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研究について

研究について大学の業務は、臨床、教育、そして研究という3本柱から成り立ちますが、当科では、研究も活発に行っております。

低侵襲手術

当科では動物資源研究領域棟に実験設備を設置し、家兎を用いた小児内視鏡手術研究・トレーニングプロクラムを行っております。更に、最新のNOTES(Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery)を用いたLong-Gap タイプの食道閉鎖症に対する手術法の開発を行っております。また、新生児・未熟児に対する低侵襲手術(内視鏡手術)の有効性に関する基礎的研究を行っております。

医工連携

工学部と連携して、小児専用の腹腔鏡併用ロボティックサージェリーシステムの開発プロジェクトが行われ、現在多機能な細径鉗子の開発に取り組んでおります。また、小児内視鏡手術の向上のための画像情報を用いた小児外科疾患モデルの開発を行っております。

再生医療

気管狭窄症に対する臨床応用を目指して、気管再生に関する研究を行っております。

腸管免疫

当科ではプロバイオティクス・シンバイオティクスを用いた小児消化管機能賦活療法を世界に先駆けて開始いたしました。現在、臨床的効果について研究しております。

大学院生からの研究室紹介


臨床研究についてのお知らせ
1.「小児内視鏡手術における手技評価、トレーニング、新デバイス開発を行う
    プラットフォームとしての正確なモデル作成に関する研究」



小児外科の外来診療あるいは入院診療を受けられた患者さんへ


「小児内視鏡手術における手技評価、トレーニング、新デバイス開発を行う
プラットフォームとしての正確なモデル作成に関する研究」への協力のお願い


当科では、「小児内視鏡手術における手技評価、トレーニング、新デバイス開発を行うプラットフォームとしての正確なモデル作成に関する研究」を行っています。
低侵襲であるために適応が広がりつつある内視鏡手術では、従来の開胸・開腹手術と比較して高度な技術が必要です。そのため内視鏡手術の領域では、医師の手術手技の評価、トレーニングシステムの開発、トレーニング効果の評価、新しい手術器械の開発などのテーマに関する様々な研究が行われています。このような評価、訓練に関する研究を共通のプラットフォームで行うことができれば、加速度的に研究が進む可能性があると考えられています。また、小児外科には、疾患が多様であるが各疾患の症例数が少なく、医師一人あたりが経験できる症例数が非常に少ないという特徴があります。こうした制約の中で少しでも早く技術を習得し、安全で確実な内視鏡手術を実施できる医師を養成することが可能な、小児外科に特化した有効なトレーニングシステムの開発が求められています。
そこで本研究では、各年代の小児のCTやMRIなどの画像情報を用い、手技評価やトレーニング、新デバイス評価を行うための共通プラットフォームとしての正確なモデルを作成することと、小児外科特有疾患のモデルを開発することとしました。

本研究の対象は、当院において過去にCTもしくはMRIを撮影した一部の患者さんであるお子さんです。すでに撮影された画像情報をもとにして、胸部もしくは腹部の実物大モデルを作成します。また、実際の臓器と同等の質感、硬さを再現するように材料を工夫して、病気に罹患した臓器も実物大で作成します。よって、本研究の対象に該当したからといって新たな検査を求められることは決してありません。

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡頂きたいと思います。なお、本研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたって当科における診療・治療において不利益をこうむることはありませんのでご安心ください。
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学小児外科
担当者名:石丸 哲也
TEL:03-5800-8671
FAX:03-5800-5104

