大東島の砂糖作り

 
 

幸い島は晴れていたので順調に着陸し、上から見渡すこともできた。本当に北海道の様な風景だった。刈り取りの赤土と春植の新芽と収穫の高い穂が防風林の額縁とパッチワークをつくっていた。製糖の稼働期間で、街中が黒酢の匂いとボイラーの音で満ちていた。

「さとうきびは島を守り、島は国土を守る」と、大東製糖の煙突は頭から湯気をたてて、語っていた。

どうして機械化?日華断交で、労働者が来なくなったからってさぁ