腰痛で安静に過ぎると筋力が低下して、体幹を支えるのが難しくなります。整体といって他人に力任せに戻してもらっても、施療が終わって「たれパンダ」な状態にもどると効き目がなくなります。力負けして揉み返しや却って関節を痛める場合もあります。
腰痛や交通事故の後などでは、患部の検査所見は乏しいか皆無なのに何時迄も症状の残ることがあります。
逆認知療法、「痛みがある」という思いが筋肉を固縮させ、そのコリが痛みを産んだりします。
• 指示が無いのに患部を指して見せる
• 繰り返し、言及する。
• こだわりが取れない。
• 易怒性や理屈っぽくなる
これらに当てはまるときは、腰ではなく抑うつなどの治療を必要とする場合や疾病利得が原因のことがあります。
「キャット/キャメル」猫背と背中を伸ばすあるいは胸を張るような姿勢を座位や立位で取る運動があります。それも辛いなら、腹ばいから首を少し上げ前を見るような姿勢から始めても構いません。
痛みが取れて自由度が増してきたら、腹ばいから腕をついて上半身を反らせるマッケンジー法や四つん這いで猫背になるキャットを組み合わせます。
さらに腰痛が良くなったら、「次に腰痛を起こさない」体操も取り入れましょう。四つん這いになってから右手と左足を前後にピンと伸ばして、左手と右足で体を支える。5から10数えたら、逆にするバランス体操などです。
12次防では、高齢者の労働者が増えていることを踏まえ、高齢者における健康維持増進や対策について言及しています。
社会保障費の件を踏まえ、定年延長が実施され、この事業所でも1割強の方が、60歳から65歳です。
実際の所、今までは定年で居られなかった、60歳越えの方の、一般健診結果をみると、メタボに代表される疾病が多く、また医療の必要のあるかたが25%に上ります。
医療は必要なので受けないといけません。これは、強調しておきます。数合わせのため投薬を忌避したりすれば、実際の心疾患などを発症してしまいますから、その予防は必須です。内服の有無に関わらず、血圧は上がり心電図の異常を抱えている人数も多いです。
しかし、その手前の層と較べて、同様に扱う訳にはならないという事も認識せねばなりません。
既往歴の欄は記載が正確ではなさそうです。以前に言及した、データヘルス計画などの統計の充実が待たれますが、脳卒中は昭和20年生まれの2名に、心疾患は10名に認められます。
予防は、それ以前の40歳代30歳代から始まります。
特定保健指導が始まりますが、保健指導のうちに、メタボの該当から引き返して、5歳10歳若い体を維持して、定年延長に備えて下さい。
頭部の打撲は「眼から星が出る」と言われる一方で、本人も周りも大丈夫大丈夫と仕事を続けてしまうことがあります。「Talk and Die」というのは、喋って歩いて外来に来た人が翌日ご自宅で亡くなっているという例を指します。
交通事故や職場での転倒、スポーツなどで、頭に傷を負うだけではなく、激しい加速度で頭を打って居無くても、頭部に出血を起こすことがあります。
児童虐待では揺さぶられっ子症候群といいますし、首が据わって居ないのは酔っ払いや不意の転落でも同様ですから、「ぶつけた」に拘り過ぎると見落とします。
頭皮に傷が無くても、レントゲンで骨折が無くても、脳に傷が生じることがあります。桶の中の豆腐が揺れているように、ぶつけた方と反対の頭蓋骨の内面に、脳がぶつかる「コントラクー contrecoup」という脳挫傷があります。
また、脳の表面は架橋静脈で硬膜からつっていますが、脳が揺れると、血管が揺れて捩じ切れて出血する、「加速損傷」というものをおこすことがあります。一回目では千切れかかるだけでも、同じことが2回3回と繰り返されて傷が開いて出血が大きくなります。これを「セカンド・インパクト」と言います。セカンドインパクトを防ぐためには、「大丈夫」「これくらい平気」という気持ちを捨てて、一晩安静を保つようにしてください。先ほどの揺さぶられっ子は、これらの外傷であることがあります。