2013年5月15日
2.「小児外科疾患の包括的後ろ向き観察研究」について

  1. 目的
    小児外科では、新生児から、乳幼児、小学生、中学生までの、外科疾患を対象に診療しています。小児の外科疾患は、先天性の奇形や障害、乳幼児の肺や胃腸、肛門の病気、臍・鼠径ヘルニア、良性および悪性の腫瘍、外傷などと多岐にわたります。お子様には術後に長い人生があるため、将来の人生を考えた上での手術を行い、術後の機能や成長、傷の跡も含めて、長い期間にわたり、フォローアップしていく必要があると考えています。こどもは大人のミニチュアではなく、からだが小さいというばかりでなく、からだの機能が多くの点で未熟である上に、病気の種類が大人と大きく異なるため、こどもの病気や手術には、成人領域の内科・外科とは異なる専門的な知識や技術が必要です。従って、小児外科領域の疾患の診断法・治療法の開発は医学的、また医療経済上も急務の課題であり、これらの目的を達成するためには、様々な臨床研究が必要であります。とりわけ医学的にも臨床的にも、個々の症例を詳細に解析・検討することが、今後の診断・治療法の確立のために重要であると考えられます。そこで本研究は、当科を受診(外来・入院含む)した小児外科疾患の患児を対象として、臨床診断・病理診断などをもとに、検査所見・臨床経過・治療法の有効性や合併症、副作用を検討する包括的臨床研究を行い、今後の小児外科疾患の診断・治療法の確立に役立てることを目的としています。
  2. 対象
    調査期間は1975年〜承認日までの間に当科で外来または入院で診療を行ったお子様です。
    対象のお子様は約20,000人の予定であります。調査期間は、承認日から6年間の予定です。
  3. 方法・研究が行われる機関・実施場所
    カルテ・診療情報・検査結果を閲覧しながら、個人時報を除いた診療内容を調査票に記入します。この時点で患者様の匿名化は完了し、患者識別情報が含まれないデータのみが用いられます。研究者は、東京大学医学部附属病院内においてデータの集計・統計解析を実施します。
  4. 研究における倫理的配慮について
    研究は直接患者様に介入する研究ではなく、患者様の健康・生命に直接影響を及ぼさず、費用もかかりません。また、新たに人体から採取された試料は用いず、患者様を特定できるデータも必要としません。
  5. 研究への参加・不参加について
    ご自身のデータが観察研究に用いられることに同意されない場合は、研究代表に御連絡下さい。また、研究に同意されなくても、今後お子様の病気の治療を続ける上で不当な扱いを受けることは決してありません。
    担当者名:藤代 準
    TEL:03-5800-8671
    FAX:03-5800-5104

    2015年5月1日
3.腸管蠕動運動の発達過程解明のための病理組織検体を利用した後方視的研究
    (多施設共同後向き観察研究)



「患者の皆様およびご家族の皆様へ」


神奈川県立こども医療センター病理診断科と東京大学小児外科では腸管蠕動運動の発達過程解明のための病理組織検体を利用して後方視的研究を行っております。

低出生体重児が新生児時期に粘稠な胎便により重篤な腸閉塞を起こす胎便関連性腸閉塞という病気があります。腸管の未熟性に伴う蠕動運動障害が原因とされていますが、その詳細は不明です。また腸管の未熟性を評価する方法も確立されていません。そのため、私たちは、病理解剖や手術により提出された腸管の病理組織検体を用いて、腸管蠕動運動の発達過程解明のための研究を行っています。当研究は東京大学医学部倫理委員会と神奈川県立こども医療センターの倫理委員会承認得ています。
本研究の対象は、神奈川県立子ども医療センターにて病理解剖を受けたお子様または胎便関連性腸閉塞と診断されたお子様で、センターに保存されている病理検体と診療情報を利用させていただく予定です。お一人ずつから同意をいただくことはありませんが、利用する情報からはお名前、住所など患者様を直接特定できる個人情報はすべて削除されて使用されます。研究成果は専門学会や専門学術雑誌で発表されることはありますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は一切利用いたしません。
この研究についてご賛同いただけない方は調査の対象といたしませんので下記の問い合わせ先までお申し出ください。また、ご賛同いただけなかったとしても診療上不利益を受けることは一切ありません。
この研究は、文部省科学研究費を用いて行われますので患者さんは一切費用はかかりません。このような研究から、今後知的財産権が生じた場合は、その権利は患者様に属しません。また、協力いただいた患者さんへの謝金は発生いたしません。
この掲示に関してご連絡ご質問がございましたら、ご遠慮なく下記の問い合わせ先までお願いいたします。また、研究計画書の開示を希望される場合も下記にお問い合わせください。

「研究に関わるお問い合わせについて」
本研究に関しての、不明な点などお問い合わせにつきましては、下記までお問い合わせください。
【連絡担当者】
神奈川県立こども医療センター病理診断科
東京大学小児外科
武山 絵里子(研究担当者)

【連絡先】
(神奈川県立子ども医療センター病理診断科)
〒232-8555
神奈川県横浜市南区六ツ川2-138-4
Tel:045-711-2351(内線)5531
Fax:045-721-3324

