スウェーデン日記

No.16 ノーベル賞とカロリンスカ研究所

2000/10/10


今日は良いニュースがありました。白川秀樹氏がノーベル化学賞を受賞したのです。受賞の理由は電気を通すプラスチックの発見で、アメリカ人の研究者2名と賞を分かち合います(3人の賞金総額は約1億円!)。白川氏は1936年に生まれ、東工大を卒業。1947年に渡米するが、このテーマに関する研究はそれ以前から開始していた。現在は筑波大学の名誉教授。

けれども、スウェーデンでは昨日のノーベル医学賞の発表の方が本当に大ニュースでした。イェテボリ大学名誉教授のアービド・カールソン氏がドーパミンの発見を理由にノーベル賞を受賞したのです。

実際にはカロリンスカ研究所のノーベル賞委員会が、誰にノーベル医学賞を与えるかを決定しています。カロリンスカ研究所の多くの教授がこの委員会のメンバーです。普段から知っている教授陣が、この季節になると世界中の超一流科学者たちを一喜一憂させていると思うと、なんか不思議な感じです。

ノーベル賞の受賞者を事前に予想するのは、至難の業です。けれどもノーベル賞のすごいところは、かならずふさわしい人が公正に選び出されるということだと思います。このことがノーベル賞の格式の高さを維持してきた理由かもしれません。

以下のURLでノーベル賞発表のプレスリリースを見ることができます。.

http://www.nobel.se

それでは、ノーベル賞に関連した写真をいくつかお見せしましょう。

カロリンスカ研究所ソルナ・キャンパスの正門。

構内には歴史的な雰囲気が漂っています。

ノーベルフォーラムは正門を入ってすぐのところにあります。

ノーベルフォーラムのすぐ前にアルフレッド・ノーベルの銅像があります。

12月10日に授賞式が行われるコンサートホール。

授賞式の後でパーティーが開かれる市庁舎。地下のレストランで、そのパーティーと同じメニューのディナーを食べることができます。(一人1万円強、要予約)


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Last Updated 2000/10/10

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