麻酔業務における感染対策のための勧告(第2版)

RECOMMENDATIONS FOR INFECTION CONTROL FOR THE PRACTICE OF ANESTHESIOLOGY (SECOND EDITION)


訳:西岡憲吾 県立広島病院 麻酔集中治療科
監訳:石原 晋 県立広島病院 救命救急センター

訳者序文

 American Society of Anesthesiologists(ASA)は1993年にRecommendations for the practice of anesthesiologyをメンバーに配布し、感染対策における勧告を行っています。その後、CDCから感染対策に関するさまざまなガイドラインが公開され、科学的根拠のある、より現実的で効果的な感染対策を行うように求められてきました。
 1998年、ASAはCDCの新しいガイドラインを参考に、この改訂版を発行し、ASAのホームページ(http://www.asahq.org/ProfInfo/Infection/Infection_TOC.html)でも公開しています。
 この文書は手術室での感染対策を実践していくとき、麻酔科医だけでなくすべての手術室スタッフにとって大変参考になるものと考え、日本語に翻訳し、インターネット上で公開することの許可を、ASAにお願いしました。一つの電子メールだけで、当方の勝手な話を受け入れていただき、快く承諾していただいたASAに心より感謝します。

1999年 4月
西岡憲吾

監訳者序文

 患者から医療者への感染、あるいは医療者による患者間の感染の媒介は極めて重要な問題である。とりわけ手術室ではこのような危険にさらされやすい。米国では1946年に設立されたCDCがこの問題に対し、病院向けのガイドラインの策定、改訂をくりかえしつつ、その時代時代で成果を挙げてきた。最新のバージョンは1996年版の「病院における隔離予防策(Isolation Precautions in Hospitals)」である。これは感染症であることが判明している患者に対しておこなう「感染経路別予防策」と、すべての患者に対しておこなう「標準予防策(Standard Precautions)」を組み合わせて実施するものである。この隔離予防策はその策定にあたり、(1)単純で実施しやすいこと、(2)疫学的に根拠のあることを取り入れ、根拠に乏しい事項を排除すること(EBM)、(3)すべての院内汚染事故をカバーし、かつ過剰隔離にならぬこと、(4)経済的であることの4項目を満たすことを目標とした。このため、現時点で最も優れた予防策であると考える。今回翻訳した本ガイドラインは、このCDCの隔離予防策に基づいて、ASAが手術室業務のために策定したものである。我々の日常業務にとって極めて有用な情報であることを確信する。

1999年 4月
石原 晋


Copyright (c) 1998 American Society of Anesthesiologists. Reprinted with permission.
Although ASA has authorized third parties to translate this document into foreign languages and has no reason to believe such translations are inaccurate, ASA expressly disclaims responsibility for any such inaccuracy as may exist or any consequences resulting therefrom.


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