(東京大学小児外科)
〒113-8655
東京都文京区本郷7−3−1
Tel:03-5800-8671 (33763)
Fax:03-5800-5104

2016年5月19日


発表論文
低侵襲手術

  • Ishimaru T, Iwanaka T, Kawashima H, Terawaki K, Kodaka T, Suzuki K, Takahashi M. A pilot study of laparoscopic gastric pull-up by using the natural orifice translumenal endoscopic surgery technique: a novel procedure for treating long-gap esophageal atresia (Type A).Journal of Laparoendoscopic Advanced Surgical Techniques, 2011 21: 851-857.
  • Iwanaka T, Kawashima H, Tanabe Y, Aoki T: Laparoscopic gastric pull-up and thoracoscopic esophago-esophagostomy combined with intrathoracic fundoplication for long-gap pure esophageal atresia. J Laparoendosc Adv Surg Tec A 2011 21:973-978.
  • Iwanaka T, Kanamori Y, Sugiyama M, Komura M, Tanaka Y, Kodaka T, Ishimaru T. Laparoscopic fundoplication for gastroesophageal reflux disease in infants and children. Surg Today. 2010 May;40(5):393-7. Epub 2010 Apr 28.
  • Iwanaka T. [Detailed statement of surgical procedure]. Nippon Geka Gakkai Zasshi. 2010 Mar;111(2):73.
  • Sato S, Hamada Y, Iwanaka T: Recent progresses of pediatric endoscopic surgery in Japan. JMAJ (Japan Medical Association Journal) 2010 53: 250-253.
  • Ishimaru T, Kitano Y, Uchida H, Kawashima H, Gotoh C, Satoh K, Yoshida M, Sugita A, Iwanaka T. Growth spurt-related recurrence after Nuss procedure. J Pediatr Surg. 2009 Aug;44(8):E13-6.
  • Iwanaka T. [Postgraduate training and specialty certification systems in pediatric surgery in Japan]. Nippon Geka Gakkai Zasshi. 2009 May;110(3):128-32. Japanese.
  • Uchida H, Iwanaka T, Kitano Y, Kudou S, Ishimaru T, Yotsumoto K, Gotoh C, Yoshida M. Residual fistula after laparoscopically assisted anorectoplasty: is it a rare problem? J Pediatr Surg. 2009 Jan;44(1):278-81.
  • Iwanaka T. Technical innovation, standardization, and skill qualification for pediatric minimally invasive surgery in Japan. J Pediatr Surg. 2009 Jan;44(1):36-42.
    Iwanaka T. [Present and future treatment of esophageal atresia]. Nippon Geka Gakkai Zasshi. 2007 Nov;108(6):329-32. Japanese.
  • Iwanaka T, Kawashima H, Uchida H. The laparoscopic approach of neuroblastoma. Semin Pediatr Surg. 2007 Nov;16(4):259-65.
  • Kudou S, Iwanaka T, Kawashima H, Uchida H, Nishi A, Yotsumoto K, Kaneko M. Midterm follow-up study of high-type imperforate anus after laparoscopically assisted anorectoplasty. J Pediatr Surg. 2005 Dec;40(12):1923-6.
  • Iwanaka T, Uchida H, Kawashima H, Nishi A, Kudou S, Satake R. Complications of laparoscopic surgery in neonates and small infants. J Pediatr Surg. 2004 Dec;39(12):1838-41.
  • Iwanaka T, Arai M, Kawashima H, Kudou S, Fujishiro J, Imaizumi S, Yamamoto K, Hanada R, Kikuchi A, Aihara T, Kishimoto H. Endosurgical procedures for pediatricsolid tumors. Pediatr Surg Int. 2004 Jan;20(1):39-42. Epub 2003.
  • Iwanaka T, Arai M, Yamamoto H, Fukuzawa M, Kubota A, Kouchi K, Nio M, Satomi A, Sasaki F, Yoneda A, Ohhama Y, Takehara H, Morikawa Y, Miyano T. No incidence of port-site recurrence after endosurgical procedure for pediatric malignancies. Pediatr Surg Int. 2003 May;19(3):200-3.
医工連携

  • Ishimaru T, Iwanaka T, Hatanaka A, Kawashima H, Terawaki K:Translumenal esophageal anastomosis for natural orifice translumenal endoscopic surgery: an ex vivo feasibility study.J Laparoendosc Adv Surg Tech A. 2012 Sep;22(7):724-9.
  • Fujii M, Sugita N, Ishimaru T, Iwanaka T, Mitsuishi M:A novel approach to the design of a needle driver with multiple DOFs for pediatric laparoscopic surgery.Minim Invasive Ther Allied Technol. 2013 Feb;22(1):9-16.
再生医療

