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A series of lectures has started entitled "Morning Seminars" on the second Monday of every month through this year at Aichi Gakuin University. The seminars will be prepared for any students on the way to schools or business men to offices before working hours in the early morning. Therefore the seminar starts from 7:00 and finishes in one hour. The first seminar will be presented by Dr. Yutaka Miura (Associate Professor at Department of Molecuar Neurobiology, Nagoya City University Graduate School of Medical Sciences) on the 11th April 2006. The title is "The brain is a wonderful organ". (Chunichi News Paper, April 9, 2006)
さまざまな年齢層の参加者があった。近所の高校生から遠くは名古屋市郊外から電車に乗り
継いで来た主婦も混じっていた。用意されたバナナと牛乳はすべて無くなり、
後部には立ち見の人が出る盛況であったことから200名を越える参加者があったと推定された。
みな真剣なまなざしで聞き入って、講議後の質問攻めも嬉しかった。このような企画を一般市民が
強く望んでいるものであることがよくわかる。
私は今回のセミナーで脳で処理する情報としての時間の概念を考えてみようと思っていた。
一般市民対象なので微分回路や積分回路の難しい用語は使えない。いろいろと考えて、講演導入の部分で
ミハエル・エンデの童話「モモ」を少し朗読するところからセミナーを開始した。
この童話には「人生を70年として計算すると22億秒になる」と灰色男が話す場面が
ある。前夜この話を聞いた小学生の息子はすかさず、「たったそれだけ？
松井は年に65億円儲けるよ」言ったのが印象的であった。人生22億秒を、多いと思うか、
少ないと思うか。すべての人に22億秒が与えられ、それをどう使うかがそれぞれの人に
委ねられている。この朝の3600秒が、皆様の心の糧になることを祈っている。
April 12, 2006
三浦 裕 (みうらゆたか, 名古屋市立大学 医学研究科 分子神経生物学助教授 )
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