変える日本の医療

対馬ルリ子著 築地書館 1,500 円+税
女性外来が変える日本の医療

 全国の医療機関に増えつつある女性外来。働く女性の外来、女性総合外来などいろいろ名前はついていますが、いずれも、性差を考慮し、多様化した現代女性の健康問題に心身両面からとりくもうという、ウイミンズヘルスの流れをくんだ新しい医療の試みです。実際に女性外来をやってみて、女性たちの、これまであまり表現されてこなかった真実のさけびを聞いてしまった筆者が、そのすさまじい求めに応えるべく、今後何をなすべきかを考えて書きあげました。従来の臓器別診療、縦の医師ー患者関係では実現できなかった「自尊感情を育て、自己決定を促す」総合医療が、今、芽を出そうとしています。多少なりとも、ウイミンズヘルスに興味のあるかた、この指とーまれ! ぜひご一読のうえ、ご連絡ください。(対馬ルリ子)

知って得する女性の医療学講座

田中裕幸著 西日本新聞社 1,200 円+税
知って得する女性の医療学講座

 開業後しばらくして、「検診で指摘された女性の高コレステロール血症をどこまで治療する?」という疑問をもち、その解決に力を注ぎました。講演会、雑誌、インターネット等で調べ、食生活や人種の違いとは別に性差が大きな要因であることがわかり、「日本人女性の高コレステロール血症は、多くの場合コレステロールを下げる薬(スタチン)は不要」という結論に達し、その他女性にとって問題となるいくつかの生活習慣病にする考え方を性差という視点でまとめ本にしました。一般の方はもちろん医療関係者やマスコミの方にも読んでいただき、どしどしご意見をメール(本に記載)で!(田中裕幸)

独身女性の更年期―キャリア・ウーマンのための知恵と秘訣85

田中奈保美著 主婦の友社 1,300 円+税
独身女性の更年期―キャリア・ウーマンのための知恵と秘訣85

『更年期無気力シンドローム』も上梓している著者が、「独身女性の更年期についてまとめてほしい」という読者からの声に応え、10 の体験症例を克明にレポート。池下育子医師はじめ、6 人の医師たちのアドバイスを丹念に拾いながら日本の独身女性の更年期の実体とその克服に迫る。「今までの私の人生なんだったの?」「仕事に行き詰まったと感じる」「我慢するしかないと思っていた」―それぞれが密かに抱えていた葛藤や、誤解……。女性の現在更年期に悩むキャリア・ウーマンだけでなく、これからその時期を迎える女性全般にとっても、読んで共感でき、心の準備ができる書となっている。(構井淳子)

知っておきたい子宮の病気

上坊敏子著 新星出版社 1,200 円+税
知っておきたい子宮の病気

 女性であれば誰もがちょっと気になるのが、婦人科の病気ではないでしょうか? 子宮とか卵巣とか、言葉は知っていてもその形、大きさや働きは知らない方が多いのではないでしょうか?「自分の生理は異常かな?」と思っても、ちょっと人には聞きにくい場合も多いと思います。この本では子宮や卵巣の構造、女性ホルモンの働き、さらに子宮の病気を中心に婦人科でよく見られる病気について書きました。分かりやすく、かつ余り深刻にならないように努力したつもりです。患者さん達の感想は、「気楽に読めて、自分の病気のことがよくわかる」です。多くの女性に是非読んでもらいたいと思っています。(上坊敏子)

Quality Nursing 特集 『若者の性を考える:北九州市におけるネットワークづくり』

Quality Nursing Vol.8 No.11 November 2002 文光堂 1,700 円+税
若者の性を考える:北九州市におけるネットワークづくり

 若年者の妊娠やSTD 罹患は、最近日本全国どこの医療保健教育者でも最大の課題です。この特集は、本会の会員でもある産業医科大学公衆衛生学の劔陽子先生たちが北九州市で行っている活動を報告したものです。劔先生は、北九州市立女性センター・ムーブによる2000 年度女性問題調査・研究支援事業に応募し採用されたというきっかけを活かし、ここまで仲間を集め、ネットワークを作り上げられました。看護学生・医学生によるピア・エデュケーション/カウンセリングも紹介されています。また諸外国での若者の妊娠・STD 対策を劔先生が報告されています。ピア・エデュケーション/カウンセリングの活動の本質(ピアが活動するとは何か)に触れられ、その原点に戻れる気がします。会のHP トピックスに劔先生ご自身が書かれた活動紹介も載っています。併せてご覧ください。(成田伸)

