自作中国料理の小宴(2002年8月25日の夕食)
←戻る

 Halleの会議で一緒だった蔡さんと甄さんがパリ観光を終え、前日からミュンヘンに来ており、この日二人はミュンヘン郊外の観光に出かけていた。昼過ぎに鄭さんが今晩は肉をたらふく食べたいというので、それでは二人で中国料理を作り、蔡さんと甄さんをもてなそうという話になった。日曜日で全ての商店は閉まっているが、鄭さんは沢山の肉を冷凍しているし、野菜等の買い置きもある。さいわい鄭さんの宿舎には立派な共同調理室もある。そこで作ったのが、以下の品々。

 上写真二品は鄭さんの料理で、がポテト千切り・ピーマン・キクラゲ・豚肉の塩味炒め。がソーセージ・ピーマンのしょうゆ味炒め。左の料理が皆に好評だった。
 上写真の二品と下写真のチャーハンは私の料理。上左はトマト・レタス・卵の塩コショウ味スープ。上右はゆで豚ももブロック肉を冷ましてから薄切りにし、中国醤油・中国酢・砂糖・ごま油・生姜・ネギのソースをかけたもの。これが一番人気で、最初になくなってしまった。スープも淡泊な味に仕上がり、私としては上出来だったと思う。
左写真のチャーハンの具は、緑と黄のパプリカ、ソーセージ・マッシュルーム・卵で、塩とコショウの味付け。これもなかなか好評だった。

 蔡さんに冗談で日本のチャーハンだよと言ったら本気にされ、ソーセージを入れる日本の方法も悪くないなどという。それで買い置きのソーセージが沢山あったから入れたなどとは説明せず、蔡さんにはこれが日本チャーハンと信じてもらうことにした。蔡さんは欧米通だが、日本人も米を食べるのか、などと私に質問するほどなので、日本の伝統料理にチャーハンがあると思ってもらうのも、さほど悪くない冗談だろう。

 さて、下写真はその全部を並べた今晩4人の小宴。むろん冷えたミュンヘンビールがこれに加わったことはいうまでもない。

 蔡さんと甄さんはこの晩の夜行列車でベニスに向かった。来る機会がめったにないからと理由を説明する気持ちはよく分かるが、しかし今回の会議に来た鄭さん以外の中国人が皆、会議以降、連日強行軍の観光旅行をして回るエネルギーには驚いた。甄さんは28歳と若くて問題ないが、蔡さんは75歳にもなるのに。鄭さんの話では、蔡さんは自分の院生の甄さんを孫娘のようにかわいがっているので、彼女のためにヨーロッパ観光をしているのだそうだ。甄さんはいい先生に恵まれ幸せ者である。