この度、第29回日本マイクロサージャリー学会学術集会を琉球大学整形外科の主催で開催できますことを誠に光栄に存じます。今回は、平成14年11月21日(木)〜22日(金)の2日間、沖縄コンベンションセンターにて学術集会を開催させて戴くこととなりました。

 本学会は1974年に研究会として発足し、1987年に正式な学会となって以来、今年で16年目になりますが、これまで我が国におけるマイクロサージャリーの進歩・普及、基礎および臨床的研究の促進・発展に寄与してまいりました。個々の学会員の専門分野にとらわれることなくマイクロサージャリーに興味を持つすべての方に、発表および情報交換の場を提供し、新しいアイディアを想起する際の一助となるようにその多様性を大事にしてきました。こうして発展してきたマイクロサージャリーの技術は再接着術のみならず、さまざまな領域の手術に応用され、これまで不可能と思われてきた手術を可能にし、その有用性は年々増加の一途をたどっています。近年、発達した再生医工学により組織や臓器を再生できるようになりましたが、軟骨を除けばある大きさ以上の組織には血流が不可欠であり、マイクロサージャリーの必要性を減ずるものではありません。

 これまで日本は先達の多大の業績により、マイクロサージャリーの発展に貢献をしてまいりました。近年ではアジアのマイクロサージャリーはフロントランナーとして世界のマイクロサージャリーの進歩に寄与しております。これらの点をふまえ、今回の学会では特別講演、招待講演、シンポジウムを企画いたしました。特別講演では小郡第一総合病院院長の土井一輝先生に「マイクロサージャリ−の現況と問題点」をお話しいただき、招待講演は台湾のChang Gung Hospital からFu-Chen Wei 先生とDavid Chuang 先生、韓国からDuke Chung先生をお招きし、それぞれ” Optimizing functional and esthetic result of the hand reconstruction with toe transfers “ , “ Obstetric brachial plexus palsy, shoulder, elbow and hand reconstruction (personal experience) “、” Microsurgical reconstruction with proximal epiphysis of fibula “ をお話しいただく予定です。シンポジウムとして「欠損手・指の再建」と「頭頸部再建」、パネルとして「小児マイクロサージャリー」と「腕神経叢損傷再建」を企画いたしました。シンポジウムおよびパネルにより私たちの現在の到達点が明らかとなり、今後の発展の出発点となることを期待しております。

 本学会では演題受付はインターネットのみとし、発表も原則としてPC presentationとビデオ発表にしたいと存じます。新しい試みであり、学会運営等でご不便をおかけすることがあるかと存じますが、省エネと環境に優しい学会を目指しておりますので、何とぞご容赦の程お願い申し上げます。

 また今回も学会後の11月23日(土)〜24日(日)に琉球大学医学部体育館におきましてマイクロサージャリー技術講習会を企画しております。若手の先生方のご参加と講師の先生方のご協力をお願い申し上げます。

 末筆ではございますが、今回の学会開催にあたり、ご指導・ご援助をいただいた諸先輩方に深謝申し上げます。11月の沖縄は猛暑も去って大変過ごしやすい季節でございます。実り多い学会になりますよう多数の会員の皆様のご参加をお待ちしております。

第29回日本マイクロサージャリー学会

会長 金 谷 文 則



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