スウェーデン日記

No.23 キノコ狩り

2001/09/29


スウェーデンの秋の楽しみと言えば、まず、キノコ狩りが筆頭に挙げられるでしょう。一昔前までは日本でも決して珍しくはなかったと聞きますが、今では田舎に済む人の特権と言えるでしょう。しかしスウェーデンでは、ストックホルムの郊外でさえ、誰もがキノコ狩りを楽しめる場所がたくさんあります。

キノコ狩りの最大の危険は、間違って毒キノコを採ってしまうことでしょう。スウェーデンもご多分に漏れず、多くの種類の毒キノコが野生しており、その中には食用の物と非常に似ている物があります。キノコ狩りに図鑑は必携ですが、それでも写真だけでは分かりにくいこともあります。この問題を避けるため、私はストックホルム群島へ行くガイドつきのボートツアーに参加することにしました。キノコの専門家が引率して、船上で講義を行ったり、現地では正しいキノコを見つけるのを手伝ってくれるのです。

船に乗り込む人たちは長靴を履き、篭を持っています

今回の目的地はネムドゥー (N確do)という島で、ストックホルム群島の外洋に近い場所にあり、船で2時間かかります。

水は本当に澄みきっている

島の森の中では、そこいら中にキノコが生えていました。もっとも一般的なのは、トラットカンタレル(Trattkantarell)と呼ばれる小さい茶色のキノコです。これはスウェーデンではとても典型的なキノコで、見つけるのも容易なのですが、似たような格好をしているファルスクカンタレル(Falsk kantarell、カンタレルもどき)と混同しないように注意することが重要です。このカンタレルもどきは非常に毒性が強く、腎不全を起こす危険があるので、初心者の内は誰か慣れた人に尋ねてみる方が良いでしょう。

キノコはコケの絨毯の下に生えている

トラットカンタレル

結果的に、すべての参加者がそこそこの量のキノコを2時間の滞在の間に集めることができました。帰路、船上でガイドの人が正しいキノコを選別してくれたので、全員が晩御飯時に楽しい思いをできただろうと思います。

今回の収穫です


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