Women's Health and Sexuality Vol.21 Jul. 25 2003 『助産学研究入門─エビデンスにもとづく実践をめざして─』

スー・プロクター,メアリー・レンフルー編集;前原澄子監訳 医学書院 3,600 円+税
助産学研究入門─エビデンスにもとづく実践をめざして─

 本書は英国で助産学の教育・実践・研究を行う方々によって著された本であり、原題は“Linking Research and Practice in Midwifery ”(助産学の研究と実践を結びつける)というものです。助産師の仕事は古くから経験によって先輩から伝えられ、長い歴史の中で脈々と受け継がれてきました。しかし、出産の安全性・安楽性を高めようとするとき、経験だけではなく科学的に研究されたエビデンス(証拠)に基づくべきであると考えられるようになってきています。私たち出産に関わる専門職の使命は、一方で最新のエビデンスに親しみ常識にとらわれることなくそれを実践し、また一方で自分たちが経験的に良いと感じている実践を科学的な研究によってエビデンスへと高めていくことです。本書はその取り組みの第一歩を丁寧に解説した本です。また「第4 章 研究への消費者の関与」には、本会が継続的に行っているCASP の本国での取り組みも紹介されています。(成田伸)

「燃えつきない」がん看護

安達富美子/平山正実著 編集協力・グリーフケアセンター 医学書院 1,800 円+税
「燃えつきない」がん看護

 バーンアウト傾向が強いといわれる看護の問題を、国立がんセンター東病院という、患者への共感疲労が非常に大きい濃密な臨床現場での事例、看護部長という立場からの洞察、死生学の専門家でもある精神科医による分析から、掘り下げている。ベースにあるのは、一度志した看護という専門職を続けてほしいという厳しくも温かい視点である。著者は「事を分析していく中で看護が内在的に抱える問題が基本的に存在することも、あらためて確認する思いがした。(中略)バーンアウトしないで頑張れる看護師、バーンアウトから立ち直りもう一度挑戦する看護師も大勢いる。(中略)看護本来の魅力を言葉で他者に伝えるだけのものを自分自身の中に構築しておくことが必要であろう。」と述べている。看護に限らず、クライエントに共感し援助すること、つまり感情の交流を職業とする人や、家族の看護や介護など共感疲労の大きい場にある人に読んでいただきたい1 冊である。(廣瀬瑞穂)

患者や弱者にやさしくー患者中心の医療とインフォームド・コンセントの大切さ─

星野一正著 国際高等研究所学術出版 800 円+税(直販。購入は高等研選書0774‐ 73‐ 4001まで)
患者や弱者にやさしくー患者中心の医療とインフォームド・コンセントの大切さ─

 この本によると、星野先生は、戦後の復興なかばの1950 年代に産婦人科医として渡米され、セントクレア病院でチーフレジデントとして活躍された。しかし、敵国条項により臨床医として残ることは許されず、解剖学を教え、教職で地歩を築くことになったそうである。1960 年代は、ケネディ大統領のリーダーシップのもと民主化が進み、医療も「患者の権利」に目覚めて変革されていった時代である。星野先生が20 年後に京都大学教授として日本に戻られた際に、故国の医療のあい変らずの権威主義のようすにショックを受けられたのは、想像にかたくない。今、わたしたちがめざす"ひとりひとりの女性にやさしい医療”も、ケネディの大統領教書「消費者の権利」=安全を求める権利、情報を得る権利、選択する権利、意見をきいてもらう権利ーからはじまっていることを知り、戦後の日米の半世紀を科学者の目をもって生きぬいてきた星野先生の半生記を読んで、とても励まされた。(対馬ルリ子)

子宮内膜症─治療の選択肢とつき合い方

早乙女智子監修 SS コミュニケーションズ 1,400 円+税
子宮内膜症─治療の選択肢とつき合い方

 タイトルは子宮内膜症だが、女性の「からだと心」についてのほとんどすべてがわかる。子宮内膜症には女性の生理的な機能が深くかかわっているからで、そのことが良く理解できる。「何でも解る」というと盛り沢山過ぎて、頭が破裂してしまいそうな気がするが、そうでないのは細かく要領よく整理されているからである。そして、「この事については何ページと何ページにも書いてある」と抜かりない。日本で、医療と接点を持とうとする時の「どうしよう?」を知る事もでき、単に産婦人科を受診する時の要領だけにとどまっていない。そして、私達医療者がいつも感じている医療の限界を「この程度の事しか出来ないのか?」ではなく、受益者も一緒に治療プログラムを作って行くことによって、より効果の高いものにできる事が理解できる。「オトメ先生」の心映えを強く感じられる。本書を読み始めて間もなく「医者になろうとする人にも役立つ」と感じたのはこれらの事だったのかと思う。(堀口貞夫)

ガールズセックス

小田洋美・北原みのり・早乙女智子・宗像道子 共同通信社 1,300 円+税
ガールズセックス

 これは、昨年、共同通信社の企画で地方新聞に連載された座談会をまとめた本である。女の子の性は抑圧ばかりである。気がつくと自分の体も自分の性も、その延長上の自分の人生も自分のものであるという当たり前のことが制限されているかのごとく錯覚しがちである。それは女の子に限らない。お母さん、あなたは生き生きと生きていますか?あなたの子どもたちの性をどのように捉えているのでしょうか?そんな問いかけを共同通信社次長、自称普通の主婦の宗像さんに率直にぶつけながら、自由というのはどういうことかを自由に議論した。高校教諭の小田会員、女性向けのセックスグッズを販売している北原さん、産婦人科の早乙女(会員)、それぞれが自分の立場でとても自由で、開放的な会話を交わし、そのこと自体がとても楽しく刺激的な時間だった。本にするに当たり、多少手直しをしたが、その雰囲気を味わっていただけたら幸いである。(早乙女智子)

