QZSS名称募集

2009-10-17

「準天頂衛星による地理情報システム、国土空間データ基盤は21世紀の伊能図である」とかいって「いのう」という衛星愛称を募集にポストしてみた。

でも、みちびきにおちついたらしいOTL

第三回あっ!!と驚く位置利用サービス アイデア大募集は6月30日まで


平成21年度の第二回あっ!!と驚く位置利用サービス アイデア大募集は参加賞

局所的な豪雨に気づく

=QZSバリオメータ=

2008-12-13

[緒言]降雨ナウキャストやドップラーレーダーの装備による気象情報提供は進んでいるが、平成20年、豊島区の下水道工事[1]や神戸市都賀川における学童保育児童のように局地的豪雨による水難が続いている。平成11年には東京や博多では急な降水で地下室で溺死する事例もあった。
能動的に災害情報を得る体制は整備されつつあるが、多くの場合、利用者は受け身である[2]。インターネットを利用するにも、雑司が谷のような急変では、30分程度で急激な雨雲の発達をみており、受動的に災害情報を得られる仕組みが必要である。

[対流圏遅延]準天頂衛星の整備には、測量精度の向上が目的のひとつにあげられており、L1-SAIF信号やLEXといった信号では、主に鉛直方向の精度に影響を与える対流圏遅延の補正が仕様に組み込まれている[4]。

[GPS気象学]対流圏遅延の主な要素は、気圧で補正した後の大気中の水蒸気である。ラジオゾンデによる水蒸気量とよく相関し、稠密格子によるGPS水蒸気トモグラフィー[3]は鉛直方向の水蒸気量の総和みならず、断層での水蒸気量の変化を描出できる。
大気水蒸気量観測情報提供体制の整備として、気象庁庁観測部にGPSを利用して大気中の水蒸気量を算出し、集中豪雨等の監視・予測を強化するための要員2人が平成21年度予算原案で認められた。

[スキーム] 準天頂衛星はほぼ8時間に渡り天頂近くにとどまり、移動度が少なく、マルチパスの影響も受けにくいので、観測地点の鉛直方向の対流圏遅延を検出しやすいと思われる。
電子地図による現在地の入力から求められる測位誤差のうち、補正信号から得られる電離圏遅延を差し引いたものを、対流圏遅延とみなし、その変化率が急激であった場合、降雨の可能性を、利用者に警告するとともに、閲覧ソフトが能動的に気象情報を巡回し、利用者が降雨ナウキャストなどの情報源に受動的に接しやすくする。
衛星側位システムとの親和性については、気象庁はxmlで気象情報の配信を企図しており規格を策定中であるが「ISO6709」を用い地理空間情報(位置)表記する意向が示されている。

[結語]本来は空を望み風を読み天気の変化に敏感にならなければならないが、地下の工事や地下室での接客などでは、外の気象の急激な変化に気がつきにくい、QZS測位による鉛直方向の誤差の検出をQZSバリオメータと称し、気象警戒に役立てることを提案する。


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