大会長挨拶

 この度の西日本における記録的豪雨、北海道地震、大型の台風と例年にない自然災害が続き、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く穏やかな日常に戻られる日を祈っております。

 第45回日本保健医療社会学会・30周年記念大会における大会長の拝命を受けました。理事・評議員はじめ皆様から多大なるご協力・ご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
 本大会は、2019年5月18日(土)、19日(日)の2日間において、東京都調布市にあります東京慈恵会医科大学医学部看護学科の国領キャンパスで開催いたします。また、第45回大会は、学術集会を発足して30周年という節目の年でもあります。このような年において、大会長の役は大役であると共に名誉なことでもあり、企画運営委員一同、大変身の引き締まる思いでございます。
 複数の専門分野の研究者が集まる本大会は、保健や医療問題の社会的側面を学際的に解明していく役割を担っていると考えています。今日では、人の健康が損なわれる原因・成因、あるいは健康を保持し増進するための対策のいずれにおいて、社会的な背景や要因は、複合的に絡み合ってきているのではないでしょうか。
 このような状況を踏まえて、第45回本大会・30周年記念大会では、保健医療社会学における学際性について攻究し、複数の学問分野の研究者が取り組んできた保健医療社会学で何が変わってきたのか、或いは何が変わっているのか、参加者の皆様とともに「新たな視座」を見出したいと考えています。そのため、大会テーマは、45年間の大会の歩みと現在を踏まえ、近接未来を切り拓いていくという背景から、「保健医療社会学の新たな視座」としました。
 主要プログラムでは、大会長講演、特別公演、基調講演、編集委員会特別企画などに加え、30周年記念シンポジウムと充実したプログラムを準備しております。
 学術集会にご出席くださる皆様と学際的な議論を通して、保健医療社会学について共に攻究し、その発展に寄与しうる知を発信できるよう最善を尽くします。
 第45回本大会・30周年記念大会が皆様にとって、新たな叡智を創出できる有意義な学術集会となりますよう専心はげみたいと存じます。さらに実り多き学術集会となりますように、企画運営委員一同、大会開催に向けて準備してまいります。2019年5月、東京都調布市でお待ちしております。
 どうぞご指導ご鞭撻を賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。

平成30年10月吉日
第45回日本保健医療社会学会
30周年記念大会
大会長 中村 美鈴