蝶ヶ岳ボランティア診療所

----蝶ヶ岳登山ルート状況(三股への林道)崩落から復旧まで-----

昨年2006年7月16日は、気象庁から長野県安曇野地方に大雨洪水警報が発令されていましたが、現地判断で下山が決行されました。下山メンバーが林道を通過した直後に、写真に示したような大規模な林道崩落が発生ました。幸運にも人身事故は発生しませんでした。もしも、この崩落に巻き込まれていたら、通過中の医師や学生全員が死亡していた可能性があります。自然災害の恐ろしさを肝に命じて、警報発令中の野外行動は絶対にしないように御願い申し上げます。

2006年7月の長野県集中豪雨では、三股から蝶ヶ岳へ登山する林道が4カ所にわたって崩落しました2カ所の大規模崩落箇所は復旧工事中の写真は2007年7月7日に名古屋市立大学の越田信先生の撮影によるもので、JR豊科駅から須砂渡経由蝶ヶ岳山頂までの全行程をランニング/徒歩で調査した記録です。その時間記録では「まゆみ池」から、三股駐車場までの所用時間は32分、三股駐車場から山頂まで登山時間は3時間25分です。しかし一般登山客はこの約2倍程度の時間が必要であるように思われます。今年は「熊注意」の特設看板が三股駐車場に出されています。6月3日に山菜採りに山に入った76歳の地元の男性が行方不明になって情報提供の依頼ポスターも掲示されています。入山するに際しては、天候のみならず「熊よけ鈴」を装備するなど野生動物との遭遇にも注意する必要があります。

復旧
河辺眞由美先生が整理班で参加された時の2007年8月28日の現地情報によると、三股駐車場までの道路は、復旧工事が8月中に完了し、9月1日から一般車両もすべて通行解禁となるとのことです。

 

写真1.&2. まゆみ池:タクシーはここまでだった。2007年7月7日越田氏撮影

 

写真3.&4. 崩落現場(I) 2007年7月7日越田氏撮影

 

 


写真5. 崩落現場(II) 2007年7月7日越田氏撮影 → 写真6.復旧後 2007年8月28日 河辺先生撮影


写真6. 三股駐車場 2007年7月7日越田氏撮影

三浦 裕 (名古屋市立大学蝶ヶ岳ボランティア診療班運営委員長)2007年8月30日

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(July 11, 2007, 改訂 Aug 30, 2007)