  • Ishimaru T, Komura M, Komura H, Otani Y, Komuro H, Sugiyma M, Terawaki K, Suzuki K, Tabata Y, Iwanaka T. Slow release of basic fibroblast growth factor (b-FGF) promotes growth of tracheal cartilage. J Pediatr Surg. 2013 Feb;48(2):288-92.
  • Komura M, Komura H, Kanamori Y, Tanaka Y, Ohatani Y, Ishimaru T, Sugiyama M, Hoshi K, Iwanaka T:Study of mechanical properties of engineered cartilage in an in vivo culture for design of a biodegradable scaffold. Int J Artif Organs. 2010 33: 775-781.
  • Tanaka Y, Ikeda T, Kishi Y, Masuda S, Shibata H, Takeuchi K, Komura M, Iwanaka T, Muramatsu S, Kondo Y, Takahashi K, Yamanaka S, Hanazono Y. ERas is expressed in primate embryonic stem cells but not related to tumorigenesis. Cell Transplant. 2009;18(4):381-9.
  • Komura M, Komura H, Kanamori Y, Tanaka Y, Suzuki K, Sugiyama M, Nakahara S, Kawashima H, Hatanaka A, Hoshi K, Ikada Y, Tabata Y, Iwanaka T. An animal model study for tissue-engineered trachea fabricated from a biodegradable scaffold using chondrocytes to augment repair of tracheal stenosis. J Pediatr Surg. 2008 Dec;43(12):2141-6.
  • Amiel GE, Komura M, Shapira O, Yoo JJ, Yazdani S, Berry J, Kaushal S, Bischoff J, Atala A, Soker S. Engineering of blood vessels from acellular collagen matrices coated with human endothelial cells. Tissue Eng. 2006 Aug;12(8):2355-65.
  • Stitzel J, Liu J, Lee SJ, Komura M, Berry J, Soker S, Lim G, Van Dyke M, Czerw R, Yoo JJ, Atala A. Controlled fabrication of a biological vascular substitute. Biomaterials. 2006 Mar;27(7):1088-94.
  • Chang R, Komura M, Andreoli S, Jennings R, Wilson J, Fauza D. Rapidly polymerizing hydrogel prevents balloon dislodgement in a model of fetal tracheal occlusion. J Pediatr Surg. 2004 Apr;39(4):557-60.
  • Chang R, Komura M, Andreoli S, Klingenberg M, Jennings R, Wilson J, Fauza D. Hyperoncotic enhancement of pulmonary growth after fetal tracheal occlusion: a comparison between dextran and albumin. J Pediatr Surg. 2004 Mar;39(3):324-8; discussion 324-8.
腸管免疫

  • Kanamori Y, Terawaki K, Takayasu H, Sugiyama M, Komura M, Kodaka T, et al. Interleukin 6 and interleukin 8 play importantroles in systemic inflammatory response syndrome of meconium peritonitis. SurgToday. 2012 May;42(5):431-4.
  • Kanamori Y, Iwanaka T, Sugiyama M, Komura M, Takahashi T, Yuki N, Morotomi M, Tanaka R:Early use of probiotics is important therapy in infants with severe congenital anomaly. Pediatr Int. 2010 Jun;52(3):362-7.
  • Nakajima-Adachi H, Ebihara A, Kikuchi A, Ishida T, Sasaki K, Hirano K, Watanabe H, Asai K, Takahashi Y, Kanamori Y, Shimojo N, Matsuda H, Kohno Y, Hachimura S, Kaminogawa S. Food antigen causes TH2-dependent enteropathy followed by tissue repair in T-cell receptor transgenic mice. J Allergy Clin Immunol. 2006 May;117(5):1125-32.
  • Kanamori Y, Hashizume K, Sugiyama M, Tomonaga T, Terawaki K, Osawa K. Type B intestinal neuronal dysplasia. Pediatr Int. 2005 Jun;47(3):338-40.
  • Kanamori Y, Sugiyama M, Hashizume K, Yuki N, Morotomi M, Tanaka R. Experience of long-term synbiotic therapy in seven short bowel patients with refractory enterocolitis. J Pediatr Surg. 2004 Nov;39(11):1686-92.
  • Niwa M, Hotta K, Kanamori Y, Kumada M, Hirota M, Kozawa O, Fujimoto S. p38 MAPK associated with stereoselective priming by grepafloxacin on O2- production in neutrophils. Free Radic Biol Med. 2004 May 15;36(10):1259-69.
  • Kanamori Y, Hashizume K, Kitano Y, Tanaka Y, Morotomi M, Yuki N, Tanaka R. Anaerobic dominant flora was reconstructed by synbiotics in an infant with MRSA enteritis. Pediatr Int. 2003 Jun;45(3):359-62.

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