Women's Health and Sexuality Vol.23 Jan. 9 2004 『えらぶお産』

大葉ナナコ著 河出書房新社 2003 年9 月発行 1,400 円+税
えらぶお産

 ネイルの色や、洋服も、食べるものも選ぶのに、一生のうち何度も経験できないお産のスタイルは選ばないの? そんな問いかけに、自ら5 回の様々な出産を経験し、「趣味はお産、特技は安産!」という筆者が、軽快な語りでお産の楽しさと選び方を伝授。考えてみれば、選びたいけれど、選んでいるようで選びようがなかった時代があったように思います。産婦人科医療が、戦後の復興期の発展に欠かせなかった安全な人工妊娠中絶や分娩時の安全性の確保のため施設分娩に移行したと同時に、知らず知らず女性が自然に産む力や助産師である女性が専門家として女性を支える力がないがしろにされてしまった、20 世紀の分娩を振り返って初めて気付くことかも知れません。私自身も、産婦人科医療に従事してきて、「楽しいお産」のために医療ができることをまだまだ学んでいる途中です。お産を選ぶことは、女性が人生を選ぶことにつながると気付く女性がもっと増えるといいなと思います。(早乙女智子)

女性が生き生き暮らしていくために シリーズ5 『女性と検診』

北海道支部オリジナルブックレット 頒価200 円
女性と検診

 これは2002 年5 月に「すこやかに生きるために」と題して開催された講演会の抄録です。現在(財)結核予防会北海道支部診療部で医長を務める齋藤康子会員が講師を務めました。「素質や環境が健康に影響を及ぼすならば、生物学的な性差だけでなく男女における社会的な相違(これをジェンダーと言いますが)が女性の健康に影響を与えずにはいられないでしょう」と性差を考慮した医療の必要性を伝えています。一般的な病気の中から従来の感染症に変わって疾病の中心になってきている生活習慣病について、その男女差について考察し、病気の発見のために検診の必要性を述べています。職場検診の機会を持たない方が、市町村が行う健康診断を活用するヒントも盛り込まれています。(小林朋子)

女性が生き生き暮らしていくために シリーズ6 『思春期の性の健康知識を伝えるために』

北海道支部オリジナルブックレット 頒価1,000 円
思春期の性の健康知識を伝えるために

 これは2003 年7 月に、思春期の子どもたちに対する健康と性の正しい科学的な知識を伝える役割を担う大人が、自らの性の健康に関する理解を深め、実践的な指導につなげていけるよう2 日間にわたって実施した講演会、パネルディスカッションの抄録です。性教育指導の現場において、どのようにしたら正しい知識が、わかりやすく、正確に伝わるのか、会員の医師・学校教員だけでなくNPO 代表などが果敢に取り組んだ様子をほぼそのままで掲載しています。伝える側の意識、伝えるための方法、伝え続けるためのシステムについて、示唆に富んだ内容になっています。それぞれの現場で課題を整理していくきっかけとなり、課題解決に向けた具体的な取り組みの一助になることを願っています。(小林朋子)

キレイな【からだ・心・肌】―女性ホルモン塾―不調スッキリ!

対馬ルリ子・吉川千明著 小学館 2003 年12 月発行 1,400 円+税
キレイな【からだ・心・肌】―女性ホルモン塾―不調スッキリ!

 女性のからだと心とお肌の健康に直接関係しているのが“女性ホルモン”。女性ホルモンは年代に関係なく、女性の健康とキレイに関わっています。そして、そのバランスは、若くてもストレスによって大きく崩れます。最近、ストレスで更年期障害や自律神経失調症のような症状に悩んだり、冷え、のぼせ、頭痛、肩こり、腰痛、便秘・下痢などの不快症状を訴える若い女性が増えています。これらの背景には、女性ホルモンのバランスの乱れがあります。女性ホルモンのバランスを整えることで、生理痛やPMS (月経前症候群)、生理不順といった子宮・卵巣周りはもちろん、肌あれやしわ・たるみなど肌の不調、不眠、イライラなど心の不調も解消できます。この本では、女性ホルモンのバランスを整えるための最新医療&日常ケアによる解消法を、全30 症状について紹介。低用量ピルやホルモン補充療法、漢方薬、サプリメント、ハーブティー、エッセンシャルオイルなどについても詳しく取り上げています。20 代から40 代の健康とキレイに関心が高い女性たちに、広く読んでいただきたい本です。(増田美加)