打った直後に太い血管が切れる「外傷性くも膜下出血」、頭蓋骨が骨折して大きな血管を断ち切る「急性硬膜外出血」これらは、受傷後その日に撮るCTですぐ判ります。症状もはっきり出ることがあり見落としにくいです。しかし、ジワジワ貯まる「硬膜下血腫」では次の日や3日後に貯まってきたりするので、症状が徐々に起き、気づかれにくいことが多いです。「立ち上がるのにふらつく」「物覚えが悪い」などと直接打撲と連想がつかない症状であることが発覚が遅れる遠因でもあります。
さらには5年10年してからの発症もあります、血管は千切れなかったが、脳の神経=軸索が千切れかかって、その症状が抑うつだったり人格変化だったりする場合があります。脳のタンパクに対して抗体ができてゆっくり炎症が進む場合もあります。アメフトや路肩爆弾などで、そのような頭部外傷を起因とした慢性の症状を抱えている人が、集団訴訟を起こし、勝訴しています。
これを受けて、スポーツ界で、脳震盪にたいするガイドラインが見直されました[pdf1、pdf2]。
審判は競技を止め、すぐ試合や練習に復帰しないように次のステップには24時間以上あける段階的競技復帰プロトコルを定めました。
最後になりますが、追突や転落以外に、挟まれという外傷もあります。この場合は、目の神経や耳の神経など、脳神経が出入りする、頭蓋底骨折が起こりやすいです、複視や耳鳴り・呑みこみなどの症状があったり、髄液が漏れたりする症状を来すことがあります。
ヒュームを吸って、半日くらいで 発熱咳き込む、悪寒や関節痛を伴う。でも、それは風邪では有りません。
溶けた金属が蒸気になり、0.1μmの粒子が凝集します。2.5μmより小さな粒子は肺の奥まで到達します。そこで異物として、単球(肺胞マクロファージ)が貪食します。炎症反応を生じて、発熱・咳・胸や関節の痛みがでます。 流感様:インフルエンザと似通う症状です。金属から離れると、1日2日で症状は軽快することが多いですが、反復すると、数ミリの粒状影、拘束性呼吸機能障害、拡散能の低下を見ることがあります。カドミウムやクロムでは肺水腫に至り致命的な症例も報告されます。
• 人は風上に立つ
• 作業者はマスクをする(N95)
• 作業にあたらない人に声を掛けて退避させ る
亜鉛が一番多いです。亜鉛は加硫促進剤としてゴムにも入っています。 亜鉛は防蝕のために鋼板や鋼線にメッキされています。「 融点が低く419.5°C 、沸点は907 °C」そのため、亜鉛で症例が多くみられます
動脈硬化が肉眼で観察できるのが眼底です。血管の閉塞の結果の白斑や出血が出ていたら、脳にも微細な出血梗塞があるかもしれません。
眼の病気ではなく生活習慣病の結果を調べるのが眼底検査。眼科医ではなく内科医に相談しましょう。
本当は、それでは遅いのです。糖尿病や高血圧の診療では眼底所見を生涯起こさないために治療目標を立てるのです。
負けてから取り繕うのは、傷を治すことは叶わず、傷を拡げないか拡げ方をゆっくりにすることしか出来ないのです。
昨年、一昨年と降雪が多いです。
温暖化すると、湿潤な低気圧が関東に接近するので降水が増えます。
雪の日は皆籠っていますが、翌朝は出勤するので、外へ出ます。
降雪が去り、放射冷却で冷え、路面が凍結します。
そのため、転倒の救急車出動は、翌朝の出勤時が一番多くなります。
機械力を整備できればそれに越したことはありません。フォークリフトや軽トラックに装着可能な、スノープラウも出回っています。柔らかいうちに除雪できれば、鏡面のような凍結は少なくできます。
歩行の転倒のほかに、落雪や、制御を失った他人や車などの「追突され」、用水路などの「転落」にも留意が必要です。
落雪による配管の損傷という事案もあるそうです。一斗缶などペシャンコになるので、積雪の前には屋外の化成品などの取り込みも考慮してください。
