病気になって考えたこと



喫煙に関連した病気になった患者さん自身による生の声です。



肺気腫になって考えたこと (59歳、男性)


 私は59歳の男性です。在宅で酸素療法人工呼吸器を併用して、使用するようになり、今年で3年になります。

 私は、最初にタバコを吸い始めたのは、20歳を過ぎてからです。吸い始めた理由は特になく、なんとなく吸い始めてしまいました。仕事が営業だったため、車の中や商談中、吸いたいときに吸っていました。次第に本数が増えていきました。
 42歳を過ぎた頃から、息切れが始まりました。だんだんすぐ座り込むことが多くなり、仕事に行くときの準備をするにも、1つ1つの動作がきつくて、肩で息をするようになりました。息切れの感じを例えるなら、「やっと泳ぎきって、水中から顔を上げたとき、もう一度頭を押さえつけられたような感じの苦しみ」がありました。

 また、せきをすればタンが出て、せき込みがひどいと、腹筋がつり、とても耐えられないときもありました。

 病院で診察を受けた結果、「肺気腫(COPD)です」、と言われました。聞きなれない病名だったので、そのときはさほど深刻には考えませんでした。その場で先生に「完治するまでどのくらいかかりますか?」と尋ねました。先生は「進行はするが、完治はしませんよ。進行して悪化すれば酸素ボンベが必要になるでしょう。」と言われました。大変なショックを受けました。

  原因がタバコということを聞いても、それでもすぐにはやめられなかったのですが、47歳のとき、夜中にせき込みが激しく、今までに感じたことのない鈍痛があったので、意を決してきっぱりと、このときからタバコをやめました。
 しかし、この頃から、毎年のように入院するようになりました。年に2回以上入院することもしばしばでした。そして、現在は在宅で、酸素と人工呼吸器の治療を受けています。

 働き盛りの40歳半ばから、病気になり、なんとなく吸い始めたタバコが命取りになったことを考えると、くやしくタバコの怖さ・恐ろしさをつくづく身にしみています。

 皆さんには、タバコによって病気がおこり、人生設計が狂うことを真剣に考えてもらいたいです。そして、タバコを吸っている人はきっぱりと 禁煙をし、そして興味本位で、なんとなくタバコを吸い始めようとする若者たちがいなくなれば、と願っています。
(平成21年4月24日ご寄稿いただきました)