天空の約束

 

雲の王の続刊である。天空の約束の舞台の一部は戦争中の長崎県で生々しく描かれる。排除されるものに異形のものの監視をさせる。使い果たすという消耗さである。

これではたまらない。子供だけ集められ集団疎開なら、大人が戦地に赴くだけならともかく、長崎大学で実験的に交配までたくまられている。

川魚を取る。魚は変温というものの、少しでも暖かい淵の隠れ場は見出し易いだろう。

山を見て怖いものが見えるという。雲仙だったり小浜だったり温泉の湯脈が見え、山が噴くのかと思ったら、その向こうの母が囚われている長崎医科大学であるならば、堕ちてくるものは当然のようにピカドンである。

救いの乏しい作品である。

それでも戦地から無事に戻ってきたのか?疎開先の女先生のところに、酒蔵に勤めて婿に入った一族も居たらしい。救いというとそれくらいか?

変な話、九州は暑くて酒が饐える。芋しか取れないような半島だったり火山の水の乏しいところだったり島だったり、米の採れない長崎で酒蔵というのも舞台としてどうだろうかとも思う。ただし、「眼」をつければ、麹も桶も温度管理なので、一族の能力は凄腕として、清酒を醸すのに役立つだろうな。でも饐えるので焼酎にして蒲公英を漬けるのである。