歩くときは、足の平を水平に、そっと載せるように着きましょう。
踵をカツンとついたり、つま先で強く蹴りだすと、滑りやすくなります。
除雪の時は、腹筋を収縮させ、背中をまっすぐにして、お辞儀をします。
亀の甲羅のようなうつむきですと、背骨に力が掛かり、腹筋が弛むので腰に負担を掛けます。
膝を曲げてスコップを持ち上げます。上半身や腕だけで持ち上げると負担になります。
1週間に1日の休日を付与する(第35条)週40時間労働(労働基準法第32条第1項)のが労働基準法の原則ですが、実際に組織を運営する上では、36協定などに拠って多様な働き方が認められています。
しかし、拘束される時間が長いと、心筋梗塞や脳卒中を来す過労死、うつなどを起こす自殺の恐れを、懸念せざるを得ません。平成26年11月1日、過労死等防止対策推進法が施行されました。
裁量労働制を幅広く取り入れて、その結果として健康被害が生じてはなりませんので、労働政策審議会労働条件分科会などで歯止めを置こうとしています。
また具体的な規制の前に改善を図ろうという事で、長時間労働削減推進本部が厚労省に設置され、基発1222第1号平成26年12月22日「働き方改革」の推進についてが出ています。労働局・労働基準監督署で、重点的な取り組みを行うそうです。
労災を減らす指針の12次防では【目標・週労働時間60時間以上の雇用者割合を30%以上減少】を掲げています。当製造所では長時間の相談に来る人は年を通じて10名ほどですが、その基準を下回っても、上記の国の目標を上回る人が居るかは、監督署からの「問い合わせ」などがあった場合、統計を取り直す必要があるかもしれません。
年休消化率70%も目標として掲げられています。こちらの方が不謹慎なのか、地方創生法案の絡み(地域での人の繋がりを取り戻す)があったり、成長戦略としての休暇の増加の目論見が含まれていたりするのはあるのですが、有休の強制付与が、労働政策審議会労働条件分科会でも取り上げられており、極めて至近で36協定の見直しが必要とされるようです。基幹職についても、分科会で盛りこまれています。
有給だけではなく、代休を取りやすい環境・社内規則の変革も必要かもしれません。月60 時間超の時間外労働にを回避するために休日振替を行うのは、法制度の趣旨を潜脱するものであり、本分科会として反対と、釘を刺されています。
今回は食道がん・咽頭がんを主に話します。
この2つの癌の原因に「酒・たばこ」と、子宮頸がんの原因の一つでもある「ヒトパピローマウイルス感染」があります。
アルコールは直接起こすというよりも、その代謝物のアセトアルデヒドが呼気から出てきたり、口の中で虫歯菌がアルコールを分解してできたアセトアルデヒドが悪さをします。
お酒に弱い人は、より食道がんにもなりやすいと言えます。
呑めない酵素欠損者が鍛えて溺れると、食道がんは「なんと29~56倍に跳ね上がる。」そうです。
久里浜式の食道がんスクリーニングテストで9点以上なら半年おきの内視鏡をお勧めします。
それも食道がんや咽頭がんというのは、ごく早期に見つければ、内視鏡で済みます。
2波長の特殊な内視鏡で、4K8Kで見るとずいぶん違います。
[愛知県がんセンターPDF]
ところが、声が掠れて!、バリウムで凹みや狭窄が見つかって!、そういう段階では、同じ早期でも開胸手術のような侵襲の高い治療が必要になるし、重粒子線のような高度先進医療の必要が出てきます。
年間三千人くらいの死者数がありますが、表紙に載せた様に、芸能人では多く報道されます。
なかにし礼も、取り切れなかったがんが育ったのではなく、新しいのが芽吹いたのかもしれません。なかにし礼は2度目の手術を併発している狭心症のため、完全に取りきれないまま終えています。
亡くなったヒゲの三笠宮寛仁さまも十数回の手術を20年に渡って受け続けました。つんく♂も2度目の癌が見つかっています。次々発がんを減らすためにも禁酒禁煙が大切です。