スウェーデン日記

No.28 ワルプルギスの夜

2002/05/01


4月30日の夜に行われるワルプルギスの夜(スウェーデン語ではValborgと言います)は、スウェーデンでは春の到来を祝うお祭りで、昔はこの時期に活発化すると信じられた魔女を追い払うための儀式だったとのことです。もちろん今では魔女の存在を信じる人はいませんが、その名残は随所に見られます。今年はスカンセンへ見に行ってきたのですが、その時に撮影した動画もありますので、こちらもご覧ください(動画1, 動画2)。

さて、伝統的なValborgの祭りでは、「樽の中の猫を叩き出す」という儀式が行われていました。昔、猫は魔女と関係深いと信じられていたからなのだそうですが、さすがにスカンセンでは本物の猫の代わりに猫のダミーを樽の中に入れていました。

猫のダミーを樽に入れているところ

樽が割れて猫が飛び出してくるまで棒で叩きます

Valborgでもっとも一般的なのは、焚き火で、冬の間に風雪で折れた枝を集めてきて、まとめて燃やします。

火を付ける前はこのような感じです

枯れ枝の山に火が放たれます

Valborgの焚き火には男性合唱による春の歌がつきものです

大勢の人が火の周りを取り囲んでいます

この晩は、街中が酔っぱらいだらけになるのは、言うまでもありません。


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