こびナビの嘘と隠蔽の本質
ワクチンと不妊症の因果関係は立証不可能

Q1.ワクチンで不妊症になりますか?→
A1.神のみぞ知る注意:妊孕性は女性だけの問題ではありません!!
こびナビは「新型コロナワクチンで不妊症にはならない」(「不妊症となるデータは存在しない」と言い換えても朝三暮四に過ぎません)と断言しています。動物実験はもちろん臨床的にもそんな証拠はどこにもないと言っています。その言葉自体は嘘ではありません。問題はそこではありません。彼らが使っているのは「事実と異なることを言う=嘘」というトリックではなく、「誰もが知っている事実から当然類推できることを敢えて言わない」というトリックです。医師以外にはトリックには気づけないという点で単なる嘘よりはるかに悪質です。
    ここで誰もが知っている事実とは「新型コロナワクチンは人類が初めて使うワクチンである」。その事実から当然類推できることとは、「ワクチン接種可能年齢である12歳の女子の妊孕性(にんようせい:妊娠できる体の備え)の有無が今の時点で判断できるわけがない」。実は、その表現もまだ正確ではありません。性別、年齢に関係無く(男性の場合も妊孕性という言葉を使います!!)現在その人が持っているであろう妊孕性に対して新型コロナワクチンが何らかの影響を及ぼすのか?、及ぼすとしたらその影響がいつ、どのような要因を持った人に、どのような形で現れるのか?』 その答えは『神のみぞ知る』=『ノストラダムスじゃあるまいし、そんなことわかるわけないだろ。それがこびナビに限らず、世界中の誰もが共有している「はずの」答えなのです。こびナビが隠した(つもりになっている)のは、そんな「公然の事実」です。

Q2.妊孕性に対するワクチンの影響はどんな検査でわかりますか?→A2.そんな検査あるわけないだろ
    まず妊孕性の問題から一旦離れて、ある異常が生じた時にその異常がワクチンによる可能性が大であると考える場合、例えばアナフィラキシーのような症状が起こった場合、どんな条件が揃った時にワクチンが原因だと強く疑いますか?第一に時間経過ですよね。接種1週間後にアナフィラキシーそのものの症状が起こっても誰もワクチンが原因とは考えません。ワクチン以外の原因を考えます。でもそれだけですか?接種直後に気分が爽快になって鼻歌を歌い始めたからといって、間違って覚醒剤を打ってしまったかと思いこそすれ、アナフィラキシーとは誰も思いませんよね。最低でも第一にいつ、第二にどういう異常が現れたかの二つの要素が揃わないと、それがワクチンによる異常かどうかは判断できません。

    今、「最低でも」と申し上げました。というのは、さらに必要条件が2つも隠されているからです。
1.その異常がワクチンによる=因果関係が既に医学的に確立されていること。
2.ワクチン接種前にはその異常が存在せず、ワクチン接種後に初めて出現したこと。
   そもそも妊孕性があるかどうか=妊娠が成立するかどうかは誰にも、どんな検査を使っても、全く予想できません「ワクチンの影響が知りたいから自分の妊孕性の有無を検査してもらいたい」と不妊症外来を受診されても丁重に断られるだけです。それがこびナビに限らず、世界中の誰もが共有している「はずの」答えです。こびナビが隠した(つもりになっている)のは、そんな「公然の事実」です。

ワクチンと不妊症の因果関係は立証不可能
 まだあります。妊孕性を障害する要素はこの世にごまんとあります。そのためワクチン接種後何年か経って自分の妊孕性が消失したと思っても、その原因がワクチンであると特定・立証することは不可能です。たとえ不妊症の診断書と診療録を揃えて弁護士のところに相談に行っても、まともな弁護士だったら即、断ります。
こと妊孕性に関しては絶対裁判にはならない。訴訟に関しては自分達は絶対に逃げ切れる。
こびナビの「専門家」達はそう心得ているのです。彼らが安心して「ワクチンでは決して不妊症にはならない」(「不妊症となるデータは存在しない」と言い換えても朝三暮四に過ぎません)と言えるのも、そのためです。

    本当に相談者に対して誠実な医師ならばこう説明します、「ワクチンで不妊症になるかどうかは誰にもわかりません」。「残念ながら妊孕性に対するワクチンの影響を判断する方法はありませんし、仮に妊孕性に問題があったとしても、その原因がワクチンであると特定するのは不可能です」。「だからワクチンでは不妊症にならないというのは嘘で、ワクチンと不妊症の因果関係は立証不可能というのが正しい説明なのです」

想定問答中途半端に正直になったこびナビの場合「語るに落ちる」の典型例です
 「何分にも人類史上初のワクチンなので、数年後以降の晩期障害についてはわからないというのが正直なところです。裏を返せば将来不妊症になると言い切るのはデマです。そこをご理解いただけると有り難いのですが」
「ちょっと待ってください。今、『裏を返せば』って、おっしゃいましたよね」
「えっ、そうですが、それが何か・・・・」
「そしてその前に『数年後以降の晩期障害についてはわからない』とおっしゃった」
「はい、そうですが、それが何か・・・・」
「つまり、『数年後以降の晩期障害についてはわからない(表+裏)=将来不妊症にならないと言い切るのはデマ(表)+将来不妊症になると言い切るのもデマ(裏)』という等式が成り立つ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ではもし何年後かに、娘に結婚したいと考えるパートナーができて、その前に自分が元気な赤ちゃんが授かれる体かどうか確認したいと娘が申し出た時は、どのように助言すればよろしいでしょうか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「私が代わりに答えてあげましょう。『数年後以降の晩期障害についてはわからないというのが正直なところです』
「・・・・・・・・・・・・・」
「結局、『人類史上初のワクチンなので、晩期障害についてはわかりません』って誰でも知っている事実を言えばそれで済むことだった。事実には裏表があるのに裏ばかりを論って非難する。そういう人間に限って表だけ見せて口が裂けても裏の事情を開示しない。ワクチンでは決して不妊症にはならない(本当は立証できないだけなんだが、本当のこと言ったら馬鹿なあいつらのことだから、ワクチンを拒否するに決まってる。だから内緒にしとこ。こちらから言わなければ馬鹿なあいつらには本当のことなんかわかるわけがない。それに、どうせ裁判にはなりっこないんだから)との連呼そのものが、こびナビの嘘と隠蔽の本質だった。今日は本当にいい勉強をさせていただきました。今回の面談の成果をたくさんの仲間と共有して市民のワクチンリテラシーの向上に私もささやかな貢献をしていきたいと存じます。ありがとうございました」

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