症例1:非働化によりMバンドが移動した症例
- このページは第47回電気泳動学会春季大会でのインターネットデモンストレーションのために作成されました。
解説
- 症例 64歳、女性
- 試料 血清
- 現病歴 老人性白内障(左)
- 血清総蛋白 6.4g/dl
セルロースアセテート膜電気泳動像
- fast-γ位のバンド
Mバンドであるか、フィブリノーゲンであるかの鑑別が必要。
鑑別のため、非働化(56℃、30分)し、遠心分離した試料を用いて電気泳動を行う。
フィブリノーゲンである場合、fast-γ位のバンドは消失する。
- 本症例の判定
本症例の場合、非働化によりfast-γ位のバンドは消失したが、新たにfast-β位に新たなバンドの出現を認めた。
免疫固定法、免疫電気泳動法によりさらに検索を行った。その結果、IgM-κタイプのM蛋白であることが判明した。
免疫固定
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