小児科のご紹介

診療グループ 診療内容

神経 / Pediatric Neurology(診療内容)

対象疾患

てんかん
新生児期:良性(家族性)新生児てんかん、早期ミオクロニー脳症、大田原症候群
乳児期:ウエスト症候群、良性(家族性)乳児てんかん、ドラベ症候群(以前は乳児重症ミオクロニーてんかん)
小児期:中心側頭部棘波を示す良性てんかん(BECTS)、小児後頭葉てんかん(早発=Panayiotopoulos型、遅発=Gastaut型)、熱性けいれんプラス、小児欠神てんかん、レノックス・ガストー症候群
青年期:若年ミオクロニーてんかん、若年欠神てんかん、全般強直間代発作のみを示すてんかん
その他:海馬硬化症を伴う内側側頭葉てんかん、ラスムッセン症候群、皮質形成異常に伴うてんかん(異所性灰白質など)、神経皮膚症候群に伴うてんかん(結節性硬化症、スタージ・ウェーバー症候群など)

先天異常症候群(脳神経が関係する生まれつきの病気)
結節性硬化症、神経線維腫症、スタージ・ウェーバー症候群、毛細血管拡張性運動失調症
アンジェルマン症候群、レット症候群、アイカルディ症候群

神経変性疾患(脳神経が関係する進行性の疾患)
大脳白質変性症、脊髄小脳変性症(歯状核赤核淡蒼ルイ体萎縮症(DRPLA)など)
進行性ミオクローヌスてんかん、ペリツェウス・メルツバッハー病

神経系の感染症や免疫疾患
急性脳炎/脳症、髄膜炎、先天性感染症(サイトメガロウイルスなど)
急性散在性脳脊髄炎、多発性硬化症

先天性代謝異常症(脳神経が関係する生まれつきの代謝異常)
ミトコンドリア異常症(MELAS、リー(Leigh)脳症など)
ピルビン酸脱水素酵素(PDHC)欠損症、ライソゾーム病、神経セロイドリポフスチン症
ブドウ糖輸送障害(GLUT1欠損症)、有機酸代謝異常症、アミノ酸代謝異常症
尿素サイクル異常症

脳の先天異常(生まれつきの脳の形成障害など)
水頭症、脳回形成異常(滑脳症、多小脳回、厚脳回)
裂脳症、孔脳症

末梢神経などの病気
二分脊椎、痙性対麻痺、横断性脊髄炎

脊髄の病気
ギラン・バレー症候群(フィッシャー症候群等を含む)
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
重症筋無力症
遺伝性運動感覚ニューロパチー(Charcot-Marie-Tooth病、Dejerine-Sottas病)

筋肉の病気
デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー、筋強直性筋ジストロフィー(先天性を含む)
先天性ミオパチー

脳腫瘍、脊髄腫瘍
上記の症候群に合併する腫瘍、神経症状、てんかんを主な症状とする腫瘍

周産期の脳障害
脳室周囲白質軟化症、新生児仮死後遺症など

発達の問題
自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、知的障害など

神経診療イメージ
診療内容

●子供たちの病気のなかで、神経発達に関連する病気は頻度が高く、多くの方が当科を受診されています。
てんかん、脳神経が関わる先天異常、進行性の変性疾患、神経感染症や神経免疫疾患、脳性麻痺、脳腫瘍・脊髄腫瘍、発達の問題(知的障害、自閉スペクトラム症、ADHD)など、対象となる病気は多岐にわたります。

●小児神経専門医療機関として、これらの広い領域に対して先端医療を行う体制をとっており、希少疾患についても十分な経験のある専門医が診療に当たっています。
特殊検査として、必要に応じて他診療科ならびに他施設との連携を計りながら、筋生検・神経生検による組織診断、脳波検査を含む生理検査、CT、MRI、MRスペクトロスコピーを含む頭部画像検査などの専門的な検査を行っています。

●新生児期から思春期まで、小児期に発症するてんかんの診断、治療を行っています。
難治性てんかんの精密検査に有用な長時間脳波検査、発作時検査(脳波、SPECT)、PET検査、脳磁図検査も行っており、国内でも有数の設備を有しています。
脳神経外科と協力して、難治性てんかんに対する外科治療(迷走神経刺激術を含む)などの特殊治療も行っています。

●他診療科との連携を要する各種神経疾患の診療も行っています。
例として、水頭症、二分脊椎、脳腫瘍・脊髄腫瘍などがあります。
連携する診療科は小児外科、眼科、耳鼻咽喉科、顎歯科、皮膚科、形成外科など多岐にわたります。

●当院は周産期医療、こども救命など、高度かつ先進的医療を担っており、小児科におけるニーズも近年は飛躍的に高まっております。
この社会的要請に応えるにあたって、受診患者さんの診療においては他施設との緊密な連携を進めております。

●発達促進・機能訓練などの目的で療育やリハビリを要する患者さんは、お住いの地域の発達センターや療育施設の利用を勧めております。
家庭で医学的ケアを必要とする患者さんの在宅医療は、訪問診療医や訪問看護などとの連携を勧めております。
外来通院患者さんの体調不良への対応は、お住いの地域の医療機関を積極的にご利用いただくよう勧めております。

●申し訳ありませんが、当科ではレスパイト入院の対応はしておりません。
レスパイトを要する患者さんにおいては、他医療機関の利用をお願いしております。

●知的障害ならびに発達障害については、当科では原因になる病気があるかどうかの精密検査を主に行っています。
定期的な診療にも対応してはおりますが、当院での療育訓練は行っておりません。
自閉症スペクトラムのお子さんについては、応用行動分析(ABA)の考え方による医師の指導を行うとともに、ご希望があればセラピストのご紹介などを行っております。
当科において対応困難な患者さんの診療は、当院または他院の精神科との連携を積極的に進めております。

●小児神経疾患には成人後も症状や障害による医療ニーズが続くことが多くあります。
一方、成人になった患者さんの医療的問題は、小児科では対応できない成人特有のものが多くなります。
当科において成人に至る、または至ると見込まれる患者さんの外来・入院・在宅医療については、患者さんの利益を最優先に考え、該当する成人診療科への移行を適切かつ積極的に勧めております。

診療実績

●入院患者数
神経・筋疾患 251人(2014年実績、重複を含む)、うち緊急入院 98人

●重点的に診療を行っている疾患
けいれん性疾患、先天代謝異常・神経変性疾患、先天奇形症候群、神経・筋疾患

●主な検査 1. 画像検査:CT, MRI, SPECT, PET(難治性てんかんの精密検査)
2. 脳波、長時間記録脳波(入院検査)、脳磁図(難治性てんかんの精密検査)
3. 誘発電位:聴性脳幹反応(ABR)、視覚性誘発電位(VEP)、体性感覚誘発電位(SEP)等
4. 末梢神経伝導検査、反復刺激試験
5. 針筋電図、表面筋電図
6. 睡眠検査:SpO2モニター(外来検査)、簡易ポリソムノグラフィー(外来検査)
ポリソムノグラフィー(入院検査、老年病科と協力して実施)

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