H21.8/7
ムーミンワールド(音楽あり)はナアンターリの島にある、夏だけ開かれるテーマパークである。
大変危険な場所で、殆ど東洋人の旅行者は居ない。来訪者年齢の中央価は6歳、下位四分位値は3歳である。上の子の多くは、弟妹のお世話で来ているだけで、ティーンは手持ちぶたさでイライラしている。
ムーミンに憧れたアラカンやアラフォーが行くと大変つらい想いをする。そういう方々は200kmほど離れたタンペレのムーミン博物館に赴くべきであろうが、実見していないので真偽は判らない。
いわゆる昇降機の法令に準拠するような、有料の乗り物はない。ビッフェが1軒、ハンバーガ屋にピザ屋にソフトクリーム屋に菓子のキヨスクが1軒あり、飴屋とそれ以外のお土産屋が1軒ある以外、金を使うのは入場料だけである(大人子ども問わず20ユーロ)。電子機器での遊興もできない。
家や桟橋は再現されている。
劇場にて30分おきに4演目の劇が順繰り公演されているが、フィンランド語とスウェーデン語だけである。なぜ?先ほど述べたように、殆どの来園者が英語教育を受ける前のフィンランドないしスウェーデンの幼児だからである。
英語の公演を要求するなら、まず東京ドームで戦隊物の英語の公演を要求しよう(嗤)。
来演者は思ったより、ムーミンキャラクターを身につけてはいない。女の子はキティラー、男の子はカーズが多かった(泣)。
それでも、チビのミーが、さー声を合わせてムーミンを呼ぼうとか声を掛けると、「ムーミン」と呼ぶ様は、シアターGロッソで「□○レッド!」と呼ぶ姿とまったく一緒である。
フィンランド国鉄(VR)の特急で約2時間、電車式のペンドリーノ(S220)と機関車が牽引する客車式のInter Cityがある。前者は200km/h、後者は2階建ての車両もあって160km/hだが、所要時間に大きな差はない。椅子も大差ない。回転せず、固定式の集団見合い席であるので、気にする人は一生懸命英語で予約の時に頼んでみよう(言い方は知らない)。
新幹線と違ってガラスがハンマーで割れるようになっている。
また、全ての座席にコンセントと携帯電話のアンプが備わっており、座席での通話がデフォルトになっているのは、さすがノキアの国である。
バス:全くの路線バスと、観光レシプロ式スクリュー推進の蒸気船がある。前者は30分(10分間隔)、後者は1時間半程で(1日2往復)、で街を結んでいる。
しかし、どちらも、鉄道の駅からは遠い。
バスは、鉄道沿いに赤線で示した1kmほど道路をヘルシンキ方面に引き返した、長距離バス乗り場の向かい側の国道の停留所でのる。バス停の脇にマックがある。長距離バスの待合所の線路側のバス停で待っていても、ムーミンワールドへのバスは来ない。これがここ始発という訳ではない、11番か110番の来た方にのれば良いであろう。日中10分おきにきており大人4.80ユーロ、子ども2.40ユーロである。所要35分でTurin Linja-autoilijan Oy (TLO.fi)が運行している[2009年の時刻表pdf]
ウッコペッカ丸の船付き場への道筋は、青線で示すが、鉄道駅から300mほど先に行った角で、道路が貨物線をアンダーパスになっている十字路で、坂を南に折れる、川の一番下流の橋の袂、駅側の北岸にある。
バスはナンターリのバス停に着くが、そこからも島の入り口までは1kmほど水色で示した未舗装の緑陰を歩く。他に行く所もないので、人が流れて行く方向に沿って行けば、ハーバーに出て、そこから茶色に示したデッキ沿いに岬のさきから門をくぐり、浮き橋を渡っていくと料金所に至る。
船はハーバーから出る。向こうの島がムーミンワールドの島。
昔、アドミラルシリーズの東郷ビールが有名であったが、キティーだけではなく、ヘルシンキ中央駅にお持ち帰り寿司の「soyo-ekiben」屋があったり、緑茶や漫画がキヨスクの棚を占めていたり、遠い日本を懐かしむに不足はない。
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